私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
申命記(58)モーセの死34:1~12
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モーセの死について学ぶ。
申命記 58回
「モーセの死」
申34:1~12
1.はじめに
(1)4つの説教が終わると、リーダーシップの移行がテーマとなる(31~34章)。
①モーセからヨシュアへ(31:1~29)
②モーセの歌(31:30~32:43)
③モーセの死の予告(32:44~52)
④モーセの祝福のことば(33章)
⑤モーセの死(34章)
(2)文脈の確認
①モーセは、モーセの歌を語り聞かせた。
②モーセは、【主】の命令によって死の準備を始めた。
③モーセは、死を前にして、12部族に最後の祝福のことばを語った。
④モーセは、ネボ山に登り、そこで死ぬ。
2.アウトライン
(1)約束の地の展望(1~4節)
(2)モーセの死(5~8節)
(3)後継者ヨシュア(9節)
(4)追悼の言葉(10~12節)
3.結論
(1)預言的エンディング
(2)モーセから学ぶ教訓
モーセの死について学ぶ。
Ⅰ.約束の地の展望(1~4節)
1.1~3節
Deu 34:1
モーセはモアブの草原からネボ山、すなわち、エリコの向かいにあるピスガの頂に登った。【主】は彼に次の全地方をお見せになった。ギルアデをダンまで、
Deu 34:2 ナフタリの全土、エフライムとマナセの地、ユダの全土を西の海まで、
Deu 34:3 ネゲブと低地を、すなわち、なつめ椰子の町エリコの平地をツォアルまで。
(1)【主】の命令に従って、モーセはネボ山に登った。
①アバリム高原は、標高約1,000メートルで、2つの峰がある。
②北の峰をピスガの頂、南の峰をネボ山と呼ぶ。
③【主】はモーセに、約束の地をお見せになった。
(2)北から南へ、反時計回りに視線が動いて行く。
①ギルアデをダンまで
*ギルアデは、ヨルダン川の東の地で、ダンはその北に位置する。
②ナフタリの全土
*約束の地の北部
③エフライムとマナセの地
*約束の地の中央部
④ユダの全土を西の海まで
*約束の地の南部で、西の海は地中海。
*ピスガの頂からは地中海は見えない。【主】の御手が働いたと思われる。
⑤ネゲブと低地を、すなわち、なつめ椰子の町エリコの平地をツォアルまで
*約束の地の南部と死海地方
*エリコはなつめ椰子の町と呼ばれている。
2.4節
Deu 34:4
そして【主】は彼に言われた。「わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに『あなたの子孫に与える』と誓った地はこれである。わたしはこれをあなたの目に見せたが、あなたがそこへ渡って行くことはできない。」
(1)【主】は、アブラハム、イサク、ヤコブに誓ったことを実行される。
①モーセの五書(トーラー)は、本来は1冊の書である。
②読者は、新しい世代のイスラエルの民である。
③モーセは、創造主がカナンの地を与えてくださることを伝えようとした。
④アブラハム契約がそのことを保証している。
(2)モーセは、約束の地に渡って行くことはできない。
①民20:1~13に記された罪のゆえである。
②リーダーが代わっても、【主】の計画は前進して行く。
Ⅱ.モーセの死(5~8節)
1.5~6節
Deu 34:5 こうしてその場所で、【主】のしもべモーセは【主】の命によりモアブの地で死んだ。
Deu 34:6 主は彼を、ベテ・ペオルの向かいにあるモアブの地の谷に葬られたが、今日に至るまで、その墓を知る者はいない。
(1)モーセは、ピスガの頂で、つまり、モアブの地で死んだ。
①一つの罪のゆえに約束の地に入れなかったが、【主】のしもべとして死んだ。
(2)【主】ご自身が、モーセの遺体を葬った。
①これは、モーセにとって名誉なことである。
②今日に至るまで、その墓を知る者はいない。
*墓が聖地となり、偶像礼拝の場とならないようにするためである。
③ベテ・ペオルの向かいにあるモアブの地の谷(申3:29)
Deu 3:29 こうして私たちは、ベテ・ペオルの前にある谷にとどまった。
④この谷に宿営している期間に、モーセは申命記5~33章の説教を語った。
2.7節
