申命記(21)仲介者モーセ

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仲介者モーセについて学ぶ

申命記21回

「仲介者モーセ」
申5:21~33

 

1.はじめに

(1)申命記の構造(宗主権契約に基づく4つの説教)
①第1の説教:歴史の回顧(1:5~4:43)
②第2の説教:契約に基づく義務(4:44~26:19)
③第3の説教:祝福と呪いの宣言(27:1~29:1)
④第4の説教:契約条項のまとめ(29:2~30:20)

 

(2)第2の説教:契約に基づく義務
①総論:臣下の義務(4:44~5:33)
②全的従順の呼びかけ(6~11章)
③律法の解説と日常生活への適用(12:1~26:15)
④【主】に対する誓約(26:16~19)

 

2.メッセージのアウトライン
(1)仲介者モーセ(5:22)
(2)民のかしらと長老たちの懇願(5:23~27)
(3)【主】からの回答(5:28~31)
(4)民に対するモーセの勧告(5:32~33)

 

3.結論
(1)シナイ契約と新しい契約の対比
(2)不信仰と信仰の対比

 

仲介者モーセについて学ぶ。
Ⅰ.仲介者モーセ(5:22)
1.22節
これらのことばを、【主】はあの山で火と雲と暗黒の中から、あなたがたの集会全体に大声で告げられた。ほかのことは言われなかった。そして主はそれを二枚の石の板に書いて、私に授けてくださった。
(1)十戒の源
①「これらのことば」(these words)とは、十戒のことである。
②十戒の源は、神ご自身である。
③【主】は、イスラエルの集会全体に大声で告げられた。

 

(2)十戒が与えられたときの状況
①「【主】はあの山で火と雲と暗黒の中から、・・・大声で告げられた」
②【主】はシャカイナグローリーの中から語られた。
③出19:18
シナイ山は全山が煙っていた。【主】が火の中にあって、山の上に降りて来られたからである。煙は、かまどの煙のように立ち上り、山全体が激しく震えた。

 

(3)【主】が語られたという証拠
①「主はそれを二枚の石の板に書いて、私に授けてくださった」
②二枚の石の板は、契約書の正と副と考えられる。
③「ほかのことは言われなかった」は、十戒の完結性を表わしている。
④十戒は、神が直接語られた。
⑤それ以外の律法は、神がモーセを通して語られた。
⑥申9:10~11
【主】は、神の指で書き記された石の板二枚を私に授けてくださった。その上には、あの集まりの日に、【主】が山で火の中からあなたがたに告げられたことばが、すべてそのまま書かれていた。
こうして四十日四十夜の終わりに、【主】はその二枚の石の板、すなわち契約の板を私に授けてくださった。

 

Ⅱ.民のかしらと長老たちの懇願(5:23~27)
1.23~24節
あなたがたが闇の中からその御声を聞き、またその山が火で燃えていたときに、あなたがた、すなわち、あなたがたの部族のすべてのかしらたちと長老たちが私のもとに近づき、
そして言った。「私たちの神、【主】は今、ご自分の栄光と偉大さを私たちに示されました。私たちは火の中から御声を聞きました。今日、私たちは、神が人に語られても人が生きているのを見ました。
(1)モーセは、新しい世代のイスラエルに、この時の情景を詳しく説明している。
①新しい世代のイスラエルは、目撃者情報を聞いて、それを信じる。
②私たちも、目撃者情報を聞いて、キリストの死、埋葬、復活を信じる。

 

(2)部族のすべてのかしらたちと長老たちがモーセに言った。
①自分たちは、【主】の栄光と偉大さを目撃した。
②自分たちは、火の中から御声を聞いた。
③自分たちは、神が人に語られても、人が生きているのを見た。
④しかし、この体験を当然のことと思ってはいない。
⑤創32:30
そこでヤコブは、その場所の名をペヌエルと呼んだ。「私は顔と顔を合わせて神を見たのに、私のいのちは救われた」という意味である。
⑥黙1:17~18
この方を見たとき、私は死んだ者のように、その足もとに倒れ込んだ。すると、その方は私の上に右手を置いて言われた。
「恐れることはない。わたしは初めであり、終わりであり、
生きている者である。わたしは死んだが、見よ、世々限りなく生きている。また、死とよみの鍵を持っている。

 

2.25~27節
今、なぜ私たちは死ななければならないのでしょうか。この大きい火は私たちを焼き尽くそうとしています。もしこの上なお私たちの神、【主】の御声を聞くなら、私たちは死んでしまいます。
いったい肉なる者で、私たちのように、火の中から語られる生ける神の声を聞いて、なお生きている者があったでしょうか。
あなたが近づいて行き、私たちの神、【主】が言われることをすべて聞き、私たちの神、【主】があなたにお告げになることをすべて私たちに告げてください。私たちは聞いて行います。」
(1)民の指導者たちは、大いに恐れた。
①これ以上、【主】の御声を聞くなら、自分たちは死んでしまう。
②神が人の前に現れる場合は、裁きを行うためであるという認識があった。
③この箇所では、神は契約の民に教えを与えるために現れた。

 

(2)イスラエルの民の神体験は、3つの結果をもたらした。
①自分たちは道徳的に不完全であるという認識が生まれた。
②自分たちは有限で、死ぬべき者であるという認識が生まれた。
③神の戒めに忠実に従う必要があるという認識が生まれた。
*詩119:71
苦しみにあったことは私にとって幸せでした。それにより私はあなたのおきてを学びました。

