私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
神の時を読む
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このメッセージでは...
イエスのカペナウム進出から「神の時を読む」方法を学ぶ。
「神の時を読む」
マタイ4:12~17
イントロ:1.新年を迎えることは、自らの責任を再確認することでもある。
2.聖地旅行中のこと。
(1)12月30日にフセインが処刑され、1月2日にその写真を見た。
(2)1989年11月9日のベルリンの壁
(3)時代の移り変わりを実感した。
3.「変化の年」にあって、自分はいかに生きるべきか。
4.現在進行形のメッセージ、結論のないメッセージ。
TS: イエスのカペナウム進出から『神の時を読む』方法を学ぶ
Ⅰ. バプテスマのヨハネの逮捕によって時を知る
1.荒野の預言者であり、メシアの先駆者である。
2.彼はイエスを表舞台に立たせた。
3.その後、イエスはユダヤとガリラヤを行き来している(ヨハネ1:29~3:36)。
4.ヘロデ・アンティパスによる逮捕(異母兄ヘロデ・ピリポの妻ヘロデヤと通じ、結婚)。
5.先駆者の時代は終わり、メシアの公生涯の時代が到来。
(ILL) 年末年始の聖地旅行: 最初の訪問地はヨッパ、幻を求める旅
(1) 冷戦当時よりも、さらに深い対立軸ができている(イスラムとの対話)
(2) 9・11以降、国家主権を主張する国と、多国間システムに立つ国とに二分。
(3) 日本は、その狭間で方向性を見失っている。普遍的価値観よりも懐古趣味。
(4) 均一化志向と没個性化が、日本人の人格を破壊しつつある。
(5) この時代にクリスチャンは何を為し得るかが、問われている。
Ⅱ. ナザレからカペナウムへ進出する
1.ガリラヤ湖畔の町。テベリヤはヘロデ・アンティパスが墓の上に建てていた。
2.預言の成就。イザヤ9:1~2。
(1) アッシリアによる侵略で、ガリラヤ地方が最も被害を受ける。
(2) アッシリア人の移住で、そこは「異邦人のガリラヤ」と呼ばれるようになる。
(3) イザヤはその先にある希望を語った。
3.最もさげすまれていた人々の上に光がくだった。
(1) イエスの時代:風土病、悪霊、無知
(2) イスラエル人が帰還した近代もこれと同じ:マラリア、まむし
4.戦略的な地:交通の要衝の地
(1) ヴィア・マリス(エルサレムから律法学者たちが調査に来る)
(2) 人材が豊富
(3) 戦国時代の近江の道に似ている。
(ILL) 今回の聖地旅行では、カペナウムが最も印象的であった。
(1) 還暦を迎えた。これからの20年をどう生きるか。
(2) ナザレ(裾野)からカペナウム(東京)へ
(3) 容易ではないが、用意されている場所があるはず。
Ⅲ.カペナウムからエルサレムを展望する
1.カペナウムに住むことではなく、十字架こそ最終ゴール。
2.イエスの生涯:マタイ8:20
「狐には穴があり、空の鳥には巣があるが、人の子には枕する所もありません」
3.イエスの弟子の生涯もまた、枕する所のない生活
4.カペナウムに安住し、次の幻が見えなくなった時、私たちは後退しつつある。
(ILL) サミュエル・ウルマンの詩
(1) 日本のリバイバルは来る。
(2) 私の生きている間でないかもしれないが、必ず来る。
(3) 今年は、60歳の青春を生きる。20年後は80歳の青春を生きる。
結論
1.何が自分にとって神の時を示すバロメーターであるか考えよう。
2.何が自分にとってカペナウムであるか考えよう。
3.何が自分にとって展望すべきエルサレムであるか考えよう。
メールマガジン 1月12日(金)
■ 最近考えたこと 「年頭の雑感」
フセイン元大統領が昨年12月30日に処刑された。このニュースは聖地旅行中に、バスの運転手のヨッシーさんから教えられた。
1月1日はエルサレム市内見学の日であったが、この日の朝に、やはりヨッシーさんからイスラエルの大衆紙を見せられた。第1面に、フルカラーでフセイン元大統領の処刑の場面と、処刑後の顔が印刷されていた。これが、後に大問題となる「携帯電話で撮影した映像」である。正直言って絶句してしまった。この種の映像が新聞に掲載されるのは、日本では考えられないことである。その瞬間私は、1989年11月9日に起こった「ベルリンの壁」事件を思い出した。
