私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
30日でわかる聖書 マタイの福音書(14)
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イエスが12弟子に施した4種類の訓練を学ぶ。
「マタイ14章」
イントロ:
1. マタイ14章のテーマは「12弟子の訓練」である。
2. 文脈を確認する。
(1) 4:12 バプテスマのヨハネの逮捕
(2) 12:24 ユダヤ人指導者たちによるイエスの拒否:赦されない罪
(3) 14:12 バプテスマのヨハネの死
3. イエスの「時の認識」は鋭い。
(1) マタイ13章のたとえ話の多用
(2) 関心を群衆から、12弟子に向ける。
①先駆者の死。先駆者に起こったことはメシアにも起こる。十字架への道。
②使徒行伝の時代に備えるための弟子訓練が始まる。
4. イエスを次の段階に押し出した出来事。バプテスマのヨハネの死
(1) ヘロデ・アンティパス(ヘロデ大王の息子、国主)
(2) ヘロデ・ピリポ(ヘロデ大王の息子)
(3) ヘロデヤ(ヘロデ大王の孫娘)。ピリポと結婚。近親相姦の罪。
(4) 夫が生きている内に、ヘロデ・アンティパスと結婚。姦淫の罪。近親相姦の罪。
(5) その罪をバプテスマのヨハネが糾弾。
(6) ヘロデヤはヨハネを殺そうとしたが、ヘロデは牢獄で生かしておいた。
(7) ヘロデヤの娘サロメが踊り、その褒美としてバプテスマのヨハネの首を要求。
5. クリスチャンそれぞれが「時の認識」を持つ必要がある。
(1) 今のあなたは?
①年が改まったこと
②年齢がある段階に達したこと
③家庭に変化が起こったこと
④大きな喪失体験をしたこと、などなど。
(2) イエスが12弟子を訓練する方法を、立ち聞きしているようなもの。
イエスは12弟子に4種類の訓練を施した(2つは大きな訓練、2つは小さな訓練)
Ⅰ.パンと魚の奇蹟による訓練
1. 総論的な情報
(1) イエスが行った奇跡の中で、4福音書すべてに記録されている唯一のもの。
(2) ヨハネの福音書では、7つのしるしの第4番目。
(3) 時期は、イエスの公生涯が始まってから3度目の過越の祭りの時期。
(4) 2年半が経過している。それから一年後に十字架にかけられて死ぬ。
2. 群衆
(1) 陸伝いにイエスの後を追ってきた。
(2) 指導者はイエスを拒否したが、民衆は依然としてイエスに興味を抱いていた。
(3) しるしを見たから。物質的祝福に興味があった。
(4) それでもイエスは、彼らを祝福した。彼らの空腹まで満たされた。
3. 弟子の訓練(ヨハネ6章が並行記事)
(1) 「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい」
(2) ピリポを試す。
(3) アンデレの賜物。人を連れてくる。
(4) その結果、男子だけで5,000人が満足。余ったものは12のかごに一杯になった。
4. 3つの教訓
(1) イエスの弟子たちには、牧者として人々を養う責任がある(イエスがいなくとも)。
(2) 自分の力だけでこの責任を果たすことは不可能である。
(3) メシアが下さる良きものを人々に配給するのが弟子の使命。
(例話)聖なる手抜き
Ⅱ.奇蹟が起こった場所での訓練
1. 群衆の評価(ヨハネ6:14~15)
(1) イエスこそ世に来られるはずの預言者だ。申命記18:15
(2) イエスをガリラヤの王にしようとする。
(3) 弟子たちにも注目が集まった。
2. イエスの思い
(1) 弟子たちを強いて舟に乗り込ませ、先に向こう岸に行かせる。
(2) イエス自身は、山に登り、父なる神と語り合う。
3. 群衆とイエスの間にあるギャップ
(1) 赦されない罪がすでに犯された。回帰不能。
(2) メシアはガリラヤの王ではなく、エルサレムで王となる(詩篇2篇)。
(3) 群衆の動機が間違っていた。
4. この世の価値観や道徳基準に同化して行く危険性を避ける。
Ⅲ.嵐の湖での訓練
1. 弟子たちは、およそ9時間格闘していた。たった4~5キロメートルしか進まない。
2. イエスの姿を見て、恐れた。死の天使だと思った。
3. 「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」
4. ペテロの願いと主の許可。
(1) 歩いてみると、それができた。
(2) しかし、イエスから目が離れて風を見た時、こわくなって沈みかけた。
(3) ペテロの叫びと、主イエスによる救出。
5. イエスが舟に乗ると、風は止んだ。
(1) 舟にいた者たちの信仰告白。「確かにあなたは神の子です」。
(2) 彼らの神学は正しかったが、それを生活に適用できていなかった。
6. 3つの教訓
(1) 信仰は、第一歩を踏み出すことが大切。
(2) 神の御心に従っていても、嵐は来る。
(3) 一歩踏み出した後も、イエスを見続ける必要がある。
Ⅳ.ゲネサレの地での訓練
1. ナザレで拒否されたイエスが、ここでは歓迎されている。
2. 動機は、パンを食べて満足したから(ヨハネ6:22~71)。
3. その中には、イエスに信頼を置く者もいた。イエスはその人たちを癒した。
4. 着物のふさ
(1) マタイ9:20 長血の女
(2) 「ふさ」とはツィツィオットのこと(民数記15:38~)
(3) 神のことばを象徴的に表したもの。
5. 神のことばに対する信頼こそ、力を受ける秘訣である。
結論
1. 主から受け、人々に与えよ。
2. 人の評価を求めるな。
3. 一歩踏み出し、イエスの顔を見続けよ。
4. 神のことばに信頼せよ。
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