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メシアの生涯(3)—ヨハネによる序言(2)—

  • 2012.03.26
  • ヨハネ1章:6〜13
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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ヨハネの福音書の序言を3回に分けて学ぶその2回目。

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「ヨハネによる序言(2)」

ヨハ1:6~13

1.はじめに

  (1)4つの福音書を並べ、時間順にメシアの生涯を追って行く。

    ①ルカによる献呈の辞、ヨハネによる序言(1)を終えた。

    ②今回は、ヨハネによる序言(2)である(ヨハ1:6~13)。

  (2)文書の構造

  ①階段を一つずつ上るように、ゴールに向かっている。

  ②イエスの受肉がゴールである(14節)。

    「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。

父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに

満ちておられた」

  2.アウトライン(6~13節)

(1)ヨハの登場(6~8節)

  (2)光の登場(9~11節)

  (3)神の子たちの誕生(12~13節)

  3.メッセージのゴール

    (1)ユダヤ人にとってのロゴス

    (2)代理人(agent)の意味

    (3)救いの方法

このメッセージは、ヨハネの序言からメシアについて学ぼうとするものである。

Ⅰ.ヨハネの登場(6~8節)

1.6節

「神から遣わされたヨハネという人が現れた」(新改訳)

「ここにひとりの人があって、神からつかわされていた。その名をヨハネと言った」(口語

訳)

「神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである」(新共同訳)

  (1)ロゴスとヨハネの対比

    ①「初めに、ロゴスがおられた」(永遠の時間)

    ②「神から遣わされた一人の人がいた」(有限な時間)

  (2)代理人(agent)としての役割

    ①神から派遣された。

    ②使命が与えられていた。

  ③旧約聖書の預言者たちと同じである。

    ④ヨハネには、ロゴスの代理人としての使命が与えられていた。

2.7~8節

「この人はあかしのために来た。光についてあかしするためであり、すべての人が彼によ

って信じるためである。彼は光ではなかった。ただ光についてあかしするために来たので

ある」

  (1)ヨハネの使命は、証し人になることである。

    ①John the Baptist= John the Witness

  ②光について、証しすることが彼の使命である。

  (2)証しの目的

  ①ユダヤ人も異邦人も、男性も女性も、彼の証しによって光を信じるためである。

    ②普遍的救いを教えているのではない。

  (3)注意を喚起する言葉

    ①ヨハネは、光でなく、光について証しする人である。

    ②ヨハネを光だと誤解する人が出ないようにするため

Ⅱ.光の登場(9~11節)

  1.9節

  「すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた」(新改訳)

  「すべての人を照すまことの光があって、世にきた」(口語訳)

  「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである」(新共同訳)

    (1)「まことの光」

      ①英語で「true light」である。

      ②ヘブル語の「エメット」は、揺るがないこと、信頼できること、を指す。

      ③偽の光は信頼できないが、まことの光は信頼できる。

    (2)すべての人が救われるわけではない。

      ①人は無知であり、霊的闇の中にいる。

      ②まことの光であるお方は、全人類に真理を啓示する。

  2.10節

  「この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らな

かった」(新改訳)

「彼は世にいた。そして、世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた」(口

語訳)

「言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった」(新共同訳)

  (1)この方(ロゴス、まことの光)は、創造主でありながら、被造世界に来られた。

    ①この方は、被造世界の一部ではない。

②これは、ヨハネの福音書の中のクリスマス物語である。

  (2)世という言葉の意味

  ①ギリシア語で「コスモス」である(神によって整えられた被造の世界)。

    ②ヨハネの使用法では、「人間が住む地上の世界」と「人間」の両方を指す。

    ③いずれの場合も、「人間」を抜きにしての「コスモス」ではない。

  (3)悲劇は、「世はこの方を知らなかった」という点にある。

    ①知的認識のことではない。

    ②体験的知識のことである。

    ③特に、ヨハネの福音書では、命の交流、命の体験に強調点がある。

3.11節にさらなる悲劇がある。

「この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった」(新改訳)

「彼は自分のところにきたのに、自分の民は彼を受けいれなかった」(口語訳)

「言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった」(新共同訳)

