私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
教会とは(1)
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普遍的教会についての学び(前半)
教会とは
イントロダクション
1.参議院議員選挙が終わった。
*政治不信 *言葉の軽さ *方向性の欠如
2.明治維新
*維新の三傑 薩摩の西郷隆盛、大久保利通、長州の桂小五郎(木戸孝允、たかよし)
*これ以外の2人の人物 ①勝海舟(幕臣)と②坂本竜馬(土佐を脱藩)
3.時代の要請
*国益を考える。国益と世界への貢献を考える。
*教会への要請
①ギリシア語でekklesiaという。「この世から呼び出された会衆」
②建物や教派、教団のことではない。
③地域教会と普遍的教会がある。
④質問「教会に属さない信者はいるか」
⑤普遍的教会とは何かという認識を持つ必要がある。
4.メッセージのアウトライン
(1)いつ誕生したのか。
(2)その構成員とは誰か。
(3)土台は何か。
(4)存在目的は何か。
Ⅰ.いつ誕生したのか。
1.種々の誤解
(1)普遍的教会はアダムから始まった。
(2)アブラハムから始まった。
(3)使9章、あるいは、使28章から始まった。
2.教会設立の条件
(1)マタ16:18
「ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの
教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません」
①「わたしの教会」とは、普遍的教会のことである。
②イエスがこのことばを語られた時点では、教会の誕生は将来のことである。
(2)イエスの復活が条件である。
①エペ1:19~20
②イエスが死者の中から復活するまでは、教会は設立されない。
(3)イエスの昇天が条件である。
①エペ4:7~12
②イエスの昇天後に、霊的賜物が与えられる。
③霊的賜物は、教会を建て上げるために与えられる。
(4)教会は、ペンテコステの日に誕生した。
①使2章
②Ⅰコリ12:13
「なぜなら、私たちはみな、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つのから
だとなるように、一つの御霊によってバプテスマを受け、そしてすべての者が一つの
御霊を飲む者とされたからです」
*信者は信じた時に、聖霊のバプテスマによって教会の一員となる。
③使1:5
「ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテス
マを受けるからです」
*ペンテコステの日にこの預言が成就した。
3.永遠の昔から計画されていた。
(1)しかし、教会を挿入句のように考えてはならない。
(2)永遠の昔から神は教会を計画しておられた。
①エペ3:9
「また、万物を創造した神のうちに世々隠されていた奥義の実現が何であるかを、明
らかにするためです」
*世々隠されていた奥義
*ユダヤ人信者と異邦人信者によって構成される新しい有機体=教会
②コロ1:24~26
「ですから、私は、あなたがたのために受ける苦しみを喜びとしています。そして、
キリストのからだのために、私の身をもって、キリストの苦しみの欠けたところを満
たしているのです。キリストのからだとは、教会のことです。私は、あなたがたのた
めに神からゆだねられた務めに従って、教会に仕える者となりました。神のことばを
余すところなく伝えるためです。これは、多くの世代にわたって隠されていて、いま
神の聖徒たちに現された奥義なのです」
*「多くの世代にわたって隠されていた」
*「いま神の聖徒たちに現わされた奥義」
Ⅱ.その構成員とは誰か。
1.普遍的教会には、ペンテコステから携挙までに救われたすべての信者が含まれる。
(1)地域教会には、信者と未信者が含まれる。
2.普遍的教会は、イエスをメシアと信じるユダヤ人と異邦人から成っている。
(1)エペ2:11~16
「ですから、思い出してください。あなたがたは、以前は肉において異邦人でした。すな
わち、肉において人の手による、いわゆる割礼を持つ人々からは、無割礼の人々と呼ばれ
る者であって、そのころのあなたがたは、キリストから離れ、イスラエルの国から除外さ
れ、約束の契約については他国人であり、この世にあって望みもなく、神もない人たちで
した。しかし、以前は遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にある
ことにより、キリストの血によって近い者とされたのです。キリストこそ私たちの平和で
あり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄
された方です。敵意とは、さまざまの規定から成り立っている戒めの律法なのです。この
ことは、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するた
めであり、また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなので
す。敵意は十字架によって葬り去られました」
(2)ユダヤ人と異邦人から「新しいひとりの人」が造られた。
①これが普遍的教会である。
3.普遍的教会は、奥義である。
(1)コロ1:24~27
「ですから、私は、あなたがたのために受ける苦しみを喜びとしています。そして、キリ
ストのからだのために、私の身をもって、キリストの苦しみの欠けたところを満たしてい
