ヘブル人への手紙(24)―信仰者のリスト(4)―

  • 2017.12.25
  • ヘブル11章:23〜31
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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信仰の勇士たちの信仰から学ぶ。

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「信仰者のリスト(4)」

ヘブル11:23~31

1.はじめに

  (1)この手紙は、ユダヤ教への回帰を考えていた第2世代のメシアニック・ジューた

ちを励ますために書かれた。

  ①学んだことの適用(10:19~13:25)

  ②すでに背教は、ある人々の間で起こっている。

      ③この手紙の読者は、まだ背教はしていないが、その可能性を考えている。

      ④今必要なのは、信仰による忍耐である。

      ⑤信仰による忍耐を発揮した旧約聖書の信仰の英雄たちがリストアップされる。

      ⑥著者は、読者には旧約聖書の知識があることを前提に書いている。

      ⑦これは、ユダヤ人の歴史の要約でもある。

    (2)これまで登場した信仰の勇士たち

      ①族長時代以前

②族長時代

③この箇所から、荒野の40年の時代が始まる。

    (3)アウトライン

      ①モーセの両親(23節)

      ②モーセ(24~28節)

      ③イスラエルの民(29~30節)

      ④ラハブ(31節)

結論:

  (1)イスラエル人の不信仰

  (2)イスラエル人の最初の信仰の行為

  (3)イスラエル人の最後の信仰の行為

  (4)まとめ

信仰の勇士たちの信仰から学ぶ。

Ⅰ. モーセの両親(23節)

  
1.23節


Heb 11:23 信仰によって、モーセは生まれてから、両親によって三か月の間隠されていました。彼らは その子の美しいのを見たからです。彼らは王の命令をも恐れませんでした。

    
(1)この節は、モーセの信仰ではなく、モーセの両親の信仰を記録している。

      ①彼らは、「その子の美しいのを見た」

        *ギリシア語で「アステイオス」。

        *新約聖書では、ここと使7:20だけ(ともにモーセへの言及)。

      ②外見的な美しさだけではなく、その子に与えられた運命を示唆する言葉である。

      ③両親は、その啓示に応答したのである。

        *王の命令を恐れず、その子を三ヶ月間隠した。

Ⅱ. モーセ(24~30節)

  
1.24~26節

Heb 11:24 信仰によって、モーセは成人したとき、パロの娘の子と呼ばれることを拒み、

Heb 11:25 はかない罪の楽しみを受けるよりは、むしろ神の民とともに苦しむことを選び取りました。


Heb 11:26
彼は、キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる大きな富と思いました。彼は報いとして与えられるものから目を離さなかったのです。

    
(1)モーセは、自らが神の選びの民の一員であるという事実に正しく応答した。

      ①彼にとって、エジプトの王家の一員に留まることは、ステップダウンであった。

      ②彼は、神の民とともに苦しむことを選び取った。信仰による選びである。

      ③もし彼がこの選びをしなかったら、彼はピラミッドに葬られたであろう。

      ④今頃は、カイロの博物館に「モーセのミイラ」が展示されていたかもしれない。

      ⑤しかし彼の名は、永遠の書である聖書の中に信仰の勇士として記録されている。

    (2)「キリストのゆえに受けるそしり」

      ①「the reproach of Christ」(ASV)

        *「キリストが経験されたようなそしり」

        *「キリストの苦しみとの同一化」

      ②彼は、エジプトの富よりもキリストの苦しみとの同一化に価値を見出した。

      ③彼の霊的目は、終末論的祝福を見ていた。

  
2.27節


Heb 11:27 信仰によって、彼は、王の怒りを恐れないで、エジプトを立ち去りました。目に見えない方を見るようにして、忍び通したからです。

    
(1)モーセは、エジプトを脱出した。

      ①パロを恐れなかった。パロ以上に王の王である方を恐れたからである。

      ②1テモ6:15~16

1Ti 6:15 その現れを、神はご自分の良しとする時に示してくださいます。神は祝福に満ちた唯一の主権者、王の王、主の主、

1Ti 6:16
ただひとり死のない方であり、近づくこともできない光の中に住まわれ、人間がだれひとり見たことのない、また見ることのできない方です。誉れと、とこしえの主権は神のものです。アーメン。

  
3.28節

Heb 11:28 信仰によって、初子を滅ぼす者が彼らに触れることのないように、彼は過越と血の注ぎとを行いました。

    
(1)モーセは、エジプトの信仰と決別した。

      ①彼は、エジプトの偶像ではなく、【主】のことばを信じた。

      ②彼は、救いはナイル川の水にではなく、小羊の血にあることを信じた。

      ③彼は、過越の祭りをイスラエルの民の信仰の中に導入した。

    (2)その結果、彼は【主】の奇跡を目撃した。

①エジプトの初子たちは滅ぼされたが、イスラエルの初子たちは助かった。

②信じる者には、贖いの血は効果を発揮する。

Ⅲ.イスラエルの民(29~30節)

