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ソドムとゴモラの滅び

  • 2009.02.10
  • スピーカー 中川健一
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私たちを執りなしの祈りへと駆り立てるメッセージ

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「ソドムとゴモラの滅び」

創18:1~19:38

イントロ:

1.前回までの復習

(1)神はアブラムを選び、彼とその子孫を通して全人類を救おうとされた。

(2)アブラハムは、アブラハム契約の「しるし」として割礼を実行した。

 2.きょうの箇所

(1)3人の客が遣って来る。

(2)ソドムとゴモラに下る裁きがアブラハムに伝えられる。

(3)アブラハムは、執りなしの祈りを捧げる。

(4)ロトとその家族が救出される。

(5)ロトから2つの民族が出る。

 3.メッセージのアウトライン

(1)前半:アブラハムの執りなしの祈り

  ①マムレの樫の木のそばで

②訪問客を見送る途上で

③ヘブロン高原で

  (2)後半:ロトとその家族の救出

    ①客の訪問

    ②町からの避難

    ③2つの民族の誕生

 4.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

  (1)執りなしの祈りの本質

  (2)神が最も憎まれる罪

  (3)絶望の中に見える希望の光

このメッセージは、私たちを執りなしの祈りへと駆り立てるものである。

Ⅰ.アブラハムの執りなしの祈り

1.マムレの樫の木のそばで

  (1)アブラハムは、天幕の入口に座っていた。

    ①ユダヤ教の伝承では、割礼を受けて3日目、座って傷が癒えるのを待っていた。

    ②日の暑い頃:正午過ぎ。中東では主たる食事の時間。

  (2)3人の人が彼に向かって立っていた。

    ①アブラハムは、即座に行動した。

    ②「ご主人」(アドナイ)。この3人は、神が2人の天使を伴って現れたもの。

  (3)アブラハムのもてなし

    ①実際は、必要以上のもてなしをしている。

    ②これらのもてなしは、ソドムの人々(19章)のそれとは対照的である。

  (4)この食事の本質

    ①ヘブル的概念で言うと、「契約の食事」、「親しい交わりの食事」である。

    ②契約の食事という概念は、主イエスの最後の晩餐につながる。

③黙示録3章20節もその延長線上にある。

(5)サラへの約束

「わたしは来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには、男の子ができている」(10節)

