私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
30日でわかる聖書 マタイの福音書(12)
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この章は、世界の歴史の分水嶺である。
「マタイ12章」
イントロ:
1. 文脈を確認してみよう。
(1) イエスの公生涯を富士登山にたとえてみる。
①富士宮口(洗礼)
②御殿場口(十字架)
(2) 12使徒の派遣と伝道の広がり 5合目~7合目くらいの感じ。
(3) きょうの箇所は、8合目、9合目、頂上、そして、9合目、8合目
2. 頂上の出来事は、分水嶺
(1) イエスの公生涯の方針が激変する。
(2) イスラエルの運命が激変する。
(3) 私たちの人生が激変する。
3. 日本の現状 9合目から頂上に向かっている。
(1) 2008年への期待
(2) よき弟子とならせていただこう
マタイ12章は、世界の歴史の分水嶺である。
Ⅰ.安息日論争(審問の段階) (8合目)
1. 麦の穂を摘む
(1) 麦の穂を摘むことは罪ではない。
(例話)ヨッシーさんとオレンジ畑
(2) 安息日にそれを行ったことが問題。
(3) 安息日に関して約1,500の細則。口伝律法(ミシュナ)は、モーセから。
(4) 4つの罪(収穫、脱穀、ふるい分け、貯蔵)。
(5) イエスの回答
① ダビデの例(Ⅰサムエル21:3~6)
② レビ人が非レビ人にパンを与えるのは違反(口伝律法)
③ モーセの律法は、それを禁じていない。
④ 安息日でも神殿では労働があった。
⑤ 「宮よりも大きな者」:イエスによるメシア宣言
⑥ ホセア6:6の引用。憐れみに富んだ神。
(例話)「紳士たれ」
2. 片手のなえた人
(1) 安息日に人を癒すことは、律法違反。
(2) 生死にかかわる場合は、癒してもいいが、この人の場合はそれに該当しない。
(3) イエスを訴える口実を見つけようとしていた。
(4) イエスの回答
①小から大への論証:ラビ的教授法
②羊よりも人間の方が大切
③愛の実行
(5) パリサイ人たちの反応
①怒り
②殺意
③イエスがパリサイ人の権威を否定したため
(例話)いじめに会っている部下は、どのように仕返しをするか。
Ⅱ.主のしもべの預言の成就 (9合目)
1. イエスの後を追う人々
(1) 彼らをみな癒した。
2. イザヤ42章のメシア預言の成就(マタイはユダヤ人のために書いている)。
(1) 聖霊に満たされた方
(2) 謙遜を身に付けた平和の君
(3) 憐れみと忍耐に富んだ方
(4) 異邦人の光
Ⅲ.ベルゼブル論争 (頂上)
1. 口のきけない人から悪霊を追い出した。メシアにしかできない奇蹟。
2. 群衆の反応:「ダビデの子なのだろうか」=「メシアなのだろうか」
3. パリサイ人たちの判断
(1) イエスをメシアとして認めるか、認めないか。
(2) 認めなかった。
(3) その理由は、「悪霊どものかしらベルゼブル」につかれている。
(4) これが、ユダヤ人たちがイエスを拒否する公式の理由となった。
①タルムードは、イエスは魔術によって人々を惑わせたという。
②イエスが奇蹟を行ったことは否定していない。
(例話)ユダヤ人のリーダーコンプレックス
4. イエスの答え
(1) 内部分裂すれば、悪の国も立ち行かなくなる。
(2) 神学的矛盾:自分たちは神の力によって悪霊を追い出していると言いながら…。
(3) 神の国はすでに到来している。メシア宣言。
(4) メシアはサタンよりも強い。
5. 赦されない罪
(1) 恐怖を与える聖句である。
(2) これは、当時のユダヤ人だけが犯すことのできる罪。「今の時代の人々」
(3) これは、民族的な罪。
(4) これは、後の時代のユダヤ人に適用すべきではない。
(5) 個人は、いつの時代でも、十字架の贖いによって赦される。告白と信仰。
(6) 罪の結果
①ユダヤ人に提供されていた天の御国は取り去られた。
②再度提供されるのは、患難時代のユダヤ人(マタイ24~25章)。
③紀元70年のエルサレムと神殿の崩壊
Ⅳ.ヨナのしるし (9合目)
1. より多くの「しるし」を求めるユダヤ人たち。
2. 彼らに与えられるのは、「預言者ヨナのしるし」
(1) ラザロの蘇生
(2) イエスの復活
(3) 黙示録11章の2人の証人の復活
3. 異邦人はより少ない光に応答したが、ユダヤ人はそうではなかった。
(1) ニネベの人々
(2) 南の女王(シェバの女王)
4. 汚れた霊のたとえ
(1) 掃除された家とは、ヨハネの働きによってきれいになったユダヤ人。
(2) それを空き家にしていた。
(3) 最後は、より悪くなる。紀元70年から現在に至る離散の状況。
Ⅴ.イエスの家族 (8合目)
1. 心配する家族
2. イエスの回答
(1) パリサイ派の神学の否定。肉体的つながりは、意味を持たない。
(2) 霊的新生こそ、神の国の家族となる方法である。
3. ポリシーの変更(神の国のプログラムの変更)
(1) 民衆から12使徒へ
(2) 民衆の前での奇蹟(信仰は問われない)から、私的な奇蹟(信仰が問われる)へ。
(3) メシアであることを言い広めることから、沈黙へ。
(4) 明瞭な教えから、たとえ話へ。
結論
1. イエスの公生涯の頂上で起こったことが、今も影響を与えている。
2. 私が行った決断が、家族にも影響を与えている(母は天国に行く)。
3. 神からの呼びかけ
「それとも、神の慈愛があなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と忍耐と寛容とを軽んじているのですか」(ローマ2:4)
「神は言われます。『わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた』。確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」(Ⅱコリント6:2)
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