私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q291 国際結婚について聖書はどう教えていますか。
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291 国際結婚について聖書はどう教えているか。
Q
:娘が国際結婚を考えています。私たち一家は全員クリスチャンですので、聖書が国際結婚についてどう教えているか、気になります。ご教授ください。
A:国際結婚というと、異人種間結婚のことですね。このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、モーセの律法は、イスラエルの民の異人種間結婚を禁じました。
申命記7章3節、4節は、イスラエルの民が異邦の民と婚戚関係に入ることを禁じています。その理由は、人種差別的なものではなく、霊的なものです。異邦の民は偶像を礼拝する民です。彼らと親戚になると、イスラエルの民も偶像礼拝に引き込まれる恐れがあります。それは、【主】の民としての特質と責務を放棄することであり、自らの身に滅びを招くことです。後の時代になると、実際にこのことが起こり、イスラエルの民はバビロン捕囚に引かれて行きました。
2番目に、新約聖書は、異人種間結婚を禁じていません。
モーセの律法は、イエス・キリストの死によってすべて成就し、無効となりました。そのため、イスラエルの民に与えられた異人種間結婚の禁止令は、新約時代の信者には適用されません。しかし、結婚に関する新たなガイドラインが与えられています。それが、コリント人への手紙 第二6章14節の教えです。「不信者と、つり合わないくびきをともにしてはいけません。正義と不法に何の関わりがあるでしょう。光と闇に何の交わりがあるでしょう」。霊的に釣り合いが取れない者同士の結婚、つまり、信者と未信者の結婚については、聖書はこれを禁じています。
3番目に、異人種間結婚には、積極的な側面があります。
すべての人は、アダムとエバから出た親類です。にもかかわらず、地上にはさまざまな人種差別や人種間の争いがあります。これは、神の御心に反することです。教会は、ユダヤ人信者と異邦人信者が「新しいひとりの人」となって誕生しました。教会は、神が人種や肌の色に関係なしに、すべての人を愛しておられることを示しています。国際結婚をする人は、さまざま偏見や迫害に遭遇する可能性がありますが、愛のある家庭を築くことによって、神の栄光を表わすことができます。私の知り合いで国際結婚をしたカップルがいますが、彼らは、「私たちは国際結婚ではなく、天国結婚です」と言っています。これこそ、神の栄光を表わす結婚ではありませんか。娘さんが、神の御心に叶った結婚をなさいますように、お祈りします。
参考になる聖句
「不信者と、つり合わないくびきをともにしてはいけません。正義と不法に何の関わりがあるでしょう。光と闇に何の交わりがあるでしょう」
(2コリ6:14)
国際結婚は、罪ではありません。
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