60分でわかる新約聖書(18)ピレモンへの手紙

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ピレモンへの手紙について学ぶ。

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60分でわかる新約聖書(18)「ピレモンへの手紙」

 

1.はじめに
(1)ピレモンへの手紙の位置づけ
①獄中書簡と呼ばれるものが4つある。
*エペソ、ピリピ、コロサイ、ピレモン
②テモテへの手紙第一も獄中で書かれたが、分類としては牧会書簡である。
③この手紙は、まさに芸術的とでも呼ぶべき内容となっている。
④この手紙から学ぶ教訓は、多くある。

 

(2)受取人のピレモンは、コロサイ教会の主要な信者である。
①大きな家に住み、奴隷を所有していたので、裕福な信者であることが分かる。
②この手紙は、コロサイ人への手紙と一緒にコロサイ教会に届けられた。

 

2.アウトライン
(1)あいさつ(1~3節)
(2)感謝の言葉(4~7節)
(3)懇願の言葉(8~20節)
(4)締めくくり(21~25節)

 

ピレモンへの手紙から教訓を学ぶ。
Ⅰ.あいさつ(1~3節)
1.1~2節
Phm 1:1 キリスト・イエスの囚人パウロと兄弟テモテから、私たちの愛する同労者ピレモンと、
Phm 1:2 姉妹アッピア、私たちの戦友アルキポ、ならびに、あなたの家にある教会へ。
(1)差出人は、パウロである。
①パウロは自分を「使徒」ではなく、「キリスト・イエスの囚人」と呼ぶ。
②これで、この手紙のトーン(色調)が決まる。
③パウロはピレモンに対してあることを依頼しようとしている。
④目的を達成するためには、命令口調になってはならない。
⑤パウロは、文字通りローマの獄につながれた囚人であった。
⑥と同時に、キリスト・イエスのしもべであるという自己認識を持っていた。

 

(2)続いてテモテの名が挙げられている。
①テモテは、獄中のパウロを助けるためにローマに来ていた。
②テモテがこの手紙の証人であることをピレモンに意識させている。

 

(3)受取人はピレモンである。
①パウロはピレモンのことを「私たちの愛する同労者」と呼んでいる。
*この言葉には、感謝と信頼とが込められている。
②「姉妹アッピア」、「私たちの戦友アルキポ」、「あなたの家にある教会」
*アッピアはピレモンの妻、アルキポはピレモンの息子だと思われる。
*ピレモンの自宅に信者が集っていた。
*これが、コロサイ教会なのかもしれない。
③この書簡は個人宛てであるが、教会で朗読されることが想定されている。

 

2.3節
Phm 1:3 私たちの父なる神と、主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。
(1)パウロの通常のあいさつの言葉である。
①父なる神と主イエス・キリストは、ともに神である。
②恵みとは、受けるに値しない者に与えられる、契約に基づく祝福である。
③平安とは、恵みを体験している者が持つ内面の静寂と安心である。

 

Ⅱ.感謝の言葉(4~7節)
1.4~5節
Phm 1:4 私は祈るとき、いつもあなたのことを思い、私の神に感謝しています。
Phm 1:5 あなたが主イエスに対して抱いていて、すべての聖徒たちにも向けている、愛と信頼について聞いているからです。
(1)尊敬するパウロからの言葉で、ピレモンの心は瞬時に開かれたであろう。
①パウロは、主イエスに対するピレモンの信仰のゆえに感謝している。
②ピレモンがキリストの教会に対して示してきた愛のゆえに感謝している。
③ピレモンの善行は、聖徒たちの間に言い広められている。

 

2.6~7節
Phm 1:6 私たちの間でキリストのためになされている良い行いを、すべて知ることによって、あなたの信仰の交わりが生き生きとしたものとなりますように。
Phm 1:7 私はあなたの愛によって多くの喜びと慰めを得ました。それは、兄弟よ、あなたによって聖徒たちが安心を得たからです。
(1)ピレモンの善行が知れ渡ることによって、生きた交わりが育つように。
①これは、ピレモンのさらなる善行を促すためのものである。

