ガラテヤ人への手紙(4)ー神から啓示された福音(2)ー

  • 2020.05.17
  • ガラテヤ人への手紙 1章18~24節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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神から啓示された福音について学ぶ。

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ガラテヤ4回
「神から啓示された福音(2)」
ガラ1:18~24

 

1.はじめに
(1)ガラテヤ人への手紙の位置づけ
①パウロは、第1次伝道旅行でガラテヤ地方に複数の教会を設立した。
②パウロが設立した諸教会を、ユダヤ人信者の律法主義者が訪問した。
③ガラテヤの諸教会は、その影響を受けていた。
④パウロは、律法主義者の教えに反論する必要を感じ、この書簡を書いた。

 

(2)ガラテヤ人への手紙のアウトライン
①個人的弁明:パウロの使徒職(1:1~2:21)
②教理的教え:信仰義認(3:1~4:31)
③実践的教え:キリスト者の自由(5:1~6:18)

 

(3)ガラテヤ1~2章で、パウロは自分の履歴書を書いている。
①教会を迫害した時代のこと
*自分は、律法に熱心であった。
②ダマスコ途上での回心体験のこと
*福音をエルサレム教会から学んだのではない。
③回心体験後のこと
*アラビアに出て行った。
*ダマスコに戻った。
*その後、エルサレムに上った。
*3つの「それから」(Then)が、時間の区切りになっている。
・ガラ1:18、21、2:1

(4)パウロが履歴書を書く理由は、誰から福音を学んだのかを示すためである。
①きょうの聖書箇所で、ようやくエルサレム教会との交流が始まる。

 

2.メッセージのアウトライン
(1)パウロの福音(11~12節)
(2)回心前の出来事(13~14節)
(3)回心時の出来事(15~17節)
(4)回心後の出来事(18~24節)
*前回は、(1)~(3)を取り上げた。
*今回は、(4)を取り上げる。

 

3.結論:5つの質問
(1)パウロは、いつ、誰によって使徒として召されたのか。
(2)ガラテヤの諸教会にあった問題とは、何か。
(3)パウロの福音と「ほかの福音」の違いは何か。
(4)「ほかの福音」を説く者の上に、どのような宣言が下されたか。
(5)パウロは、誰から福音のメッセージを受けたのか。

 

神から啓示された福音について学ぶ。
Ⅳ.回心後の出来事(18~24節)
1.18節
Gal 1:18 それから三年後に、私はケファを訪ねてエルサレムに上り、彼のもとに十五日間滞在しました。
(1)ここで最初の「それから」が出て来る。
①それから「三年後」とは、ダマスコ体験から数えて3年後であろう。
②ユダヤ的視点では、1年を少し越えただけでも3年と見なされる。
③パウロの論点は何か。
*自分が伝えている福音は、使徒たちから教わったものではない。
*もし教わる必要があるなら、もっと早くエルサレムに上っていた。
④パウロと律法主義者たちの対比
*パウロの福音は、エルサレムの使徒たちから受けたものではない。
*律法主義者たちは、自分たちの権威は、エルサレム教会から与えられて
いると主張していた。

 

(2)「私はケファを訪ねてエルサレムに上り」
①パウロが接触した最初の使徒は、ペテロである。
②ペテロの名前
*彼のヘブル名は、シメオンである(使15:14)。
*イエスは彼を「ケファ」(岩)と呼んだ(ヨハ1:42)。
*さらにイエスは彼を「ペテロ」(岩、石)と呼んだ(マタ16:18)。
③アラム語の「ケファ」は、ユダヤ人信者には馴染みがある。
④パウロがペテロを訪問したのは、個人的な交わりのためである。
*ここでは、ペテロとパウロが対等な存在として描かれている。
⑤パウロは、たった15日間しかペテロのもとに滞在しなかった。
*福音の内容を学ぶには、短すぎる。
⑥その後、迫害を避けるために、パウロはエルサレムを去ることになった。

 

2.19~20節
Gal 1:19 しかし、主の兄弟ヤコブは別として、ほかの使徒たちにはだれにも会いませんでした。
Gal 1:20 神の御前で言いますが、私があなたがたに書いていることに偽りはありません。
(1)「主の兄弟ヤコブ」
①ゼベダイの子ヤコブと区別するために「主の兄弟」という言葉が付いている。
*使徒たちの中で最初の殉教者となったヤコブは、当時まだ生きていた。
②主の兄弟ヤコブは、12使徒とは別の範疇の使徒であった。
*バルナバとパウロも、第2グループの使徒である。
③伝承では、ヤコブはエルサレム教会の初代監督となった。
*ヤコブは死ぬまでエルサレム教会の監督であった。
*彼が巡回伝道に出かけたという記録はない。
④パウロの訪問時、ほかの使徒たちは伝道旅行に出かけていたのであろう。
⑤ヤコブによる認定は、パウロが教会に受け入れられるための条件であった。

