30日でわかる聖書 マタイの福音書(17)

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地理的な対比をすることによって、今を生きる力を受けることができる。

「マタイ17章」

イントロ:

1. 文脈を確認する。

(1) イエスの公生涯の最後の年。

(2) きょうの箇所もまた、弟子訓練の頂上である。

(3) イエスは、使徒行伝の時代に備えて弟子たちを訓練している。

2. 「対比」がキーワード

(1) 地理的な対比

* 山頂での祝福(3人)

* 山麓での戦い(9人)

(2) 初臨と再臨の対比(旧約聖書のメシア預言の2つの流れ)

* 初臨の預言では、メシアの受難が語られる。

* 再臨の預言では、メシアの栄光とメシア的王国の確立が語られる。

3. 私たちへの訓練

(1) 現代の課題

* 地球温暖化の問題

* イスラム教の復興とテロリズム

* 核戦争の危機

* 経済格差の問題

* 老後の問題

* 食の安全の問題

(2) それぞれの問題解決のために、努力する必要がある。

(3) しかし、究極的解決法を知っておく必要がある。

(4) きょうも、立ち聞きをしながら、よりよい弟子とならせていただこう。

地理的な対比をすることによって、今を生きる力を受けることができる。

Ⅰ.山頂での祝福

イントロダクション

(1) マタイ16:28の成就。

(2) この山は、タボル山ではなく、ヘルモン山。

(3) 山頂に登ったのは、ペテロとヤコブとヨハネ。

1. イエスの変貌

(1) シャカイナグローリー

(2) 出エジプト32~34章では、モーセがシャカイナグローリーを反映させている。

①一時的で、やがて消えていく。

②月が太陽の光を反射させているのと同じ。

(3) イエスの場合は、内側から輝き出ている。

①肉体という幕屋でさえぎられていたシャカイナグローリーが輝き出た。

(4) イエスがメシア的王国(神の国)で持つ栄光。

①Ⅱペテロ1:16~18

2. モーセとエリヤ

(1) モーセは律法の代表、エリヤは預言者の代表。

(2) 話している内容は、「ご最期」(ルカ9:31)。

①出エジプトのこと。つまり、解放。

* イエス自身が、肉体の制約から解放される。

* 罪人が、罪から解放される。

   ②イエスが、旧約聖書を成就するメシアであることを示している。

(3) 死後のいのちの保証

①モーセは、死から復活する聖徒の代表。

②エリヤは、死なずして天に挙げられる聖徒の代表(携挙)。

3. ペテロの提案

(1) 3つの幕屋(小さな掘っ立て小屋)

(2) 異邦人による解釈

   ①気が動転して、何をいっているのか分からなかった。

   ②モーセとエリヤをイエスのレベルに引き上げている。

   ③イエスをモーセとエリヤのレベルに引き下げている。

(3) ペテロの提案は彼の聖書理解に基づくもの。

   ①ゼカリヤ14:16~18 仮庵の祭りはメシア的王国を予表するもの。

   ②ペテロは、メシア的王国がすでに到来したと思った。

(4) ペテロが理解していなかったこと。

①メシアの来臨には、2つのものがある。

②仮庵の祭りの前に、過越の祭りが来なければならない。

③モーセとエリヤは、まさに過越の祭りについて話し合っていた。

4. 天からの声

(1) イエスの洗礼の時に続いて2度目。

(2) バットコルは合計3度ある。

(3) 「彼の言うことを聞け」

①ヘブル1:1~2

②この終わりの時代には、神は御子を通して語る。

(4) 恐れる弟子たち

(5) イエスは元の姿に戻っている。

①受肉の時の謙遜。

②変貌の後の謙遜。

③イエスのへりくだりの度合いを示している。

Ⅱ.山麓での戦い

1. 山を降りる途中

(1) イエスの方針。イエスがメシアであることを言い広めない。

(2) 「人の子が死人の中からよみがえるとき」の意味が分からない。

(3) エリヤに関する質問

(4) イエスの答え

①マラキ3:1 無名の先駆者 バプテスマのヨハネ

②マラキ4:5~6 エリヤ

③バプテスマのヨハネはエリヤの「型」として来た。

④人々は先駆者を殺したので、メシアも殺される。

⑤再臨の前にはエリヤが登場する。

(5) ユダヤ人は今でもエリヤを待っている。

(6) 私たちは、すでにメシアが到来したことと、再度来られることを知っている。

2. 山麓で待つ9人の弟子たち(マルコ9:14~29)

(1) 悪霊の追い出しで苦闘する弟子たち

(2) 律法学者たちは、イエスのメシア性を否定する材料にする。

(3) 父親の叫び。これは凶暴な悪霊である。

(4) イエスはその子から悪霊を追い出した。

(5) 弟子たちの疑問とイエスの回答

①信仰が薄い。

* 「山」とは「サタンの王国」

* 信仰によって悪霊に打ち勝つ。

②この種のもの

* マルコ9:25 口のきけない悪霊

* メシア的奇蹟のひとつ

* 祈りと断食

3. 2度目の受難の予告

(1) 1度目の予告。マタイ16:21~28

(2) 2度目の予告も、弟子たちには理解されない。

(3) 弟子たちは、何を質問していいのか分からずに、悲しんだ。

(4) 十字架の意味を本当に理解するのは、ペンテコステの日以降になる。

結論

1. 山頂での祝福と、山麓での戦い。

2. クリスチャン生活の二面性を表している。

(1) 天上での祝福と、地上での戦い。

(2) 将来の祝福と、現在の戦い。

(3) 山頂の体験をすると同時に、山麓に下りて戦う必要がある。

3. 2度もシャカイナグローリーを隠して奉仕されたイエスの姿から学ぶ。

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