    (1)「ご自分のくに」とは、「His own things」である(中性代名詞)。

      ①アブラハムに約束された地、ユダヤ人の住む地、聖書の地である。

      ②メシアの誕生と公生涯を意識した言葉である。

    (2)「ご自分の民」とは、「His own people」である(男性代名詞)。

      ①この方は、ユダヤ人のメシアとして来られた。

    (3)ユダヤ人はメシアを受け入れなかった。

      ①聖書の中で最も悲しい聖句のひとつである。

      ②ユダヤ人は、メシアを拒否しただけでなく、メシアを信じる者も拒否した。

  ③ヨハネは、ユダヤ人の不信仰に驚いている。

      ④この状況は、今日でも続いている(イスラエルにおける反宣教団体の存在)。

      ⑤パウロは、ロマ書9~11章で、その不条理を論理的に解明している。

    *ユダヤ人の不信仰

*異邦人の救い

*終末におけるユダヤ人の救い

Ⅲ.神の子たちの誕生(12~13節)

  1.12節に希望がある。

  「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもと

される特権をお与えになった」(新改訳)

「しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力

を与えたのである」(口語訳)

「しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与え

た」

  (1)信仰による救いが教えられている。

    ①「その名」とは、メシアの実質である。

    ②「信じる」とは、知的理解ではなく、体験的決断(命の選択)である。

  (2)「エクスーシア」というギリシア語

    ①特権、力、資格、すべて訳語としては間違っていない。

    ②ヨハネは、法的意味での救いではなく、命の体験について論じている。

    ③「力」が最もいいと思われる。

2.13節は、救いについての解説である。

「この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、ただ、神に

よって生まれたのである」

  (1)この霊的誕生は、人間から出たものではない。

    ①3つの否定がある。

  (2)神による(聖霊による)誕生である。

結論:

1
.ユダヤ人にとってのロゴス(アラム語のメムラ)

    (1)メムラは、神とは別の存在であるが、神と同じお方でもある(1節)。

①三位一体の教理によって、初めて説明可能となる。

    (2)メムラは、天地創造に参加されたお方である(3節)。

    (3)メムラは、救いの代理人(agent)、仲介者である(12節)。

    「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子ど

もとされる特権をお与えになった」

  2.代理人(agent)の意味

    (1)ロゴス(メムラ)は、地上における神の代理人(agent)である。

    (2)ヨハネは、ロゴスの代理人である。

      ①彼は光ではなく、証し人であることが強調されている(8節)。

      ②イエスが復活してから20年後でも、ヨハネの影響力はあった。

      ③使18:25

      「この人は、主の道の教えを受け、霊に燃えて、イエスのことを正確に語り、ま

た教えていたが、ただヨハネのバプテスマしか知らなかった」

④使19:1~3

「アポロがコリントにいた間に、パウロは奥地を通ってエペソに来た。そして幾

人かの弟子に出会って、『信じたとき、聖霊を受けましたか』と尋ねると、彼ら

は、『いいえ、聖霊の与えられることは、聞きもしませんでした』と答えた。『で

は、どんなバプテスマを受けたのですか』と言うと、『ヨハネのバプテスマです』

と答えた」

    (3)自分が光であるかのように振る舞うという誘惑

      ①説教者、音楽家、すべての奉仕者に、その危険性がある。

      ②教えを受ける側にも、同じ危険性がある。

③自分が光となろうとすることは、罪の本質である。

④そこから満足を得ている人は、必ず失望する。

  3.救いの方法(12~13節)

  「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもと

される特権をお与えになった。この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲に

よってでもなく、ただ、神によって生まれたのである」

  (1)パウロが教える、「信仰と恵みによる救い」と同じである。

  (2)信仰により神の子どもとされる。

    ①子どもは、「テクノン」(複数形はテクナ)である。

    ②別の言葉として、「ヒュイオス」がある。

    ③ヨハネはこの言葉を、イエス・キリストだけに適用している。

    ④異邦人の感覚では、人は誰でも「神の子」である。

    ⑤日本語の「神の子」の3種類の意味

      *イエスは、「神の子」(ヒュイオス)である。

      *クリスチャンは、「神の子」(テクノン)である。

      *人類はすべて、神によって創造されたという意味で「神の子」である。

  (3)3つの否定(人間が救いを得ようとする方法)

    ①血によってではなく

      *先祖や両親の血によるのではない。

    ②肉の欲求によってではなく

      *人間の努力や比較によるのではない。

    ③人の意欲によってではなく

      *両親の願いによるのではない。

  (4)福音の3つの要素と信仰

    ①メシア死

    ②メシアの埋葬

    ③メシアの復活

    ④メシアとの命の関係を強調する必要がある。

      *信じるとは、知的承認ではなく、実存的信頼である。

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