私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.183 入れ墨をするのは罪ですか。
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海外のスポーツ選手などで「試合中に熱心に十字を切って神に祈る入れ墨だらけの人」はけっこう頻繁に見かけますよね。日本では今でもネガティブなイメージの強い入れ墨(刺青/タトゥー)ですが、キリスト教国ではOKなのでしょうか?
旧約聖書には入れ墨に関する言及があります。新約聖書にはありません。
183 入れ墨をするのは罪ですか。
Q:最近、入れ墨をしている若者が増えているように思いますが、クリスチャンが入れ墨をすることをどう思われますか。未信者の友人とのコミュニケーションに役立つような気がするのですが。入れ墨は罪ですか。
A:入れ墨に関しては、それぞれの文化によって受容度が異なると思います。最近は、タトゥーという言葉がよく用いられていますが、ここでは、入れ墨と同じ意味だという前提でお話しします。
1番目に、旧約聖書では、入れ墨が禁止されています。
レビ記19章28節には、こうあります。「あなたがたは死者のため、自分のからだに傷をつけてはならない。また自分の身に入墨をしてはならない。わたしは【主】である」。この命令が与えられた目的は、イスラエルの民を偶像礼拝から守るためです。入れ墨は偶像礼拝と密接に関係していたのです。
しかし、レビ記の禁止令は、新約時代に生きる私たちには適用されません。そこで、新約聖書が入れ墨についてどう教えているかを見なければなりません。
2番目に、新約聖書には、入れ墨に関する教えがありません。
新約聖書は、入れ墨を許可するとも、禁止するとも言っていません。こういう事例を普通は、「グレーゾーン」と呼びます。つまり、どちらとも判断できないということです。「グレーゾーン」のテーマに関しては、断定的になるべきではありません。ただし、自分の意見はしっかりと持つようにしましょう。また、自分の意見に同意しない人がいても、裁いてはなりません。
3番目に、「グレーゾーン」に関しては、注意すべき点がいくつかあります。
①隣人への配慮。入れ墨が隣人につまずきを与えるなら、それは控えた方がよいでしょう。
②入れ墨をする動機。単に見かけをよくするためだけなら、内面を飾ることにより深い関心を示すべきです。あるいは、権威に反抗するためなら、権威への従順を学ぶべきです。
③体は聖霊の宮だという教え。私たちの体は、聖霊の宮(神殿)であり、神の栄光を表すための器です。私たちの体は、あるがままの姿で美しいのです。聖霊の宮のデザインをどこまで変更してよいかは、各人が判断せねばなりません。
④信仰から出ていないことは罪だという教え。入れ墨をする前に、各人が、このことは信仰によるものであるという確信を持つ必要があります。
参考になる聖句
「信仰から出ていないことは、みな罪です」(ロマ14:23b)
入れ墨の是非は、各人が信仰に基づいて判断すべきものです。
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