入院から学んだ7つの教訓

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コロナ入院から学んだ7つの教訓について学ぶ。

コロナ入院から学んだ7つの教訓

はじめに

(1)近況報告

    ①3月1日~11日までイスラエルの取材旅行に出かけていた。

    ②帰国してから発症し、15日(水)~24日(金)まで入院した。

    ③月例会では、ヨハネ1章を取り上げることになっていたが、予定を変更する。

      *講解メッセージとはアプローチが異なる。

      *私の個人的体験から普遍的な教訓を導き出そうとするものである。

  (2)アウトライン

    ①肉体のもろさ

    ②多くの人たちに支えられた人生

    ③ミニストリーの再定義

    ④試練の中の恵み

    ⑤人の計画と神の主権

    ⑥個人的終末のリハーサル

    ⑦空間の文脈

コロナ入院から学んだ7つの教訓について学ぶ。

Ⅰ.肉体のもろさ

1.知的知識と体験的知識は、大いに異なる。

    (1)肉体の老化現象や病苦については、理解しているつもりであった。

      ①今回は、頭の理解と体験的知識の違いを学んだ。

    (2)聖書では、知識とは体験的知識である。

2.コリント人への手紙第二5章16~17節

2Co 5:16
ですから、私たちは今後、肉にしたがって人を知ろうとはしません。かつては肉にしたがってキリストを知っていたとしても、今はもうそのような知り方はしません。

2Co 5:17 ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。

  3.入院中に得た体験的知識

    (1)今まで体験したことのないような痛み

      ①高熱(記憶が鮮明ではない)

      ②ベッドから落ち、自分の体を元に戻すことができない。

      ③体を起こすことさえ、家族の支えが要る。

      ④トイレに立てない。

    (2)救急車を呼んで、病院へ

      ①救急車の中で長く待たされる。

      ②検査結果はコロナ陽性で、即入院となった。

      ③最初の2日間は、おむつを着けた生活であった。

      ④3日目に、自力でトイレに行けたときは、嬉しかった。

      ⑤喉の痛みは、尋常ではなかった。

      ⑥最初の3日間は、点滴だけで生活した。

      ⑦痛みを感じないで水を飲めたときは、主に感謝した。

  4.コリント人への手紙第二5章1~2節

2Co 5:1
たとえ私たちの地上の住まいである幕屋が壊れても、私たちには天に、神が下さる建物、人の手によらない永遠の住まいがあることを、私たちは知っています。

2Co 5:2 私たちはこの幕屋にあってうめき、天から与えられる住まいを着たいと切望しています。

    (1)地上の体と天的体の対比

      ①地上の住まいである幕屋は、朽ちていく。

      ②天にある住まいは神がくださる永遠の住まい(栄光の体)である。

      ③死とは、死ぬはずのものがいのちによって呑み込まれることである。

      ④キリストの復活は、その実例である。

      ⑤神はその保証として御霊をくださった。

    (2)体の痛みは、復活の体の希望へと私を導いてくれた。

Ⅱ.多くの人たちに支えられた人生

1.多くの人たちに支えられた人生であることを認識した。

    (1)お世話になった人たち

①家族

②救急隊員のみなさま

③三島中央病院の医師、看護師のみなさま

      ④祈ってくださったみなさま

  2.コリント人への手紙第二12章8~9節

2Co 12:8 この使いについて、私から去らせてくださるようにと、私は三度、主に願いました。

2Co 12:9
しかし主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」と言われました。ですから私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。

Ⅲ.ミニストリーの再定義

  1.体調不良の時間をどう過ごせばよいか。

    (1)伝道者(31歳)になって以来、半月間もメッセージを語らないのは初めて。

      ①活動を休むことは、ミニストリーを停止することなのか。

      ②新年聖会『完成を目指して』が役に立った。

        *人格の完成こそ、第1の目標である。

  2.新しい視点が与えられた。

    (1)いかに闘病生活を送るかということが、そのままミニストリーである。

      ①苦難をいかに受けとめるかを、周りの人たちは見ている。

    (2)状況の受容と感謝の表現

      ①看護師のみなさんに感謝を表現した。

      ②彼らの勤務状況や生活環境に関心を示し、対話を始めた。

      ③3人の人には、聖書の話をすることができた。

      ④「中川さんは、温厚でいい人だ。私たちのことまで心配してくださる」

  3.ピリピ人への手紙1章20節

Php 1:20
私の願いは、どんな場合にも恥じることなく、今もいつものように大胆に語り、生きるにしても死ぬにしても、私の身によってキリストがあがめられることです。