るのです。キリストのからだとは、教会のことです。私は、あなたがたのために神からゆ
だねられた務めに従って、教会に仕える者となりました。神のことばを余すところなく伝
えるためです。これは、多くの世代にわたって隠されていて、いま神の聖徒たちに現され
た奥義なのです。神は聖徒たちに、この奥義が異邦人の間にあってどのように栄光に富ん
だものであるかを、知らせたいと思われたのです。この奥義とは、あなたがたの中におら
れるキリスト、栄光の望みのことです」
(2)ユダヤ人信者と異邦人信者から普遍的教会が成っているということが、奥義である。
(3)キリスト(メシア)がユダヤ人信者と異邦人信者の内に宿ることも奥義である。
Ⅲ.土台は何か。
1.エペ2:19~22
「こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同
じ国民であり、神の家族なのです。あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられ
ており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物
の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがた
もともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです」
2.教会は建設途上にあり、まだ完成していない。
①イエスが「礎石」(隅のかしら石)。
②使徒と預言者が土台
③信者ひとりひとりが、建物を造る石である(Ⅰペテ2:5)。
3.イエスは「礎石」であると同時に、「土台」である。
①礎石から、直角に2つの線が延びる。その線上に土台が据えられる。
②その2つの線の一方に沿って据えられる土台が使徒たちである。
③もう一方の線に沿って据えられる土台が新約時代の預言者たちである。
④礎石と土台が据えられた後に、石が積み上げられていく。
⑤この建物(普遍的教会)が完成した時に、携挙が起こる。
4.信者は相互に依存している。
①石には大小さまざまなものがある。
②ひとつの石が抜かれると、他のいくつかの石が崩れ落ちる。
③教会に与えられている霊的賜物も、相互依存という真理と関係している。
5.基礎が確かだと、建物は堅固なものになる。
①間違った基礎の上に建物を建てることは愚かなことである。
6.その基礎の上にどのような建物を建てたかで、信者の受ける報酬が決まる。
①Ⅰコリ3:10~15
「もし、だれかがこの土台の上に、金、銀、宝石、木、草、わらなどで建てるなら、
各人の働きは明瞭になります。その日がそれを明らかにするのです。というのは、そ
の日は火とともに現れ、この火がその力で各人の働きの真価をためすからです」(12
~13節)
Ⅵ.普遍的教会の目的
1.御名をもって呼ばれる民を召すため
(1)使15:13~18
「神が初めに、どのように異邦人を顧みて、その中から御名をもって呼ばれる民をお召し
になったかは、シメオンが説明したとおりです」(14節)
(2)エルサレム会議で、異邦人はユダヤ教に改宗せずとも救われるという結論が出た。
(3)教会にはより普遍的な目的がある。
①異邦人の中から御名をもって呼ばれる民を召す。
②ロマ11:25~26
*異邦人の完成のなる時まで、異邦人伝道は続く。
2.ユダヤ人にねたみを起こさせるため
(1)ロマ11:11~14
「では、尋ねましょう。彼らがつまずいたのは倒れるためなのでしょうか。絶対にそんな
ことはありません。かえって、彼らの違反によって、救いが異邦人に及んだのです。それ
は、イスラエルにねたみを起こさせるためです」(11節)
(2)「ねたみを起こさせる」
①ギリシア語で、パラ‐ゼイラオウ
②パラとは、傍に来る、寄り添う、などの意味(パラレル、パラリンピック)。
③ゼイラオウとは、燃やす、火をつける、嫉妬で顔を赤くさせる、などの意味。
(3)異邦人の使命は、ユダヤ人のメシアを信じる信仰によって彼らに嫉妬心を与えること。
3.神の豊かな知恵を示すため
(1)エペ3:10~11
「これは、今、天にある支配と権威とに対して、教会を通して、神の豊かな知恵が示され
るためであって、私たちの主キリスト・イエスにおいて成し遂げられた神の永遠のご計画
によることです」
①「天にある支配と権威」とは、堕天使たち(悪霊ども)のことである。
②エペ6:12参照
(2)神が教会を通して行っていることを、悪霊どもも知るようになる。
4.神の臨在の場となるため
(1)エペ2:20~22
「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身
がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる
宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって
神の御住まいとなるのです」
(2)各信者の中にだけでなく、有機体としての教会の中にも神の臨在が宿る。
5.神に永遠の栄光をもたらすため
(1)エペ3:20~21
「どうか、私たちのうちに働く力によって、私たちの願うところ、思うところのすべてを
越えて豊かに施すことのできる方に、教会により、またキリスト・イエスにより、栄光が、
世々にわたって、とこしえまでありますように。アーメン」
(2)教会に対する神の計画がすべて成就した時には、上の聖句が成就する。
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