メシアの生涯(62)—獄中のバプテスマのヨハネ(2)—

  • 2013.06.03
  • マタイ11章:2〜19、ルカ7章:18〜35
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージは、バプテスマのヨハネの働きの意義について学ぼうとするものである。

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「獄中のバプテスマのヨハネ(2)」

§057 マタ11:2~19、ルカ7:18~35

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスのメシア性を示す2つの奇跡

*百人隊長のしもべの癒し(§55)

*やもめの息子の蘇生(§56)

      ②ヨハネの弟子たちが、2番目の奇跡をヨハネに知らせた。

      ③そこでヨハネは弟子たちをイエスのもとに派遣し、質問をした。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

バプテスマのヨハネからのメッセージとイエスの賞賛のことば(§57)

2.アウトライン

  (1)ヨハネからの質問(2~3節)

  (2)イエスの答え(4~6節)

  (3)イエスによるヨハネの評価(7~15節)

  (4)イエスによる「この時代」の評価(16~19節)

  (今回は、(3)と(4)を取り上げる)

  3.結論:現代的適用

    (1)教会時代の祝福について

    (2)終末への希望について

このメッセージは、バプテスマのヨハネの働きの意義について学ぼうとするものである。

Ⅲ.イエスによるヨハネの評価(7~15節)

   1.イエスは群衆に向かって話し始めた。

    (1)彼らの多くが、荒野に出て行ってヨハネから洗礼を受けていた。

      ①ヨハネの影響力は非常に大きかった。

    (2)ヨハネはイエスのメシア性を拒否したという誤解が生じる危険性があった。

  2.7~11節

  「この人たちが行ってしまうと、イエスは、ヨハネについて群衆に話しだされた。『あな

たがたは、何を見に荒野に出て行ったのですか。風に揺れる葦ですか。でなかったら、何

を見に行ったのですか。柔らかい着物を着た人ですか。柔らかい着物を着た人なら王の宮

殿にいます。でなかったら、なぜ行ったのですか。預言者を見るためですか。そのとおり。

だが、わたしが言いましょう。預言者よりもすぐれた者をです。この人こそ、『見よ、わ

たしは使いをあなたの前に遣わし、あなたの道を、あなたの前に備えさせよう』と書かれ

ているその人です』。まことに、あなたがたに告げます。女から生まれた者の中で、バプ

テスマのヨハネよりすぐれた人は出ませんでした。しかも、天の御国の一番小さい者でも、

彼より偉大です」

   *ヨハネに関して5つのことが語られる。

(1)ヨハネは、風に揺れる葦ではない。

  ①信念の人。確信をもって語っている人。

②時代の風潮、人々の意見、権威などによって立場を変える人ではない。

(2)ヨハネは、柔らかい着物を着た人ではない。

①裕福な生活に慣れ、ぬくぬくと暮らしている人。

②宮廷にはそのような人がたくさんいた。

③ヨハネは、エリヤのような風貌で荒野に住んでいた。

    (3)ヨハネは、預言者である。

     ①旧約聖書の系譜に属する預言者である。

     ②預言者としての召しは、苦難へのそれである。

     ③例外は、ダビデの時代の宮廷預言者:ナタン、ガド。

      ④アハブ王(北王国)の時代、エリヤや他の預言者たちは、迫害に会った。

      ⑤荒野での生活は、預言者としての召しを象徴している。

    (4)ヨハネは、預言者よりもすぐれた者、メシアの先駆者である。

      ①旧約時代の預言者たちは、メシアの来臨を預言した。

      ②ヨハネは旧約時代最後の預言者として、メシアが誰であるかを示した。

      ③これは大いなる特権である。

      ④イエスは、マラ3:1を引用された。

      「『見よ。わたしは、わたしの使者を遣わす。彼はわたしの前に道を整える。あな

たがたが尋ね求めている主が、突然、その神殿に来る。あなたがたが望んでいる

契約の使者が、見よ、来ている』と万軍の【主】は仰せられる」(マラ3:1)

