私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
入院から学んだ7つの教訓
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コロナ入院から学んだ7つの教訓について学ぶ。
コロナ入院から学んだ7つの教訓
はじめに
(1)近況報告
①3月1日~11日までイスラエルの取材旅行に出かけていた。
②帰国してから発症し、15日(水)~24日(金)まで入院した。
③月例会では、ヨハネ1章を取り上げることになっていたが、予定を変更する。
*講解メッセージとはアプローチが異なる。
*私の個人的体験から普遍的な教訓を導き出そうとするものである。
(2)アウトライン
①肉体のもろさ
②多くの人たちに支えられた人生
③ミニストリーの再定義
④試練の中の恵み
⑤人の計画と神の主権
⑥個人的終末のリハーサル
⑦空間の文脈
コロナ入院から学んだ7つの教訓について学ぶ。
Ⅰ.肉体のもろさ
1.知的知識と体験的知識は、大いに異なる。
(1)肉体の老化現象や病苦については、理解しているつもりであった。
①今回は、頭の理解と体験的知識の違いを学んだ。
(2)聖書では、知識とは体験的知識である。
2.コリント人への手紙第二5章16~17節
2Co 5:16
ですから、私たちは今後、肉にしたがって人を知ろうとはしません。かつては肉にしたがってキリストを知っていたとしても、今はもうそのような知り方はしません。
2Co 5:17 ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。
3.入院中に得た体験的知識
(1)今まで体験したことのないような痛み
①高熱(記憶が鮮明ではない)
②ベッドから落ち、自分の体を元に戻すことができない。
③体を起こすことさえ、家族の支えが要る。
④トイレに立てない。
(2)救急車を呼んで、病院へ
①救急車の中で長く待たされる。
②検査結果はコロナ陽性で、即入院となった。
③最初の2日間は、おむつを着けた生活であった。
④3日目に、自力でトイレに行けたときは、嬉しかった。
⑤喉の痛みは、尋常ではなかった。
⑥最初の3日間は、点滴だけで生活した。
⑦痛みを感じないで水を飲めたときは、主に感謝した。
4.コリント人への手紙第二5章1~2節
2Co 5:1
たとえ私たちの地上の住まいである幕屋が壊れても、私たちには天に、神が下さる建物、人の手によらない永遠の住まいがあることを、私たちは知っています。
2Co 5:2 私たちはこの幕屋にあってうめき、天から与えられる住まいを着たいと切望しています。
(1)地上の体と天的体の対比
①地上の住まいである幕屋は、朽ちていく。
②天にある住まいは神がくださる永遠の住まい(栄光の体)である。
③死とは、死ぬはずのものがいのちによって呑み込まれることである。
④キリストの復活は、その実例である。
⑤神はその保証として御霊をくださった。
(2)体の痛みは、復活の体の希望へと私を導いてくれた。
Ⅱ.多くの人たちに支えられた人生
1.多くの人たちに支えられた人生であることを認識した。
(1)お世話になった人たち
①家族
②救急隊員のみなさま
③三島中央病院の医師、看護師のみなさま
④祈ってくださったみなさま
2.コリント人への手紙第二12章8~9節
2Co 12:8 この使いについて、私から去らせてくださるようにと、私は三度、主に願いました。
2Co 12:9
しかし主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」と言われました。ですから私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
Ⅲ.ミニストリーの再定義
1.体調不良の時間をどう過ごせばよいか。
(1)伝道者(31歳)になって以来、半月間もメッセージを語らないのは初めて。
①活動を休むことは、ミニストリーを停止することなのか。
②新年聖会『完成を目指して』が役に立った。
*人格の完成こそ、第1の目標である。
2.新しい視点が与えられた。
(1)いかに闘病生活を送るかということが、そのままミニストリーである。
①苦難をいかに受けとめるかを、周りの人たちは見ている。
(2)状況の受容と感謝の表現
①看護師のみなさんに感謝を表現した。
②彼らの勤務状況や生活環境に関心を示し、対話を始めた。