 

(3)彼らは、モーセが仲介者となってくれるように懇願した。
①【主】→モーセ→イスラエルの民

 

Ⅲ.【主】からの回答(5:28~31)
1.28~29節
【主】は、あなたがたが私に話していたとき、あなたがたのことばを聞かれた。【主】は私に言われた。「わたしは、この民があなたに話していることばを聞いた。彼らの言ったことはみな、もっともである。
彼らの心がこのようであって、いつまでも、わたしを恐れ、わたしのすべての命令を守るようになってほしい。そうすれば、彼らもその子孫も永久に幸せになる。
(1)この部分は、出エジプト記には記録されていない情報である。
①新しい世代のために、モーセは詳細な情報を提供している。

 

(2)【主】は、民の話の内容に同意された。
①道徳的に不完全である。
②死ぬべき存在である。
③神の戒めに忠実に従う必要がある。

 

(3)【主】は、彼らが誓いを破ることを知っておられた。
「どうか、彼らが生きている限りわたしを畏れ、わたしの戒めをことごとく守るこ
の心を持ち続け、彼らも、子孫もとこしえに幸いを得るように」(新共同訳)
①【主】に従うためには、一時的な感情以上のものが必要である。
②意志に基づく信仰が必要である。

 

2.30~31節
さあ、彼らに『あなたがたは自分の天幕に帰りなさい』と言え。
しかし、あなたは、わたしとともにここにとどまれ。わたしは、あなたが彼らに教えるすべての命令、すなわち掟と定めをあなたに告げよう。彼らは、わたしが与えて所有させようとしているその地で、それを行うのだ。」
(1)【主】からの指示
①民は天幕に帰るように命じられた。
②モーセは、仲介者としてそこに留まるように命じられた。
③モーセは、神から掟と定めを受け取り、それを民に伝える。
④民は、約束の地でそれを行う。

 

Ⅳ.民に対するモーセの勧告(5:32~33)
1.32節
あなたがたは、あなたがたの神、【主】が命じられたとおりに守り行いなさい。右にも左にもそれてはならない。
(1)モーセは、「総論:臣下の義務(4:44~5:33)」のまとめを語っている。
①「右にも左にもそれてはならない」とは、律法を忠実に行えということ。
②脇道に逸れないで、ハイウェイを堂々と歩む。
③箴言4:26~27
あなたの足の道筋に心を向けよ。
そうすれば、あなたのすべての道は堅く定まる。
右にも左にもそれてはならない。
あなたの足を悪から遠ざけよ。
④イザ30:21
あなたが右に行くにも左に行くにも、
うしろから「これが道だ。これに歩め」
と言うことばを、あなたの耳は聞く。

 

2.33節
あなたがたの神、【主】が命じられた道をあくまで歩み続けなければならない。あなたがたが生き、幸せになり、あなたがたが所有するその地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。
(1)イスラエルの民は、継続した歩みを保持する必要がある。
①継続した歩みは、約束の地での祝された生活をもたらす。

 

結論
1.シナイ契約と新しい契約の対比
(1)ヘブ12:18~21
あなたがたが近づいているのは、手でさわれるもの、燃える火、黒雲、暗闇、嵐、
ラッパの響き、ことばのとどろきではありません。そのことばのとどろきを聞いた者たちは、それ以上一言も自分たちに語らないでくださいと懇願しました。
彼らは、「たとえ獣でも、山に触れるものは石で打ち殺されなければならない」という命令に耐えることができませんでした。
また、その光景があまりに恐ろしかったので、モーセは「私は怖くて震える」と言いました。

 

(2)ヘブ12:22~24
しかし、あなたがたが近づいているのは、シオンの山、生ける神の都である天上のエルサレム、無数の御使いたちの喜びの集い、
天に登録されている長子たちの教会、すべての人のさばき主である神、完全な者とされた義人たちの霊、
さらに、新しい契約の仲介者イエス、それに、アベルの血よりもすぐれたことを語る、注ぎかけられたイエスの血です。

 

(3)ヘブ12:25
あなたがたは、語っておられる方を拒まないように気をつけなさい。地上において、警告を与える方を拒んだ彼らが処罰を免れなかったとすれば、まして、天から警告を与える方に私たちが背を向けるなら、なおのこと処罰を免れられません。
2.不信仰と信仰の対比
(1)マタ23:37~39
エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者よ。わたしは何度、めんどりがひなを翼の下に集めるように、おまえの子らを集めようとしたことか。それなのに、おまえたちはそれを望まなかった。
見よ。おまえたちの家は、荒れ果てたまま見捨てられる。
わたしはおまえたちに言う。今から後、『祝福あれ、主の御名によって来られる方に』とおまえたちが言う時が来るまで、決しておまえたちがわたしを見ることはない。」

 

(2)2コリ5:19~21
すなわち、神はキリストにあって、この世をご自分と和解させ、背きの責任を人々に負わせず、和解のことばを私たちに委ねられました。
こういうわけで、神が私たちを通して勧めておられるのですから、私たちはキリストに代わる使節なのです。私たちはキリストに代わって願います。神と和解させていただきなさい。
神は、罪を知らない方を私たちのために罪とされました。それは、私たちがこの方にあって神の義となるためです。

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