私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
クリスチャンライフ、この麗しきもの(4)
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クリスチャンライフ、この麗しきもの(4)
ロマ書8:18~27
イントロダクション
1.聖書が教える救いとは
(1)義認(過去形の救い。罪責からの解放):①と②のメッセージ
①何を信じるのか。
*福音の3つの要素
*これに別の要素を加えることは、福音を異質なものにすることである。
②信じたらどうなるのか。
*聖霊のバプテスマ
*新生
*養子縁組
(2)聖化(現在進行形の救い。罪の力からの解放):③のメッセージ
①自力で聖化を得るのではない。
②聖霊の働きに信頼する。
(3)栄化(未来形の救い。聖化の完成):④のメッセージ
アウトライン
(1)被造物のうめき(8:18~22)
(2)神の子たちのうめき(8:23~25)
(3)御霊のうめき(8:26~27)
このメッセージは、クリスチャンライフが、麗しいものであることを学ぶためのものである。
Ⅰ.被造物のうめき(18~22節)
1.現状と将来の比較(18節)
「今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている栄光に比べれば、
取るに足りないものと私は考えます」
(1)クリスチャン生活における苦難を否定していない。
①「いろいろの苦しみ」(複数形)
②苦難は不信仰のしるしでも、神から見放されていることのしるしでもない。
(2)現在の苦難と将来私たちに啓示されようとしている栄光の比較
①栄光があまりにも素晴らしいので、比較する価値すらない。
2.被造物のうめきの原因(19~20節)
「被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現れを待ち望んでいるのです。それは、被造物
が虚無に服したのが自分の意志ではなく、服従させた方によるのであって、望みがあるから
です」
(1)被造物の擬人化はヘブル的手法
(2)被造物に責任はない。
①自分の意志で虚無に服したのではない。
②服従させた方がおられる。
③だから希望がある。
(3)責任はアダムにある。
①被造物は、神の子どもたちの現れを待ち望んでいる。
②アダムの罪による呪いが栄光に変えられることを待ち望んでいる。
3.被造物のうめきの解決(21~22節)
「被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられま
す。私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしているこ
とを知っています」
(1)キリストの再臨との関係
①復活の体を持った神の子たちが出現する。
②これは栄光の体である。栄化の成就である。
③地上に千年王国が成就する。
④エデンの園の状態が回復するということである。
(2)アダムの堕落以来、今に至るまで、自然界は崩壊しつつある。
①「ともに」とは、私たちとともに、という意味である。
②「産みの苦しみ」
*意味のない苦しみではない。
*新しい世界が現れるための苦しみである。
4.それでは、私たちはいかに生きるべきか。
(1)終末的視点で生きる。
①地上での生活は一時的なものである。
②質的に異なった世界が実現する。
③富であれ苦難であれ、地上のものに目を注ぐならそれによって束縛される。
④上のものに目を注ぐ生き方をする。
Ⅱ.神の子たちのうめき(8:23~25)
1.心の中のうめき(23~25節)。
「そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、
子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。私たちは、この望みによって救われているのです。目に見える望みは、望みではありません。だれでも目で見ていることを、どうしてさらに望むでしょう。もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます」
(1)被造物だけでなく私たちも、うめいている。
①被造物は、新しい世界を産むための「産みの苦しみ」を通過している。
②その「うめき」は、意味あるものである。
③私たちもうめきも、被造物のそれと同じように言葉にならない。
(2)「御霊の初穂をいただいている」
①信じた瞬間に、神の恵みの初穂として御霊は与えられた。
②御霊は、保証(手付金)である。
③終末的保証である。
2.うめきの原因
(1)「すでに」(得ている)と「いまだ」(まだ得ていない)の間における葛藤
①御霊の初穂は、すでに得ている。
②完成は、いまだ成っていない。
(2)救いの完成を求めて、うめいている。
①「子にしていただくこと」
*すでに神の子になっているが、完成していない。
②「私たちのからだの贖われること」
*復活のからだを持つこと
*私たちが復活のからだを持つことと、新世界が出現することが連動。
3.2コリ5:4
「確かにこの幕屋の中にいる間は、私たちは重荷を負って、うめいています。それは、こ
の幕屋を脱ぎたいと思うからでなく、かえって天からの住まいを着たいからです。そのこ
とによって、死ぬべきものがいのちにのまれてしまうためにです」
Ⅲ.御霊のうめき(26~27節)
1.26節
「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈っ
たらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私
たちのためにとりなしてくださいます」
(1)私たちは弱い。
①肉体的、道徳的弱さ
②理解力において弱い
(2)御霊は助けてくださる。
①「同じようにして」とは、私たちと同じように御霊もうめいているということ。
②御霊のうめきは、私たちのための執りなしの祈りである。
(3)「言いようもない深いうめき」「言葉に表せないうめき」(新共同訳)
①これは異言ではない。
②御霊の祈りには、主イエスの祈りと同様に、深い感情が伴っている。
2.27節
「人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御
霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです」
(1)「人間の心を探り窮める方」
①父なる神は、人間の心に何があるかをご存じである。
②父なる神は、御霊の思いが何かをよく知っておられる。
(2)祈りの神秘
①私たちの祈りは、不十分である。
②御霊が私たちの祈りの欠点を修正し、不足を補ってくださる。
③私たちのうめき(23節)が、御霊のうめき(26節)となる。
④御霊のとりなしは父なる神の御心に従っている。
⑤それゆえ、私たちの祈りは神に聞かれている。
結論
ロマ8:28
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべての
ことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」
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