③3人の人には、聖書の話をすることができた。
④「中川さんは、温厚でいい人だ。私たちのことまで心配してくださる」
3.ピリピ人への手紙1章20節
Php 1:20
私の願いは、どんな場合にも恥じることなく、今もいつものように大胆に語り、生きるにしても死ぬにしても、私の身によってキリストがあがめられることです。
①獄中から解放されるなら、福音を宣べ伝えることができる。
②殉教の死を遂げるなら、キリストがあがめられることになる。
③生きるのも死ぬのも、ミニストリーである。
Ⅳ.試練の中の恵み
1.意識的に恵みの要素を数えるようにした。
(1)当たり前が当たり前でなくなる。
①イスラエルではPCR検査が陰性であった。
②帰国してからの発症であった。
③良い病院に受け入れてもらえた。
④枕が家で使用しているものと同じであった。
⑤2人部屋を個室として使えた。
⑥スタッフが一丸となってオフィスワークに取り組んでくれた。
⑦中川洋が3週間にわたってメッセージを取り次いでくれた。
(2)想像以上の恵みが与えられた。
①最も苦しかったときに、グッドニュースが届いた。
*ハーベスト・タイムのメッセージで信仰を持たれたご夫妻の訪問
②入院費用は、全額無料になることが知らされた。
③私にとっては、長期休暇となった。
2.コリント人への手紙第一10章13節
1Co 10:13
あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。
Ⅴ.人の計画と神の主権
1.神の主権の優位性を教えられた。
(1)神の許しがなければ、何もできない。
①このメッセージの内容自体が変更になった。
(2)何歳まで奉仕をするという発言は、聖書的には問題がある。
①「神のお許しがある限り」と言うべきである。
2.ヤコブの手紙4章13~15節
Jas 4:13 「今日か明日、これこれの町に行き、そこに一年いて、商売をしてもうけよう」と言っている者たち、よく聞きなさい。
Jas 4:14
あなたがたには、明日のことは分かりません。あなたがたのいのちとは、どのようなものでしょうか。あなたがたは、しばらくの間現れて、それで消えてしまう霧です。
Jas 4:15 あなたがたはむしろ、「主のみこころであれば、私たちは生きて、このこと、あるいは、あのことをしよう」と言うべきです。
Ⅵ.個人的終末に向けてのリハーサル
1.ひとりになる時間がたっぷりあった。
(1)ひとりであったが、孤独ではなかった。
①神がともにおられた。
②神の目が注がれていた。
③人生の中で、最も天国に近い日々を過ごした。
2.テモテへの手紙第二4章8節
2Ti 4:8
あとは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。その日には、正しいさばき主である主が、それを私に授けてくださいます。私だけでなく、主の現れを慕い求めている人には、だれにでも授けてくださるのです。
Ⅶ.空間の文脈
1.空間の文脈がないと、精神的に閉塞状態に置かれる。
(1)入院前後の記憶が飛んでいる。
①気がついたら、ベッドの上であった。
2.3日目に閉塞状態から解放された。
(1)3日目にトイレまで歩いて行けた。
①広い廊下が長く続いていることに感動した。
②見取り図から、自分の病室がS棟2階にあることを確認した。
③そこが三島中央病院であることも確認した。
④三島中央病院→裾野市→東京・大阪→米国・イスラエル
3.創世記3章8~9節
Gen 3:8
そよ風の吹くころ、彼らは、神である【主】が園を歩き回られる音を聞いた。それで人とその妻は、神である【主】の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。
Gen 3:9 神である【主】は、人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」
①木の間に身を隠している人は、空間の文脈を失った人である。
②空間の文脈は、霊的文脈に通じる。
③神は、「あなたはどこにいるのか。」 と呼びかけておられる。
結論
(1)肉体のもろさ
(2)多くの人たちに支えられた人生
(3)ミニストリーの再定義
(4)試練の中の恵み
(5)人の計画と神の主権
(6)個人的終末のリハーサル
(7)空間の文脈
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