      
①獄中から解放されるなら、福音を宣べ伝えることができる。

      ②殉教の死を遂げるなら、キリストがあがめられることになる。

      ③生きるのも死ぬのも、ミニストリーである。

Ⅳ.試練の中の恵み

1.意識的に恵みの要素を数えるようにした。

    (1)当たり前が当たり前でなくなる。

      ①イスラエルではPCR検査が陰性であった。

      ②帰国してからの発症であった。

      ③良い病院に受け入れてもらえた。

      ④枕が家で使用しているものと同じであった。

      ⑤2人部屋を個室として使えた。

      ⑥スタッフが一丸となってオフィスワークに取り組んでくれた。

      ⑦中川洋が3週間にわたってメッセージを取り次いでくれた。

    (2)想像以上の恵みが与えられた。

      ①最も苦しかったときに、グッドニュースが届いた。

        *ハーベスト・タイムのメッセージで信仰を持たれたご夫妻の訪問

      ②入院費用は、全額無料になることが知らされた。

      ③私にとっては、長期休暇となった。

  2.コリント人への手紙第一10章13節

1Co 10:13
あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。

Ⅴ.人の計画と神の主権

1.神の主権の優位性を教えられた。

    (1)神の許しがなければ、何もできない。

      ①このメッセージの内容自体が変更になった。

    (2)何歳まで奉仕をするという発言は、聖書的には問題がある。

      ①「神のお許しがある限り」と言うべきである。

  2.ヤコブの手紙4章13~15節

Jas 4:13 「今日か明日、これこれの町に行き、そこに一年いて、商売をしてもうけよう」と言っている者たち、よく聞きなさい。

Jas 4:14
あなたがたには、明日のことは分かりません。あなたがたのいのちとは、どのようなものでしょうか。あなたがたは、しばらくの間現れて、それで消えてしまう霧です。

Jas 4:15 あなたがたはむしろ、「主のみこころであれば、私たちは生きて、このこと、あるいは、あのことをしよう」と言うべきです。

Ⅵ.個人的終末に向けてのリハーサル

1.ひとりになる時間がたっぷりあった。

    (1)ひとりであったが、孤独ではなかった。

      ①神がともにおられた。

②神の目が注がれていた。

③人生の中で、最も天国に近い日々を過ごした。

  2.テモテへの手紙第二4章8節

2Ti 4:8
あとは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。その日には、正しいさばき主である主が、それを私に授けてくださいます。私だけでなく、主の現れを慕い求めている人には、だれにでも授けてくださるのです。

Ⅶ.空間の文脈

1.空間の文脈がないと、精神的に閉塞状態に置かれる。

(1)入院前後の記憶が飛んでいる。

      ①気がついたら、ベッドの上であった。

  2.3日目に閉塞状態から解放された。

    (1)3日目にトイレまで歩いて行けた。

      ①広い廊下が長く続いていることに感動した。

      ②見取り図から、自分の病室がS棟2階にあることを確認した。

      ③そこが三島中央病院であることも確認した。

      ④三島中央病院→裾野市→東京・大阪→米国・イスラエル

  3.創世記3章8~9節

Gen 3:8
そよ風の吹くころ、彼らは、神である【主】が園を歩き回られる音を聞いた。それで人とその妻は、神である【主】の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。

Gen 3:9 神である【主】は、人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」

      ①木の間に身を隠している人は、空間の文脈を失った人である。

      ②空間の文脈は、霊的文脈に通じる。

      ③神は、「あなたはどこにいるのか。」 と呼びかけておられる。

結論

 (1)肉体のもろさ

 (2)多くの人たちに支えられた人生

 (3)ミニストリーの再定義

 (4)試練の中の恵み

 (5)人の計画と神の主権

 (6)個人的終末のリハーサル

 (7)空間の文脈

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