福音の奥義に生きる(1)

  • 1993.08.23
  • 創世記3章
  • スピーカー 中川健一
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このメッセージでは...

基督聖協団 天城夏期聖会
1993年8月23~25日

イスラエルの位置づけを通して、福音を理解する。
中川健一が語るメッセージの原点!

【福音の奥義に生きる01】
・その1「神のマスタープラン」
イントロ
I.人類の問題
 1.罪とは何か
 2.罪の結果
II.神の計画
 1. 創世記3:15で人類に救いの希望が与えられた
 2. 神のマスタープラン

その1「神のマスタープラン」

イントロダクション

1.人類の文明の行き詰まり
2.神なき文明であり、反宗教的文明
3.その根は、ギリシャ、ローマ文明
4.創世記3章がその起源

Ⅰ.人類の問題

1.罪とは何か
「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」(創2:16~17)
(1)「善悪の知識の木」とは人の従順を試すもの。
(2)この命令を守ることで「善悪」を学び「いのちの木」に与る。
(3)人はこの命令に背くことを通して「善悪」を学んだ。

2.罪の結果
「神である主は、人に呼びかけ、彼に仰せられた。「あなたは、どこにいるのか。」彼は応えた。『私は園で、あなたの声を聞きました。それで私は裸なので、恐れて、隠れました。』」(創3:9~10)
(1)不信仰と不従順の罪(アダム)
(2)自己義認の罪(カイン)
(3)殺人の罪(カイン)
(4)一夫多妻の罪(レメク)
(5)血による復讐の罪(レメク)
(6)自己顕示の罪(バベルの塔)

Ⅱ.神の計画

1.創世記3:15で人類に救いの希望が与えられた。
「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」(創世記3:15)
(1)救いは、神が提供するものである。
(2)救いは、全人類のためのものである。
(3)救いは、「女の子孫」から来る。
(4)救いは、「女の子孫」が苦しむことと関係している。
(5)救いは、サタンを打ち破ることと関係している。

2.神のマスタープラン
(1)メシア的計画(Messianic Program)
神の人類救済のマスタープラン
旧約聖書にはメシア的計画に関連する預言が多い。
(イザヤ2:1~4、60:1~5、ゼカリヤ8:20~23、14:1~11、ヨエル3:16~17、ミカ4:1~5など)

「アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて示された先見のことば。終わりの日に、主の家の山は、山々の頂に堅く立ち、丘々よりもそびえ立ち、すべての国々がそこに流れて来る。多くの民が来て言う。『さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。』それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。」(イザヤ2:1~4)

「終わりの日に、主の家の山は、山々の頂に堅く立ち、丘々よりもそびえ立ち、国々の民はそこに流れて来る。多くの異邦の民が来て言う。『さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。』それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。主は多くの国々の民の間をさばき、遠く離れた強い国々に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。彼らはみなおのおの自分のぶどうの木の下や、いちじくの木の下にすわり、彼らを脅かす者はいない。まことに、万軍の主の御口が告げられる。まことに、すべての国々の民は、おのおの自分の神の名によって歩む。しかし、私たちは、世々限りなく、私たちの神、主の御名によって歩もう。」(ミカ4:1~5)

a.エルサレムが世界の政治的、霊的中心都市となる。
b.エルサレムから世界を祝福する霊的ムーブメントが起こる。
c.再臨のイエスがエルサレムから国々をさばき、平和が訪れる。
d.世界的に繁栄と解放の時代が到来する。

(2)メシア的人物(Messianic Person)-「女の子孫」
a.イザヤ53章に代表される受難のしもべ
b.栄光に満ちたメシア(イザヤ11:1~10、ダニエル7章の「人の子のような方」)

(3)メシア的民(Messianic People)
「あなたがたは、わたしがエジプトにしたこと、また、あなたがたをわしの翼に載せ、わたしのもとに連れて来たことを見た。今、もしあなたがたが、まことにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはすべての国々の民の中にあって、わたしの宝となる。全世界はわたしのものである。あなたがたはわたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。これがイスラエル人にあなたの語るべきことばである。」(出エジ19:4~6)

a.イスラエルは、「祭司の王国」、「聖なる国民」
b.救いの選びではなく、方法の選び
c.選びは特権であるが、同時に苦難を負うことをも意味する。
d.反ユダヤ主義は、神の計画への反抗

 

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