ヘブル人への手紙(27)―試練の中で働く信仰―

  • 2018.01.22
  • ヘブル12章:12〜17
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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試練の中で働く信仰ついて学ぶ。

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「試練の中で働く信仰」

ヘブル12:12~17

1.はじめに

  (1)この手紙は、ユダヤ教への回帰を考えていた第2世代のメシアニック・ジューた

ちを励ますために書かれた。

  ①学んだことの適用(10:19~13:25)

  ②すでに背教は、ある人々の間で起こっている。

      ③この手紙の読者は、まだ背教はしていないが、その可能性を考えている。

      ④今必要なのは、信仰による忍耐である。

      ⑤11章では、信仰による忍耐を発揮した信仰の英雄たちがリストアップされた。

      ⑥12章では、信仰者の訓練について語られる。

    (2)アウトライン


      ①
追求すべき4つのこと(12~14節)

      ②避けるべき4つのこと(15~17節)

結論:聖化とは

試練の中で働く信仰ついて学ぶ。

Ⅰ.追求すべき4つのこと(12~14節)

  
1.意識の変更(12節)

Heb 12:12
ですから、弱った手と衰えたひざとを、まっすぐにしなさい。

    
(1)「ですから」

      ①信者が遭遇する試練には、意味がある。

      ②神は、愛する者を訓練される。

      ③それによって平安な義の実を結ばせるためである。

      ④それゆえ、信者はこの真理に霊的一新をもって応答すべきである。

    (2)「弱った手と衰えたひざ」

      ①手とひざが弱っている。

        *これは、内面的失望の外面的表れである。

        *いつも顔が曇っている信者や、不平不満ばかり口にしている信者がいる。

      ②そういう信者は、意識を一新する必要がある。

    (3)「まっすぐにしなさい」

      ①「されば衰へたる手、弱りたる膝を強くし、」(文語訳)

      ②ギリシア語の「アノルソオウ」である。上げる、まっすぐにする、強くする。

      ③ルカ13:13(18年も病の霊につかれ、腰が曲がって、伸ばすことができない)

Luk 13:13 手を置かれると、女はたちどころに腰が伸びて、神をあがめた。

      ④手と膝は強くされる必要がある。

        *強い手は、主への奉仕のため。

        *強い膝は、祈りのため

      ⑤強くされることは神の業であるが、自分の責任でもある。

      ⑥試練の中を通過する信者の姿を、誰かが見ている。

  2.まっすぐな道(13節)

Heb 12:13

また、あなたがたの足のためには、まっすぐな道を作りなさい。なえた足が関節をはずさないため、いやむしろ、いやされるためです。

    (1)「まっすぐな道」

      ①「曲がった道」に対する意味での「まっすぐな道」ではない。

      ②これは、義なる道、通りやすい道である。

      ③背景に箴4:26がある。

Pro 4:26 あなたの足の道筋に心を配り、/あなたのすべての道を堅く定めよ。

      ④信仰の忍耐を働かせている人は、他の信仰者のために道を切り拓いている。

    (2)「なえた足が関節をはずさないため、いやむしろ、いやされるためです」

      ①その人の信仰を見て、信仰の弱い人たちは、それ以上弱くなることはない。

      ②むしろ、信仰の道を歩くことによって、その信仰が癒やされる。

      ③イザ50:4(メシア預言)

Isa 50:4
神である主は、私に弟子の舌を与え、/疲れた者をことばで励ますことを教え、/朝ごとに、私を呼びさまし、/私の耳を開かせて、/私が弟子のように聞くようにされる。

        *疲れた者を行いと言葉で励ますことを知っている信者は、幸いである。

      (ILL)聖地旅行でのリーダーの判断

3.すべての人との平和(14節a)

Heb 12:14a
すべての人との平和を追い求め、

    
(1)この勧めには、普遍的適用がある。

      ①信者であってもなくても、平和を追い求めることは重要である。

    (2)しかし、試練の中にいる人には、特に重要な勧告である。

      ①孤独と自己憐憫

      ②迫害する者への怒りと憎しみ

      ③隣人への猜疑心

      ④爆発寸前の精神的な抑圧

  4.聖化(14節b)


Heb 12:14ab また、聖められることを追い求めなさい。 聖くなければ、だれも主を見ることができません。


    (1)「聖められること」

      ①ギリシア語で「ハギアスモス」、つまり「聖化」である。

      ②ロマ6:19で同じことが教えられている。

Rom 6:19
あなたがたにある肉の弱さのために、私は人間的な言い方をしています。あなたがたは、以前は自分の手足を汚れと不法の奴隷としてささげて、不法に進みましたが、今は、その手足を義の奴隷としてささげて、聖潔に進みなさい。

    (2)「聖くなければ、だれも主を見ることができません」

      ①神と信者の間に罪が入り込めば、神を十分に体験することができなくなる。

      ②マタ5:8で同じことが教えられている。

Mat 5:8 心のきよい者は幸いです。その人たちは神を見るから。

Ⅱ.避けるべき4つのこと(15~17節)

      
*避けるべき4つのこととは、すべて背教と関係した罪である。

      *それゆえ、背教に対する強い警告となっている。

  
1.神の恵みを拒否すること(15節a)