  *先駆者の登場

  *メシアの到来

    (5)ヨハネは、女から生まれた者の中で最も優れている。

①旧約聖書の聖徒の中で最も優れている。

②バプテスマのヨハネに関する資料が不足している。

*ヨハネの使命は、メシアの素晴らしさを指し示すこと。

      ③しかし、ヨハネの影響力は大であった。

*使19:1~7には、ヨハネの弟子たち12人が登場する。

*今でもマンダイズムという一派がイラク南部に存在する。

・その信者は約6万人で、マンディーンという。

・アラム語の「マンダ」はギリシア語の「グノーシス」(知識)である。

・アダム、アベル、セツ、エノシュ、ノア、シェム、アラムを敬う。

・特に、バプテスマのヨハネを敬う。

・アブラハム、モーセ、ナザレのイエスは拒否する。

      ④天の御国の一番小さい者でも、彼より偉大である。

        *新約時代の聖徒のこと。

   3.12~15節

  「バプテスマのヨハネの日以来今日まで、天の御国は激しく攻められています。そして、

激しく攻める者たちがそれを奪い取っています。ヨハネに至るまで、すべての預言者たち

と律法とが預言をしたのです。あなたがたが進んで受け入れるなら、実はこの人こそ、き

たるべきエリヤなのです。耳のある者は聞きなさい」

   (1)「ヨハネに至るまで、すべての預言者たちと律法とが預言をしたのです」

     ①ヨハネは旧約時代の預言者の最後である。

    ②預言者たちは、天の御国の到来を預言した。

  (2)「バプテスマのヨハネの日以来今日まで、天の御国は激しく攻められています」

     ①パリサイ人やサドカイ人は、天の御国の進展を激しく妨害した。

    ②最終的には、メシアを十字架に付ける。

    ③ルカ16:16

    「律法と預言者は、ヨハネの時までである。それ以来、神の国の福音が告げ知ら

され、だれもが力ずくでそこに入ろうとしている」(ルカ16:16、新共同訳)

  *信者の熱心さ、激しさが示されている。

  *当時、イエスを信じることはパリサイ主義を否定することであった。

  *共同体からの追放を覚悟することであった。

  *ユダヤ人社会では、今もそれは変わっていない。

  *日本での、似たような状況がある。

  (3)「あなたがたが進んで受け入れるなら、実はこの人こそ、きたるべきエリヤなの

です」

①ヨハネは、自分はエリヤではないと明言していた(ヨハ1:21)。

②ルカ1:17の預言

「彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさ

せ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用

意するのです」(ルカ1:17)

③マラ4:5~6

「見よ。わたしは、【主】の大いなる恐ろしい日が来る前に、預言者エリヤをあな

たがたに遣わす。彼は、父の心を子に向けさせ、子の心をその父に向けさせる。

それは、わたしが来て、のろいでこの地を打ち滅ぼさないためだ」(マラ4:5~6)

④民は、イエスをメシアとして受け入れるかどうかの決断を迫られていた。

⑤もし民がイエスを受け入れたなら、ヨハネは、すべてを回復するというエリヤ

の役割を成就したことになる。

⑥しかし、民はイエスを受け入れなかったので、その地は打ち滅ぼされた。

  *紀元70年にそれが起こった。

⑦イスラエルの指導者たちは、イエスを拒否したので、ヨハネはエリヤの役割を

果たせなかった。

⑧将来、エリヤ本人が到来する。

Ⅳ.イエスによる「今の時代」の評価(16~19節)

   1.16~17節

  「この時代は何にたとえたらよいでしょう。市場にすわっている子どもたちのようです。

彼らは、ほかの子どもたちに呼びかけて、こう言うのです。『笛を吹いてやっても、君た

ちは踊らなかった。弔いの歌を歌ってやっても、悲しまなかった。』

     (1)子ども遊びのシーンを例話として用いている。

      ①笛を吹くとは、結婚式ごっこである。

      ②弔いの歌を歌うとは、お葬式ごっこである。

    (2)ある子どもたちが呼びかけても、他の子どもたちは応じなかった。

      ①これらの子どもたちを喜ばせるのは、難しい。

      (例話)批判的な人を満足させるのは難しい

(集会の雰囲気、クリスチャンの生活ぶり、化粧など)