  
1.29節


Heb 11:29
信仰によって、彼らは、かわいた陸地を行くのと同様に紅海を渡りました。エジプト人は、同じようにしようとしましたが、のみこまれてしまいました。

    
(1)エジプトを出た民は、逃れる場がないような状態に追い込まれた。

      ①後ろから敵が追ってくる。

      ②前には海が広がっている。

      ③出14:21

Exo 14:21 そのとき、モーセが手を海の上に差し伸ばすと、【主】は一晩中強い東風で海を退かせ、海を陸地とされた。それで水は分かれた。

    (2)彼らは神のことばに応答して、紅海を渡った。

      ①出14:16

Exo 14:16 あなたは、あなたの杖を上げ、あなたの手を海の上に差し伸ばし、海を分けて、イスラエル人が海の真ん中のかわいた地を進み行くようにせよ。

    (3)エジプトも同じようにしようとしたが、海に飲み込まれてしまった。

      ①神のことばは、彼らに与えられたものではなかった。

      ②つまり、信仰が成立する余地がないのである。

  
2.30節

Heb 11:30 信仰によって、人々が七日の間エリコの城の周囲を回ると、その城壁はくずれ落ちました。

    
(1)城壁の町エリコは、難攻不落の要塞であった。

      ①より優れた戦力を用意して戦いを挑むのが常識である。

      ②しかし、神は別の戦略を指示された。

        *民は7日間、エリコの城壁の周囲を回った。

        *7日目には、7度回った。

        *祭司たちは角笛を吹き鳴らした。

        *民は叫び声を上げた。

        *城壁は崩れた。

    (2)霊的戦いの武器は、この世のものではなく、神のことばに対する信仰である。

      ①2コリ10:4

2Co 10:4 私たちの戦いの武器は、肉の物ではなく、神の御前で、要塞をも破るほどに力のあるものです。

Ⅳ.ラハブ(31節)


Heb 11:31 信仰によって、遊女ラハブは、偵察に来た人たちを穏やかに受け入れたので、不従順な人たちといっしょに滅びることを免れました。

    
1.31節

      
(1)カナン人たちの一般的な認識

        ①エジプトでの出来事、出エジプト、荒野の放浪に関する知識を持っていた。

        ②その点では、ラハブも他のエリコの住民も同じであった。

        ③違いは、その知識にどのように応答したかという点である。

      (2)ラハブは、信仰によって応答した。

        ①イスラエル人のスパイをかくまった。

        ②彼女は、イスラエルの神を信じたのである

        ③その結果、自分と家族の命を救うことができた。

        ④マタ1:5~6

Mat 1:5 サルモンに、ラハブによってボアズが生まれ、ボアズに、ルツによってオベデが生まれ、オベデにエッサイが生まれ、

Mat 1:6 エッサイにダビデ王が生まれた。

結論:イスラエルの民の信仰

  1.イスラエル人の不信仰

    (1)申31:27


Deu 31:27
私は、あなたの逆らいと、あなたがうなじのこわい者であることを知っている。私が、なおあなたがたの間に生きている今ですら、あなたがたは【主】に逆らってきた。まして、私の死後はどんなであろうか。

    (2)ヘブ2~3章では、荒野でのイスラエルの民の不信仰が論じられた。

    (3)不信仰のゆえに、彼らは荒野で滅んでしまった。

    (4)しかし著者は、イスラエル人が信仰によって行動した例を2つ上げる。

2.イスラエル人の最初の信仰の行為

  (1)ヘブ11:29


Heb 11:29
信仰によって、彼らは、かわいた陸地を行くのと同様に紅海を渡りました。エジプト人は、同じようにしようとしましたが、のみこまれてしまいました。

    (2)紅海を渡るという行為は、荒野の40年の最初に起こった出来事である。

    (3)彼らは、信仰によって自然界の障害を乗り越えることができた。

3.イスラエル人の最後の信仰の行為

  (1)ヘブ11:30

Heb 11:30 信仰によって、人々が七日の間エリコの城の周囲を回ると、その城壁はくずれ落ちました。

    (2)エリコ征服は、荒野の40年の締めくくりとして起こった出来事である。

    (3)彼らは、信仰によって敵を滅ぼすことができた。

  4.まとめ

    (1)信仰とは、神のことばへの応答である。

    (2)信仰とは、時には常識や理性に反することを行うことである。

    (3)リーダーの信仰が、フォロアーに大きな影響を与える。

      ①モーセの信仰が、イスラエルの民の信仰を生み出した。

      ②ヨシュアの信仰が、イスラエルの民の信仰を生み出した。

    (4)ヨシ5:13~15


Jos 5:13
さて、ヨシュアがエリコの近くにいたとき、彼が目を上げて見ると、見よ、ひとりの人が抜き身の剣を手に持って、彼の前方に立っていた。ヨシュアはその人のところへ行って、言った。「あなたは、私たちの味方ですか。それとも私たちの敵なのですか。」


Jos 5:14
すると彼は言った。「いや、わたしは【主】の軍の将として、今、来たのだ。」そこで、ヨシュアは顔を地につけて伏し拝み、彼に言った。「わが主は、何をそのしもべに告げられるのですか。」


Jos 5:15
すると、【主】の軍の将はヨシュアに言った。「あなたの足のはきものを脱げ。あなたの立っている場所は聖なる所である。」そこで、ヨシュアはそのようにした。

    (5)すべての人は、なんらかの意味でリーダーである。

      ①先ず、神を礼拝するところから始めよう。

      ②溜め池から溜め池へと放浪するのではなく、みことばという岩盤の下にある水

を掘り当てよう。

    (6)聖書研究がもたらす祝福

      ①信仰が単純になる。

      ②信仰のアップダウンがなくなる。

      ③信仰が自然に成長する。

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