Deu 34:7 モーセが死んだときは百二十歳であったが、彼の目はかすまず、気力も衰えていなかった。
(1)モーセが約束の地に入れないのは、健康上の理由ではない。
①彼は120歳で死んだが、目はかすまず、気力も衰えていなかった。
②彼は、霊的理由で約束の地に入れないのである。
3.8節
Deu 34:8
イスラエルの子らはモアブの草原で三十日間、モーセのために泣き悲しんだ。こうして、モーセのために泣き悲しむ喪の期間は終わった。
(1)イスラエルの民は、モーセのために30日間喪に服した。
①通常は、服喪期間は7日間である。
②創50:10
Gen 50:10
彼らは、ヨルダンの川向こう、ゴレン・ハ・アタデに着いて、そこで、たいへん立派で荘厳な哀悼の式を行った。ヨセフは父のため七日間、葬儀を行った。
③アロンの場合は、30日間(民20:29)。
Num 20:29 全会衆はアロンが息絶えたのを知った。そのためイスラエルの全家は三十日の間、アロンのために泣き悲しんだ。
(2)泣き悲しむ喪の期間は、次に進むために必要なものである。
①喪が明けたなら、新しい生活が待っている。
Ⅲ.後継者ヨシュア(9節)
1.9節
Deu 34:9
ヌンの子ヨシュアは知恵の霊に満たされていた。モーセがかつて彼の上にその手を置いたからである。イスラエルの子らは彼に聞き従い、【主】がモーセに命じられたとおりに行った。
(1)ヨシュアは、聖霊に満たされていた。
①聖霊は、イスラエルの民を導くために必要な知恵を与える。
②モーセの按手によって、聖霊が与えられた(申31:7)。
Deu 31:7
それからモーセはヨシュアを呼び寄せ、全イスラエルの目の前で彼に言った。「強くあれ。雄々しくあれ。【主】がこの民の父祖たちに与えると誓われた地に、彼らとともに入るのはあなたであり、それを彼らに受け継がせるのもあなたである。
(2)イスラエルの民は、ヨシュアに聞き従った。
①しかし、ヨシュアはモーセのようではなかった。
②次の追悼の言葉が、それを示している。
Ⅳ.追悼の言葉(10~12節)
1.10節
Deu 34:10 モーセのような預言者は、もう再びイスラエルには起こらなかった。彼は、【主】が顔と顔を合わせて選び出したのであった。
(1)モーセは、すべての預言者たちの中で特別な存在であった。
①【主】とは「顔と顔を合わせて」語り合う、つまり友人の関係であった。
②出33:11
Exo 33:11
【主】は、人が自分の友と語るように、顔と顔を合わせてモーセと語られた。モーセが宿営に帰るとき、彼の従者でヌンの子ヨシュアという若者が天幕から離れないでいた。
2.11~12節
Deu 34:11
それは、【主】が彼をエジプトの地に遣わして、ファラオとそのすべての家臣たち、およびその全土に対して、あらゆるしるしと不思議を行わせるためであり、
Deu 34:12 また、モーセが全イスラエルの目の前で、あらゆる力強い権威と、あらゆる恐るべき威力をふるうためであった。
(1)モーセは、【主】からエジプトに派遣された。
①エジプトで、あらゆるしるしと不思議を行った。
(2)モーセは、イスラエルの歴史の中に新しい時代をもたらした。
①律法の時代がそれである。
結論
1.預言的エンディング
(1)イスラエルの民は、モーセのような一人の預言者を待ち望むようになった。
①申18:15
Deu 18:15
あなたの神、【主】はあなたのうちから、あなたの同胞の中から、私のような一人の預言者をあなたのために起こされる。あなたがたはその人に聞き従わなければならない。
(2)主イエスは、その預言の成就として来られた。
①それ以上のお方として来られた(ヘブ3:1~6)。
②主のしもべ、神の子
③主イエスは、イスラエルの歴史に新しい時代をもたらされた。
④それが、恵みの時代である。
⑤イスラエルの民は、メシアとして来られたお方を拒否した。
(3)モーセの歌は、イスラエルの民の霊的回復を預言していた。
①終わりに日に、イスラエルはみな救われる。
2.モーセから学ぶ教訓
(1)人は、かくも神と近い関係を持つことが出来る。
(2)モーセは死んだが、今も生きている。
①マタ17:1~3(変貌山の出来事)
(3)私たちも、やがて栄光の主を拝することになる。
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