私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
信仰は誰のためか〜聖書を読み解くキーワード:〈神の栄光〉〜後編
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「信仰は誰のためか」
~ 聖書を読み解くキーワード:神の栄光(後編)~
イントロ:
1.問題意識
(1)アモス8:11 「主のことばを聞くことのききん」
(2)神中心に聖書を読むとは、どういうことか。
(3)「人類の救い」でなく「神の栄光」というキーワードで聖書を読み解く。
2.復習
(1)エデンの園
(2)旧約聖書
*シャカイナグローリー
*幕屋(神殿)に宿るシャカイナグローリー
*エゼキエルの時代にシャカイナグローリーは去った。
(3)新約聖書
*イエスはシャカイナグローリーそのものである。
*イエスの死の本質は父なる神(シャカイナグローリー)との断絶。
*神殿の垂れ幕が二つに裂けた。
*昇天の意味は重要である。
ヘブル7:24、25 大祭司イエス。
エペソ2:5、6 天の所に座らせてくださった。
3.アウトライン
(1)教会時代
(2)大患難時代
(3)千年王国
(4)新しい天と新しい地
「神の栄光」は聖書を読み解くキーワードである。
Ⅰ.教会時代
1.教会時代とは
(1)イエスの死以前は、「律法の時代」
(2)イエスの死によって、「恵みの時代」が始まった。
(3)終末論は、「恵みの時代」から始まる。
(4)「恵みの時代」は、「教会時代」と「大患難時代(7年間)」に分かれる。
2.教会時代は、ペンテコステ(五旬節)に始まった。
(1)使徒2章のシャカイナグローリー
①激しい風
②炎のような舌
(2)3千人ほどが弟子に加えられた。
3.異邦人のための使徒パウロの改心
(1)使徒9章のシャカイナグローリー
①天からの光
②使徒22:6 天からまばゆい光が私の回りを照らした。
③使徒26:13 太陽よりも明るく輝いて…。
(2)盲目になったパウロ
(3)目からうろこのようなものが落ちて、目が見えるようになった。
4.携挙
(1)エルサレムが滅びて(70年)以降、いつ携挙が来てもおかしくない状況にある。
(2)Ⅰテサロニケ4:16~17
①号令、御使いのかしらの声、神のラッパの響き
②主が天から下って来られる。
③第一の復活の2番目が起こる(教会時代の聖徒の復活)。
(3)黙示録4:1~11
①7つの封印が開かれる前の状態(大患難時代が起こる前)
②白い衣を着て、金の冠を頭にかぶった24人の長老たち
③「白い衣」とは、罪赦された状態
④24は象徴的数字(Ⅰ歴代24章、ダビデによる祭祀の組分け)
⑤教会全体を指す。大患難時代の前に教会は天に上げられている。
⑥御座からいなずまと雷鳴。7つのともしび。
⑦父から受けた冠を御座の前に投げ出している。
Ⅱ.大患難時代
1.名称
(1)主の日、ヤコブの苦しみの時(エレミヤ30:7)、ダニエルの70週目(9:27)
(2)黙示録では、試練の時(3:10)、御怒りの大いなる日(6:7)。
2.期間は7年
(1)前半の3年半
(2)後半の3年半
(3)始まりは、ユダヤ人が反キリストと契約を結ぶ時。1948年以降それが可能。
3.目的
(1)邪悪な行為、邪悪な者を一掃する。
(2)世界大のリバイバルを来たらせる。144,000人は、この時代に救われるユダヤ人。
(3)イスラエルの民の頑なな心を打ち壊す。
4.内容
(1)7つの封印
(2)7番目の封印は、「7つのラッパの裁き」
(3)7番目のラッパは、「7つの鉢の裁き」
5.ハルマゲドンの戦いと再臨
(1)第6番目の鉢がぶちまけられた時、東の王たちがハルマゲドンに集結。
(2)再臨の前提は、ユダヤ人の悔い改め(ゼカリヤ12:10)
(3)実際の戦いは、ヨルダンのペトラ(ボズラ)にて(イザヤ34:6、63:1)
(4)第7番目の鉢がぶちまけられた時、キリストがオリーブ山に立つ。
(5)エルサレムは三つに裂かれる。地形の変化あり。
(6)大淫婦(背教の教会)と大バビロン(政治、経済)の滅び。
Ⅲ.千年王国(メシア的王国)
1.小羊の婚姻(marriage黙示録19:7)と、小羊の婚宴(marriage supper9節)の違いについて
(1)ユダヤ式結婚式。婚約。クリスチャンはすでに小羊と婚約した状態にある。
(2)花婿が花嫁の家に行き、自分の家に連れ帰る。携挙。
(3)それから婚姻(婚礼)を行う。天においてそれが行われる。
(4)最後に婚宴。地上において招待客を呼んで行われる。
①旧約時代の聖徒
②バプテスマのヨハネ
③大患難時代の聖徒
④彼らは、第一の復活の第3番目となる。
(5)小羊の婚宴が、千年王国の開始を告げるものとなる。
2.千年王国の状態
(1)サタン、反キリスト(獣)、偽預言者の滅び(悪の三位一体)
①サタンは「底知れぬ所」で千年間縛られたままになる。
②反キリストと偽預言者は、「硫黄の燃えている火の池」に投げ込まれる。
③悪の影響がないので、より理想に近い環境となる。
(2)イエスが王である。
(3)教会時代の聖徒たちは、多くの座にすわり、裁きを行う。
(4)大患難時代の殉教者たちも、キリストとともに千年王国の間王となる。
(5)旧約時代の聖徒たちも、よみがえっている。
(6)信者でない人々の復活は千年王国の終わりに起こる(第2の復活)。
(7)千年王国の神殿(エゼキエル40~48章)
①いけにえ:キリストの犠牲を記憶し、記念するもの。
②43:4~5 シャカイナグローリーの神殿への帰還
3.解き放たれるサタン
(1)罪が完全になくなるわけではない。
(2)千年王国の終わりに、不信仰な人々が増加する。
(3)彼らを試すために、サタンが解き放たれる。
(4)世界大の戦争(黙示録20:7~10)
(5)サタンの滅び。反キリスト、偽預言者とともに「火と硫黄の池」に投げ込まれる。
4.白い御座の裁き
(1)新しい天と新しい地が出現する前の準備。
(2)キリストが御座に着き、あらゆる時代の不信者たちが裁かれる。第二の復活。
(3)「数々の書物」:各人の行いが記録された書物。
(4)「いのちの書」:誕生したすべての人の名が記されている。
(5)罪人の名が「いのちの書」から消されていることを確認し、「数々の書物」に
基づいて裁きが行われる。裁きには軽重がある。
(6)「小羊のいのちの書」:信者の名が記されている。裁かれない。
(7)不信者は、「火の池」に投げ込まれる(ハデスの苦しみの場所は消滅)。
Ⅳ.新しい天と新しい地
1.旧約聖書のクライマックスは千年王国
2.その先を預言しているのが、黙示録21~22章。
3.「以前の天と地」は滅び、「新しい天と新しい地」が創造される。
(1)その中に「新しいエルサレム」が据えられる。
(2)天から下ってくる(すでに存在している。ガラテヤ4:26)。
(3)アブラハムが求めていた(ヘブル11:9~10)。
(4)創世記3:16~19の呪いが取り去られる。
(5)「見よ。神の幕屋が人とともにある」
4.プレゼントの中身は、詳細には分からない。
結論
1.神中心に聖書を読む。
2.信者に幸いな地位。
3.不信者の永遠の悲劇。
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