 

(2)パウロは、個人的な感謝の言葉を述べている。
①おべっかや、人を手玉に取るような悪意に満ちた言葉ではない。
②相手を慈しみ、尊敬の念を込めて相手の長所を指摘し、感謝を表わしている。
③箴言12:25
Pro 12:25
心の不安は人を落ち込ませ、
親切なことばは人を喜ばせる。

 

Ⅲ.懇願の言葉(8~20節)
1.8~10節
Phm 1:8 ですから、あなたがなすべきことを、私はキリストにあって、全く遠慮せずに命じることもできるのですが、
Phm 1:9 むしろ愛のゆえに懇願します。このとおり年老いて、今またキリスト・イエスの囚人となっているパウロが、
Phm 1:10 獄中で生んだわが子オネシモのことを、あなたにお願いしたいのです。
(1)この箇所からいよいよ本論に入る。
①パウロは使徒としての権威を用いてピレモンに命じることもできた。
②しかし彼は、へりくだってピレモンに自らの願いを伝えようとしている。
③神の国の価値観では、へりくだっている者が最も偉大な人である。
④パウロは、権威に基づく議論ではなく、愛を根拠にした提案をしている。

 

(2)「愛のゆえに」は、2つの意味に解釈される。
①パウロがピレモンに対して抱いていた愛のゆえに
②ピレモンが聖徒たちに対して抱いていた愛のゆえに
*愛は自発的な行為を生み出す。

 

(3)願いの内容は、ピレモンの元から逃亡してきた奴隷オネシモに関すること。
①パウロは彼のことを、「獄中で生んだわが子オネシモ」と呼んでいる。
*獄中にあってパウロが、オネシモをキリストに導いた。
②「このとおり年老いて、今またキリスト・イエスの囚人となっているパウロ」
*この願いは強制ではなく、ピレモンの自発的愛に訴えかけたもの。

 

2.11~14節
Phm 1:11 彼は、以前はあなたにとって役に立たない者でしたが、今は、あなたにとっても私にとっても役に立つ者となっています。
Phm 1:12 そのオネシモをあなたのもとに送り返します。彼は私の心そのものです。
Phm 1:13 私は、彼を私のもとにとどめておき、獄中にいる間、福音のためにあなたに代わって私に仕えてもらおうと思いました。
Phm 1:14 しかし、あなたの同意なしには何も行いたくありませんでした。それは、あなたの親切が強いられたものではなく、自発的なものとなるためです。
(1)ここでパウロは、一連の出来事を神の視点からまとめよとしている。
①オネシモという名前には、「役に立つ」という意味がある。
*パウロは、その名前の意味を利用して現状を説明しようとしている。
②オネシモは、かつてはピレモンにとって「役に立たない者」であった。
③しかし彼は、ピレモンにもパウロにも、「役に立つ者」となった。
*福音が逃亡奴隷であったオネシモの心を変えたからである。
④新生の証拠は、為すべきことを為したいと願うようになることである。
*オネシモは、主人の所で忠実に仕えたいと願うようになった。
⑤そこでパウロは、オネシモをピレモンの元に送り返すことにした。

 

(2)「彼は私の心そのものです」
①オネシモを送り返すことは、自分の心を届けることでもある。

 

(3)パウロは再び、ピレモンの自発性を尊重する言葉を書いている。
①オネシモを自分の所にとどめておくのは、自分にとって有益なことである。
②しかし、ピレモンの同意なしには何一つしたくない。
③親切は、強制されたものではなく、自発的でなければならない。

 

