私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q288 クリスチャンは聖地旅行に行くべきですか。
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288 クリスチャンは聖地旅行に行くべきか。
Q:クリスチャンは聖地旅行に行くべきなのでしょうか。聖地旅行にどんなメリットがあるのか、教えてください。
A:聖地旅行に関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、聖書には聖地旅行に行けという命令はありません。
イスラム教の場合は、生涯に一度はメッカに巡礼に行くことが宗教的義務とされています。それは、アラーの命令であり、パラダイスに入る資格を得るための条件です。キリスト教の場合は、エルサレムに上れという命令はありません。旧約時代、イスラエルの民は年に3度エルサレムに上り、祭りを祝うように命じられていました。これを巡礼祭と言います。しかし、新約時代に入ると、モーセの律法は無効になりましたので、巡礼祭の規定も無効になりました。キリスト教には、自分の行いによって救いを確かなものとするという教えはありません。私たちは、恵みと信仰によって救われます。恵みの時代においては、どこで礼拝するかは問題ではなく、どういう心で礼拝するかが大切です。
2番目に、聖地旅行に行く前に考えるべきことがいくつかあります。
(1)先ず、自分の経済状況を考える必要があります。海外旅行ですから、航空運賃、ホテルや食事代、その他の雑費と、かなりの額が必要になります。各人が、自分の経済状況を吟味し、優先順位を決める必要があります。聖地旅行のために、優先すべき出費が後回しになるようなことがあってはなりません。(2)聖地旅行に行けば、自動的に信仰が成長すると思うのが、間違いです。信仰の成長は、みことばを読み、神に御心に従うことによって体験するものです。
3番目に、それでも、聖地旅行から得られる祝福は多くあります。
私の体験を基にお話しします。(1)聖書の記述が現実味をもって迫ってきます。私はこの体験を、「白黒テレビがカラーになった」と表現しています。(2)思い込みや誤解から解放されます。私の場合は、地理や動植物、また、ユダヤ人の習慣などに関して、認識が新たにされました。(3)聖書を、よりヘブル的に読むことができるようになりました。(4)エルサレムを中心に展開される終末論が、より深く理解できるようになりました。
個人的には、聖書から説教を語る牧師の皆さんには、ぜひ聖地を訪問していただきたいと願っています。聖地で学ぶ内容は、その方の説教を聴く多くの人たちに祝福をもたらすからです。
参考になる聖句
「エルサレムの平和のために祈れ。『あなたを愛する人々が安らかであるように』」
(詩122:6)
聖地旅行は、強制ではありませんが、多くの祝福をもたらすものです。
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