Q.149 神社仏閣に油をかけて回るのは、聖書的ですか。

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数年前に、神社仏閣・重要文化財に油が撒かれるという事件がありました。犯人はいわゆる「お清め」という名目でこのようなことをしていたようです。

 

今回は「彼らが聞いている声は神様からのものなのでしょうか。」というご質問です。

Q. 質問

Q:数年前に、いわゆる「お清め」という名目で、ある人たちが神社仏閣の拝殿に油をかけて回るという事件がありました。これは法に抵触する行為であり、私は、こうした行為は絶対に間違っていると思います。彼らが聞いている声は神様からのものなのでしょうか。

A. 回答

A:この質問をされた方は、正常な感覚をお持ちの方です。もしクリスチャンがそのようなことを行なったとするなら、それは由々しき問題です。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、法を犯すことは、聖書の教えに反しています。

 この世の権威は神によって立てられたものであり、私たちはその権威に従うように命じられています。その理由は、宣教のための平和を維持することにあります。法に背くことが許されるのは、権力者が、神に背くように私たちに迫ったときだけです。

2番目に、このような「お清め」には、聖書的根拠がありません。

 旧約聖書のモーセの律法には、「聖めの油」という概念があります。しかし、新約時代になった今は、モーセの律法は全うされ、無効になりました。今の私たちが従うべきは新約聖書ですが、その中には油による「お清め」の教えはありません。こういう行為は、迷信的なものであり、空想話のたぐいに過ぎません。聖書を正しく学ばないなら、こういう混乱をキリスト教信仰に持ち込むことになります。

3番目に、彼らが聞いているのは、神の声ではありません。

なぜなら、神は、聖書の教えと矛盾したことを言われるお方ではないからです。では、彼らはどういう声を聞いているのでしょうか。断定はできませんが、少なくとも2つの可能性があります。①自分の心の声を聞いている。つまり、それを神の声と思い込んでいるということです。②悪魔や悪霊の声を聞いている。この可能性もあり得ます。悪魔は巧妙です。その人の信仰深さを利用して、暴走させることも可能です。

参考になる聖句

「果てしのない空想話と系図とに心を奪われたりしないように命じてください。そのようなものは、論議を引き起こすだけで、信仰による神の救いのご計画の実現をもたらすものではありません」(1テモ1:4)

聖書的キリスト教と迷信的キリスト教をしっかりと区別しておきましょう。

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