あの日も、聖地旅行でエルサレムにいた。一日の案内を終えてホテルの部屋に帰り、何気なくテレビをつけると、臨時ニュースが流れてきた。それが、ベルリンの壁崩壊を伝える映像であった。歴史の節目を目撃しているという感慨からか、文字通り鳥肌がたった。フセイン元大統領の処刑も、一つの時代を画する事件であろう。いかに権勢を誇った者であっても、時が来たなら歴史の舞台から去る。これが冷徹な現実である。神に反抗し、不義を行なう人生がいかに虚しいものであるかを思い知らされた瞬間であった。
欧米では、処刑のタイミングが悪いとの批判が、その後出ているようである。アラブ諸国ではどうか。中東報道研究機関(MEMRI)が配信したニュースでは、以下のようになっている。
「サッダム・フセイン元大統領の処刑について、西側では大々的な反応があり、批判の声があがった。これと対照的に、アラブ世界の反応は、一寸した外交上の反応に限定され、それも処刑のタイミング―犠牲祭の初日―が悪いといったコメントが大半であり、処刑そのものの是非を問うものは、殆んどなかった。
本件についてアラブ首脳の声明はでなかった。例外はリビアの指導者カダフィで、本件に関わりのない演説でこの問題に触れ、3日間の服喪を宣言した。アラブ連盟は連盟事務総長ムーサの名でも、声明をださなかった」
日本にいると、アラブ世界がこぞって批判の声を上げているかのような印象を持ってしまうので、中東報道研究機関(MEMRI)が配信したニュースで目が開かれたような気がした。
アラブ世界のことは別として、イスラエル人たちは実に冷静に今回の処刑のニュースを受け止めていた。彼らにとっては、現実的な問題が余りにも多すぎて、フセイン元大統領はすでに過去の人なのであろう。
イスラエル人たちは、過去60年以上にわたりイラクから苦しめられてきた。イスラエル建国当時、イラクにはおよそ13万人のユダヤ人たちがいたが、現在イラクにおけるユダヤ人共同体は壊滅してしまった。ほとんどのユダヤ人たちが、迫害を避けて国外に脱出したからで、そのほとんどがイスラエルに帰還した。
記憶に新しいところでは、1990~91年の湾岸戦争がある。イラクは、クウェート侵略について国際世論の激しい非難を浴びたが、その矛先をそらし、クウェート占領とパレスチナ問題をリンクさせるため、イスラエルに合計39発のミサイルを打ち込んできた。この時、イスラエル政府(シャミール政権)は反撃を控えることによって、国際世論の評価を勝ち取った。
以上の歴史を見ていると、イスラエル人たちがフセイン元大統領の処刑を喜び、祝宴を開いてもおかしくないと思われるのであるが、そのような高揚した雰囲気は一切なかった。「敵の滅びを見ても、大喜びしてはならない」という過越の食事の精神が今も生きているのであろうか。
個人的なことになるが、昨日(1月11日)、還暦を迎えた。スタッフからも、家族からも祝ってもらい、幸せな気分になった。50代になった時とは異なり、特別な感慨がある。世界が「変化の時」を迎えているのと同じように、私も「変化の時」を迎えている。80歳までの残り20年間、どのような道を歩めばよいか、主の導きを求めているところである。
そんな折、ある方から、サミュエル・ウルマンの「青春」の詩を送っていただいた。
(サミュエル・ウルマン(Samuel Ullman, 1840年 – 1924年)は、ドイツ・ヘッヒンゲン出身のアメリカ合衆国の実業家。(詩人、教育者)。ユダヤ系ドイツ人であったため、迫害を避けアメリカへ渡る。 アラバマ州バーミングハムに住み、荒物商を営みながら執筆を続けた。80歳の記念に自費出版した『80歳の歳月の高見にて』に収められた詩「YOUTH」(青春)は名高い。この詩は第二次世界大戦後、アメリカの雑誌リーダーズ ダイジェストに掲載され、連合国総司令官を務めたダグラス マッカーサー元帥が座右の銘として執務室に掲げたことから、日本でも知られるようになった。経済界の先に立つ人物の間では古くから有名で、故・松下幸之助氏も座右の銘としていたと言われている)
若さは年齢ではなく、気の持ちようだ。
若くて老いる人もあれば、老いて若々しい人もいる。
「青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方を言う」
青春とは臆病さを退ける勇気
安きにつく気持ちを捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけでは人は老いない。
理想を失うときに始めて老いる。
この詩は、私の心にずっしりと響いた。感謝。
今年は、60歳の青春を生きるつもりである。ご支援をよろしくお願いします。
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