3.15~16節
Phm 1:15 オネシモがしばらくの間あなたから離されたのは、おそらく、あなたが永久に彼を取り戻すためであったのでしょう。
Phm 1:16 もはや奴隷としてではなく、奴隷以上の者、愛する兄弟としてです。特に私にとって愛する兄弟ですが、あなたにとっては、肉においても主にあっても、なおのことそうではありませんか。
(1)オネシモがしばらくの間離れたのは、ピレモンが永久に彼を取り戻すため。
①それも、忠実な奴隷として取り戻すためだった。
②いや、奴隷以上のもの、「愛する兄弟」として取り戻すためだった。
③オネシモは、パウロにとっては主にある兄弟となった。
④そればかりか、ピレモンにとっても兄弟となった。

 

(2)ロマ8:28
Rom 8:28 神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
①神の役割
②人の役割

 

(3)喪失感で心が沈むとき
①神を愛することが大切である。
②失ったものが自分にとって必要なものなら、それを取り戻す日が来る。
③もし来ないなら、それは元々自分にとって不要なものだった。

 

4.17~20節
Phm 1:17 ですから、あなたが私を仲間の者だと思うなら、私を迎えるようにオネシモを迎えてください。
Phm 1:18 もし彼があなたに何か損害を与えたか、負債を負っているなら、その請求は私にしてください。
Phm 1:19 私パウロが自分の手で、「私が償います」と書いています。あなたが、あなた自身のことで私にもっと負債があることは、言わないことにします。
Phm 1:20 そうです、兄弟よ。私は主にあって、あなたの厚意にあずかりたいのです。私をキリストにあって安心させてください。
*4つのアピール
(1)オネシモを迎えてやって欲しい。
①「私を仲間の者だと思うなら、私を迎えるように」

 

(2)オネシモが損害を与えたか、負債を負っているなら、自分に請求して欲しい。
①オネシモがピレモンに損害を与えたのは、確実である。

 

(3)その負債は、自分が支払うことを約束する。
①「パウロが自分の手で書いています」とは、償いの保証書だという意味。
②次にパウロは、挿入句のように、こう書いている。
「あなたが、あなた自身のことで私にもっと負債があることは、言わないこと
にします」
*ピレモンは、パウロの伝道によって救われた人であった。
*ピレモンは、パウロに対して霊的な意味での負債を負っている。

 

(4)自分もまた、元気づけられたい。
①ピレモンは、他の聖徒たちを元気づけてきた人物である。

 

Ⅳ.締めくくり(21~25節)
1.21~22節
Phm 1:21 私はあなたの従順を確信して書いています。私が言う以上のことまで、あなたはしてくださると、分かっています。
Phm 1:22 同時に、私の宿も用意しておいてください。あなたがたの祈りによって、私はあなたがたのもとに行くことが許されると期待しているからです。
(1)従順を確信して
①ピレモンが願いを聞き届けてくれるという確信を持って手紙を書いた。
②「私が言う以上のことまで、あなたはしてくださる」と付け加えている。
③愛とは要求されたこと以上のことを喜んですることである。

 

(2)「私の宿も用意しておいてください」
①ピレモンがオネシモをどのように扱っているか、自分の目で確かめたい。

 

2.23~25節
Phm 1:23 キリスト・イエスにあって私とともに囚人となっているエパフラスが、あなたによろしくと言っています。
Phm 1:24 私の同労者たち、マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカがよろしくと言っています。
Phm 1:25 主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。
(1)同労者たちの名前が上げられている。
①マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカ
②ピレモンがどのように応答するか、全員が注目している。
③この手紙は、個人的領域を超えて、教会全体が関心を払う内容になっている。
④ピレモンの決断が、教会全体を励ますものとなる。

 

結論
1.自分は、当然為すべきことを喜んでしているだろうか。
2.為すべき以上のことを、喜んでしているだろうか。
3.自分の行動が、教会全体に影響を与えることを理解しているだろうか。
4.自分の行動によって、他の兄弟姉妹たちを励ましているだろうか。

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