Heb 12:15a
そのためには、あなたがたはよく監督して、だれも神の恵みから落ちる者がないように、

    (1)背教とは、神の恵みを拒否することである。

      ①クリスチャンであるかどうかの基準は、神の恵みを受け取っていることである。

      ②もし神の恵みを受け取っていないなら、その人は新生していない。

    (2)「よく監督して」

      ①監視ではなく、常に注意深くあるようにということである。

  2.苦い根(15節b)

Heb 12:15b また、苦い根が芽を出して悩ましたり、

    
(1)背教とは、心に苦い根を宿すことである。

      ①背教者は、何よりも神に対して苦々しい思いを抱くようになる。

      ②また、他の信者に対しても悪い感情を抱くようになる。

      ③背教者は、他の信者を悩ますようになる。

  3.汚れ(15節c)

Heb 12:15b これによって多くの人が汚されたりすることのないように、

    (1)背教とは、伝染病のようなものである。

      ①他の人たちは、背教者の不満、疑い、不信の言葉によって汚される。

  4.霊的無関心(16節~17節)

Heb 12:16

また、不品行の者や、一杯の食物と引き替えに自分のものであった長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないようにしなさい。

Heb 12:17

あなたがたが知っているとおり、彼は後になって祝福を相続したいと思ったが、退けられました。涙を流して求めても、彼には心を変えてもらう余地がありませんでした。

    (1)背教と不道徳とは、密接に関連している。

      
①背教は、不道徳につながる。

      ②信者の交わりを避けるようになれば、その人は危険な状態にある。

      ③「不品行の者」は、罪を告白するよりも、神に責任をかぶせるようになる。

      ④2ペテ2:10

2Pe 2:10
汚れた情欲を燃やし、肉に従って歩み、権威を侮る者たちに対しては、特にそうなのです。彼らは、大胆不敵な、尊大な者たちで、栄誉ある人たちをそしって、恐れるところがありません。

    (2)背教とは、霊的価値を認識しないことである。

      ①「俗悪な者」とは、「俗物」、「霊的価値を認識できない者」である。

      ②彼は、長子の権利の価値を認識できなかった。

        *単に財産を2倍相続する権利ではない。

        *アブラハム契約の継承者となる権利である。

      ③彼にとっては、目先の食欲を満たすことの方が重要であった。

    (3)エサウは後悔した。

      ①しかし父イサクは、その状況を変えることができなかった。

      ②創27:33

Gen 27:33
イサクは激しく身震いして言った。「では、いったい、あれはだれだったのか。獲物をしとめて、私のところに持って来たのは。おまえが来る前に、私はみな食べて、彼を祝福してしまった。それゆえ、彼は祝福されよう。」

      ③エサウは後悔したが、「悔い改めの機会」は残されていなかった。

        *意図的な罪に関しては、悔い改めは難しい。

        *イスカリオテのユダの例がある。

    (4)エサウの例は、背教を考えている人たちへの警告である。

      ①目先のことを優先させて信仰を捨てるなら、悔い改めの機会は取り去られる。

結論:聖化とは

  1.位置的聖さ

    (1)信者は、位置的に聖くされている。

      ①これは、回心の瞬間に起こる。

      ②回心の瞬間に、信者はこの世から取り出され、神のものとなる。

      ③1コリ1:2

1Co 1:2

コリントにある神の教会へ。すなわち、私たちの主イエス・キリストの御名を、至る所で呼び求めているすべての人々とともに、聖徒として召され、キリスト・イエスにあって聖なるものとされた方々へ。主は私たちの主であるとともに、そのすべての人々の主です。

      ④キリストと一体化した者は、キリストの聖さに与っている。

      ⑤この意味での聖化は、すでに与えられている。

  2.実際的聖さ

    (1)信者は、日々聖化の過程を歩んでいる。

      ①この聖化は、現在進行形である。

      ②1テサ4:3~6a

1Th 4:3
神のみこころは、あなたがたが聖くなることです。あなたがたが不品行を避け、

1Th 4:4
各自わきまえて、自分のからだを、聖く、また尊く保ち、

1Th 4:5
神を知らない異邦人のように情欲におぼれず、

1Th 4:6
また、このようなことで、兄弟を踏みつけたり、欺いたりしないことです。

      ③この聖化は、神的受動態である。

        *「聖くしていただきなさい」

  3.完成した聖さ

    (1)信者は、聖化の過程の完成を見るようになる(栄化)。

      ①これは、位置的聖さと実際的聖さが一致した状態である。

      ②復活の体を与えられる。

      ③あらゆる罪から解放され、罪を犯さなくなる。

  4.「聖められることを追い求めなさい」(14節)

    (1)私たちが追い求めるべきは、上記2の「実際的聖さ」である。

      ①1の「位置的聖さ」は、信じたときにすでに与えられている。

      ②3の「完成した聖さ」は、主と顔と顔を合わせてお会いするときに与えられる。

      ③追い求めるということは、私たちの側の努力と協力が必要だということである。

      ④「実際的聖さ」は、生涯をかけて追い求めるべきものである。

      ⑤その生き方を通して、信仰が揺らいでいる人たちを励ますことができる。

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