(2)パウロは、自分は偽りを語っていないと、神の前で宣言する。
①律法主義者の中に、パウロを疑う者たちがいた。
②パウロは、神を証人に呼んで、厳粛な誓いを立てている。
③ユダヤ人にとっては、これ以上厳粛な誓いはない。
④パウロは、自分が伝えている福音は、神からの啓示であると宣言している。

3.21~22節
Gal 1:21 それから、私はシリアおよびキリキアの地方に行きました。
Gal 1:22 それで私は、キリストにあるユダヤの諸教会には顔を知られることはありませんでした。
(1)2番目の「それから」が出て来る。
①エルサレムのユダヤ人たちがパウロを殺そうとした(使9:29~30)。
②そこでパウロは、シリアとキリキアの地方に逃れた。
③その地方で長期に渡って伝道した。
④使徒たちとの協力があったわけではなく、単独で宣教した。

 

(2)「キリストにあるユダヤの諸教会」
①MJ運動は、ひとつの流れである。
②しかし、国中に、数々のMJコングリゲーションが広がっていた。

(3)パウロのエルサレム滞在は、短期間だった。
①パウロの顔は、ユダヤの諸教会に知られることはなかった。
②パウロの顔さえ知らないのであるから、ユダヤの諸教会が彼を使徒に任命
するのは不可能なことである。

 

4.23~24節
Gal 1:23 ただ、人々は、「以前私たちを迫害した者が、そのとき滅ぼそうとした信仰を今は宣べ伝えている」と聞いて、
Gal 1:24 私のことで神をあがめていました。
(1)人々は、かつての迫害者が伝道者になっていることに驚いた。
①パウロの回心は、神の奇跡である。
②人々は、神の御名をあがめた。

 

(2)教会に対する迫害は、次第に激しくなりつつあった。
①パウロの回心は、人々に励ましを与えたことであろう。
②神は、パウロのような者でさえも変えることができるという驚きがある。

 

(3)変えられた人生は、神の栄光の表れとなる。
①人類の歴史上、パウロのように変化した人は、稀である。
②私たちの人生は、どうか。
*「あなた、変わったね」と言われるとき、神の栄光が現れている。
*「クリスチャンだから、これができるね」と言われるとき、神の栄光が
現れている。

 

結論:5つの質問
1.パウロは、いつ、誰によって使徒として召されたのか。
(1)母の胎にあるときから、神はパウロを選んでおられた。
(2)「胎内にあるときからの選び」は、旧約聖書に出て来る概念である。
(3)パウロの使命は、異邦人に福音を伝えることである。

 

2.ガラテヤの諸教会にあった問題とは、何か。
(1)偽教師たち(ユダヤ主義者)が来て、誤った教理を伝えていた。
(2)彼らは、ユダヤ人信者で、ユダヤ教の律法主義を推奨する人たちである。
(3)彼らは、律法を守ることが救いと聖めのための条件であると教えていた。
(4)多くの信者たちが、その教えの影響を受けていた。

 

3.パウロの福音と「ほかの福音」の違いは何か。
(1)「ほかの福音」とは、質的に異なる福音で、実際には「福音」ではない。
(2)パウロの福音は、神の啓示によって与えられた。
①人は、恵みと信仰によって義とされる。
②イエス・キリストの贖いの御業を正しく評価した福音である。
(3)「ほかの福音」は、人間が考えた教えである。
①律法を行うことによって義とされる。
②人間のプライドをくすぐる教えである。

 

4.「ほかの福音」を説く者の上に、どのような宣言が下されたか。
(1)パウロは、偽教師たちに対して永遠の呪いを宣言した。
(2)ギリシア語で「アナテマ」である。
(3)自分自身や天使まで引き合いに出して、「アナテマ」を宣言した。
①これは、「アナテマ」の厳粛さを示すための表現である。
(4)旧約聖書にも、偽預言者への呪いの宣言が出て来る(申18:20)。

 

5.パウロは、誰から福音のメッセージを受けたのか。
(1)ガラ1:12
Gal 1:12 私はそれを人間から受けたのではなく、また教えられたのでもありません。ただイエス・キリストの啓示によって受けたのです。
(2)パウロの福音は、人間から受けたものでも、教えられたものでもない。
(3)パウロの福音は、イエス・キリストの啓示によって与えられたものである。
(4)その内容は、キリストの死、埋葬、復活である(1コリ15:3~5)。
1Co 15:3
私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、
1Co 15:4 また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、
1Co 15:5 また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。
(5)パウロに独特な教えは、「位置的真理」(In Christ)である。
(6)異なった教えに対して寛容であることは、許されない。

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