① アブラハムとサラに語りかけていたのは、神ご自身である。

②約束のことばを聞いた時のサラの反応は、「不信仰の苦笑」。

  (6)神に不可能はない

    ①サラの心を見抜く神。神が全知全能であることを示している。

    ②サラは、恐ろしくなり、「私は笑いませんでした」と言って打ち消した。

 2.訪問客を見送る途上で

(1)アブラハムは、当時の習慣に従って途中まで客人たちを見送った。

 (2)神は、ソドムとゴモラの裁きを、アブラハムに対して啓示された。

   ①アブラハムから出る国は強くなり、地上の諸国民は彼によって祝福される。

②しかし今、その諸国民の中から、ひとつの国が除外されようとしている。

*4つの町々(ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイム)。ツォアルは裁きを免れた。

    ③神はアブラハムの霊的状態を、経験的に知っておられた。

④それゆえ彼は、「神の友」と呼ばれた(イザ41:8、ヨハ15:15、ヤコ2:23)。

  (3)啓示の内容

①ソドムとゴモラの罪を糾弾する声が大きい。

②神は細部まで観察し、罪の内容を十分知った上で、裁きを下される。

 3.ヘブロン高原で

   (1)アブラハムは、ソドムに住んでいるロトのことを心配し、執りなしの祈りを始める。

(2)執りなしの祈りの5つの特徴

  ①主に近づいている。礼拝の姿勢。

②彼は、大胆に神に願っている。

③彼は、謙遜に願っている。

④彼は、執拗に願っている。

⑤彼は、具体的に願っている。

  (3)なぜ彼は、10人で止めたのか。

①それで十分だと判断した。

②ロトの家族は10人になっていた。

(4)語り終えると、主とアブラハムは、別々の道に行った。

Ⅱ.ロトとその家族の救出

1. 客の訪問

 (1)ふたりの御使いが夕暮れにソドムに着く。

①時は「夕暮れ」。

②それゆえ、ロトは彼らを家に招く。

(2)ロトはソドムの門のところに座っていた。

①彼は町の長老のひとりになった。社会的地位と権威を持つようになった。

②恐らく、アブラハムのお陰でロトはこうなったのであろう。

  (3)ロトは、ふたりの客を家に招いた。

①彼らが天使であることを知らない。

②天使たちは、最初はその誘いを断っている。ロトを試すため。

③ロトがしきりに勧めたので、天使たちはロトの家に入った。

  (4)ソドムの罪が明らかになる。

    ①人々はロトの家を取り囲み、「彼らをよく知りたいのだ」と叫んだ。

②「知る」とは親密な関係のこと。ホモセクシャルの関係。

(5)ロトは、ふたりの未婚の娘たちを代わりに提供しようとした。

①客の安全を守るために、これほどの犠牲を払う覚悟をした。

②彼は、レイプ(強姦)の罪よりも同性愛の罪の方が重いと考えた。

③聖書は、同性愛の罪を厳しく糾弾している(レビ18:22、ロマ1:26~27)。

④ロトの妥協は、アブラハムの神が許容する範囲をはるかに超えていた。

  (6)人々は、説得されなかった。

①彼らは、ロトをも辱めようとした。

②ロトとふたりの人を捕まえようとした。

2. 町からの避難

 (1)ロトは家の中に連れ戻された。

①戸口にいた者たちは、目つぶしをくらった。

②ダマスコ途上のパウロと同じ体験。

  (2)ふたりの天使の命令

  (3)ロトは家を出て、婿たちの家に向かう。

    ①彼は婿たちを説得したが、婿たちには「それは冗談のように」思われた。

②ロトの姿から、現代の父親像の喪失に似たものを感じる。

  (4)夜が明けるころ

①御使いたちはロトを促し、家にいる者だけでも集めて逃れよと語る。

②ここで、アブラハムの祈り(18:23)が叶えられている。

③ロトはためらった。まだ家族全員が集まっていないから。

④天使たちは、彼とその妻、ふたりの娘たちの手をつかんで、町の外に連れ出した。

  (5)天使たちの命令

①急いで逃げよ。できるだけ早く、町から遠ざかれ。

②うしろを振り返らず、前だけを見て進め。

③ヨルダンの低地から逃げよ。低地全体が滅ぼされるから。

④山に逃げよ。「山」には定冠詞が付いているので、これはヨルダンの山のこと。

  (6)ロトの願い

①近くにある小さな町に逃げさせてくださいと懇願する。

②ロトのこの願いは、聞き届けられた。

③祈りの答えは、すべて神の権威による。

  (7)ソドムとゴモラの滅び

  (8)ロトの妻は、ソドムの生活を懐かしがり、うしろを振り返り、塩の柱になった。

3. 2つの民族の誕生

(1)ロトはツォアルに住むことを恐れ、ほら穴の中に住むようになる。

(2)ふたりの娘たちは、子孫を残すためにある策略を練った。

①父によって子孫を残すという方法。

②父の子孫を残すという崇高な目的のために、罪を犯した。

③娘たちの内側にソドムの影響が残っていた。

(3)ロトとその娘たちによって、ソドムがモアブ人とアモン人という形で再生した。

①姉が産んだ子。モアブ(父から)。モアブ人の先祖

②妹が産んだ子。ベン・アミ(私の民の息子、私の親族の息子)。アモン人の先祖。

  (4)この個所を最後に、ロトの名前は聖書から消える。

①人類救済の歴史から見ると、彼の存在が何の意味も持たなくなった。

②これ以降は、モアブとアモンがロトに代わって聖書の舞台に登場する。

*イスラエルの民に対して、歴史上最悪の姦淫と偶像礼拝の罪を犯させる。

*民25章のバアル・ペオルの事件

*レビ18:21のモレク礼拝の禁止

結論

 1.執りなしの祈りの本質

  (1)5つのキーワードを意識して祈る。

①礼拝の姿勢

②大胆

③謙遜

④執拗

⑤具体的

  (2)祈りに対する神からの答え

    ①アブラハムの願い通りにはならなかった。

②しかし、アブラハムの祈りの精神は聞き届けられた(創19:29)。

  (3)メシアの祈り

    ①「地上のすべての民族を祝福する役割」(創12:3)を与えられたアブラハム。

    ②私たちは、ルカ23:34の祈りによって救われた。

    ③クリスチャンの執りなしの祈りは、祭司的使命の実践である。

 2.神が最も憎まれる罪

   (1)罪には、深刻さの段階がある。

   (2)同性愛の罪は、弁護の余地のないものである。

   (3)マタ11:23~24 メシアを拒否する罪は、さらに重い。

 3.絶望の中に見える希望の光とは何か(恵みの要素)。

(1)ロトの評価

①Ⅱペテ2:6~9 ロトは義人

     ②ソドムに住むこと自体は、罪ではない。

   (2)ソドムの回復

     ①千年王国において

②エゼ16:44~57

   (3)モアブ人の子孫

     ①ルツの誕生

     ②彼女は、ボアズと結婚し、オベデ、エッサイ、ダビデとつながる。

     ③彼女は、メシアの家系にその名を留めることになる。

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