  2.18~19節

「ヨハネが来て、食べも飲みもしないと、人々は『あれは悪霊につかれているのだ』と言

い、人の子が来て食べたり飲んだりしていると、『あれ見よ。食いしんぼうの大酒飲み、

取税人や罪人の仲間だ』と言います。でも、知恵の正しいことは、その行いが証明します」

    (1)ヨハネの奉仕は、悔い改めと断食の勧めであった。

      ①預言者エリヤの生活がモデルである。

②しかし人々は、ヨハネは悪霊につかれていると言った。

        *悪霊につかれた偽預言者という意味である。

      ③モーセの律法では、死罪に当たる(申13:1~11、18:9~20)。

      ④ヨハネは、パリサイ人たちが批判するような悪霊つきではない。

    (2)イエスの奉仕は、喜びを与えるためのものであった。

      ①ダビデ王の生活がモデルである。

    ②しかし人々は、「食いしんぼうの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ」と言った。

    ③これもまた、モーセの律法では死罪に当たる(申21:20)。

    ④イエスは、パリサイ人たちが批判するような生活はされなかった。

    ⑤また、取税人や罪人に近づいたのは、彼らを救うためであった。

  (3)いずれの場合でも、批判的なパリサイ人たちを満足させることはできなかった。

    ①ヨハネの奉仕が、お葬式ごっこに対応している。

    ②イエスの奉仕が、結婚式ごっこに対応している。

    ③いずれの場合も、パリサイ人たちは同意しなかった。

  (4)「でも、知恵の正しいことは、その行いが証明します」

     ①イエスは、「知恵」が受肉した方である。

      *知恵を擬人法的に解釈すればよい。

    ②イエスの正しさは、結果が証明している。

      *イエスが行っている奇跡

      *イエスを信じて、その生き方が変えられた人々

結論:現代的適用

  1.教会時代の祝福について

    (1)マタ11:11

    「まことに、あなたがたに告げます。女から生まれた者の中で、バプテスマのヨハネ

よりすぐれた人は出ませんでした。しかも、天の御国の一番小さい者でも、彼より偉

大です」

  ①ヨハネは、旧約時代最後の預言者で、旧約時代の聖徒たちの中で最もすぐれた

者である。

②ここでは、ヨハネは十字架と復活を目撃しないで死ぬことが暗示されている。

③ヨハネは、新約時代ではなく、旧約時代に属している聖徒である。

    (2)ここには、新約時代の聖徒と、旧約時代の聖徒の比較がある。

      ①新約時代の聖徒の中で一番小さい者でも、ヨハネより偉大である。

      ②その偉大さの内容は何か。

        *御国で与えられる地位と任務において

        *メシアに関する知識において

    (3)神に従う生活は時には困難であるが、それはとてつもない特権である。

      ①天の御国に宝を積む生活とは何かを考える。

      (例話)小さなレストランに行くと、従業員かオーナーかすぐに分かる。

      ②クリスチャン生活の秘訣は、何事もキリストに仕えるようにすることである。

  2.終末への希望について

    (1)マタ17:10~13

    「そこで、弟子たちは、イエスに尋ねて言った。『すると、律法学者たちが、まずエ

リヤが来るはずだと言っているのは、どうしてでしょうか。』イエスは答えて言われ

た。『エリヤが来て、すべてのことを立て直すのです。しかし、わたしは言います。

エリヤはもうすでに来たのです。ところが彼らはエリヤを認めようとせず、彼に対し

て好き勝手なことをしたのです。人の子もまた、彼らから同じように苦しめられよう

としています。』。そのとき、弟子たちは、イエスがバプテスマのヨハネのことを言わ

れたのだと気づいた」

  ①ヨハネはエリヤの働きをするために来た。

  ②しかし、指導者たちはヨハネを認めず、結果的にはヨハネを殺してしまった。

  ③ヨハネの奉仕が失敗したという意味ではない。

  ④ヨハネを信じた人は、イエスがメシアであることを信じた。

  ⑤先駆者に起こったことは、メシアにも起こる。死の預言。

  (2)マラ4:5~6

「見よ。わたしは、【主】の大いなる恐ろしい日が来る前に、預言者エリヤをあなたがた

に遣わす。彼は、父の心を子に向けさせ、子の心をその父に向けさせる。それは、わたし

が来て、のろいでこの地を打ち滅ぼさないためだ」(マラ4:5~6)

  ①この預言は、まだ成就していない。

  ②エリヤは、やがて登場する。

    *エリヤは死を経ないで天に上げられた預言者である。

  ③エリヤは、再臨の前、また、大患難時代の前に登場する。

  ④その働きは、ユダヤ人の回復である。

  ⑤これは、ユダヤ人の民族的救いへの準備となる。

  (例話)文脈を無視して、この聖句を自分の働きに利用してはならない。

  ⑥エリヤがいつ登場するかは、分からない。

  (例話)過越の祭りでは、エリヤの席が用意される。

食事の後、エリヤの杯にぶどう酒を注ぎ、玄関の扉を開ける。

  (3)終末時代への見通し

    ①エリヤの到来

    ②大患難時代

    ③イスラエルの民族的救い

    ④メシアの地上再臨

      *教会時代の聖徒たちは、大患難時代の前に携挙される。

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