60分でわかる旧約聖書(37)ハガイ書

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ハガイ書の内容について学ぶ。

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60 分でわかる旧約聖書( 37 )「ハガイ書」

1.はじめに

(1)ハガイ書の位置づけ

①大預言書(the Major Prophets)

*イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書、ダニエル書

②小預言書(the Minor Prophets)

*ホセア書からマラキ書までの12書。

③ハガイ書は、捕囚期後預言書(3)のひとつである。

 

(2)預言者ハガイ

Hag 1:1 ダリヨス王の第二年の第六の月の一日に、預言者ハガイを通して、シェアルティエルの子、ユダの総督ゼルバベルと、エホツァダクの子、大祭司ヨシュアとに、次のような【主】のことばがあった。

①ハガイは、ユダで活動した預言者(活動期間は3〜4カ月)。

②彼の系図は記されていないので、父親の名は不明である。

③「ハガイ」という名は、ヘブル語の「祭り(ハグ)」から来たものである。

④彼は、ゼカリヤと同時代の預言者(捕囚期後の最初の預言者)である。

⑤彼に【主】のことばが下ったのは、「ダリヨス王の第二年の第六の月の一日」。

*これは、前520年に当たる。

 

(3)時代背景

①ペルシヤの王クロスは、前538年に勅令を出し、すべての民が故国に帰還

することを許可した。

②ユダヤ人にもエルサレムへの帰還と、神殿再建が許可された(エズ1:2〜

4、6:3〜5)。

③総督ゼルバベルに率いられて帰還した約5万人は、神殿の再建を開始した。

④基礎は2年後に完成したが、サマリヤ人と周辺民族の妨害で工事は中断。

⑤その状態がダリヨス大王の代まで続いた(エズ4:1〜5、24)。

⑥ハガイとゼカリヤが活動を開始したのは、ダリヨスの第2年目(前520年)。

 

(4)ハガイ書の内容

①旧約聖書の中で、オバデヤ書に続いて短い(2章しかない)。

②工事が進まないのは、外部に敵がいるからではなく、内部に問題があるから。

③ハガイ書の強調点の一つは、「【主】が語られた」という点である。

④ハガイ書の主要テーマは、「先延ばしにすることの危険性」である。

 

2.アウトライン

Ⅰ.メッセージ 1(1:2~15):神殿再建の呼びかけ

Ⅱ.メッセージ2(2:1~9):将来の栄光の約束

Ⅲ.メッセージ3(2:10~19):汚れた民に下る祝福の約束

Ⅳ.メッセージ4(2:20~23):ゼルバベルに下る祝福の約束

 

ハガイ書の 4 つのメッセージについて学ぶ。

Ⅰ.メッセージ 1 1 2 15 ):神殿再建の呼びかけ

1.神の時はまだ来ない。

Hag 1:2 「万軍の【主】はこう仰せられる。この民は、【主】の宮を建てる時はまだ来ない、と言っている。」

(1)「万軍の【主】」という御名は、ハガイ、ゼカリヤ、マラキの3人の預言者

が好んで使ったものである(3人の合計90回以上)。

①この御名は、神の全能の力を示している。

 

(2)イスラエルを「わたしの民」ではなく、「この民」と呼ばれている。

①ホセ1:9参照

②民の罪とは、「【主】の宮を建てる時はまだ来ない」と言っていること。

③先延ばしの理由は、延々と続く。

 

2.民の罪

Hag 1:4 「この宮が廃墟となっているのに、あなたがただけが板張りの家に住むべき時であろうか。

(1)これは修辞疑問文(答えを必要としない当然の事項)である。

①「板張り」というのは、神殿の内装である。

②15年前に神殿のために用意した杉材を、自分の家に用いていたのであろう。

③民の問題は、優先順位が逆転していたことにある。

 

(2)過去15年の不作為(神殿建設の先延ばし)がもたらした裁き

①収穫が少ないこと

②食糧が不十分であること

③ぶどう酒が不足していること

④衣服が不足していること

⑤労働が空しくなっていること

⑥この呪いの背後には、神とイスラエルの契約関係が存在している。

*申命記28:38〜40。神に背くなら、呪いを受けることになる。

 

3.罪の治療法

Hag 1:8 山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、わたしの栄光を現そう。【主】は仰せられる。

(1)罪の治療法が、3つの動詞(命令形)で示される。

①「山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ」

②杉材は、すでに使用されていたので、山から材木を調達する必要があった。

 

(2)【主】の命令に忠実に従うなら、祝福が約束される。

「わたしはそれを喜び、わたしの栄光を現そう」

 

4.民の応答

Hag 1:12 そこで、シェアルティエルの子ゼルバベルと、エホツァダクの子、大祭司ヨシュアと、民のすべての残りの者とは、彼らの神、【主】の御声と、また、彼らの神、【主】が遣わされた預言者ハガイのことばとに聞き従った。民は【主】の前で恐れた。

(1)まず指導者たちが、ハガイの語る内容に積極的に応答した。

①ゼルバベルは政治的指導者。

②ヨシュアは宗教的指導者。

 

(2)次に、「民のすべての残りの者」が同じように積極的に応答した。

①「残りの者」という言葉は、少数の真の信仰者を指す場合がある。

②ハガイ書では、単に「残された少数者」の意味である。

 

(3)【主】は、民の積極的応答を喜ばれた。

「わたしは、あなたがたとともにいる」

②ここには、「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてく

ださいます」(ヤコ4:8a)という原則がある。

 

(4)ついに民は、神殿再建の仕事に取りかかった。

①ハガイの最初のメッセージから23日後に、民は行動を起こした。

②ハガイのように短時間で民を動かした預言者は、稀である。

③その背後には、聖霊の働きがあった。

 

Ⅱ.メッセージ 2 2 1 9 ):将来の栄光の約束

1.第2のメッセージは、民が神殿再建に着手してから3週間半後にやって来た。

Hag 2:1 ダリヨス王の第二年の第七の月の二十一日に、預言者ハガイを通して、次のような【主】のことばがあった。

(1)「第7の月の 21日」は、仮庵の祭りの最終日である。

①収穫を祝う祭りであるが、収穫が乏しいので、民の心は沈んでいた。

 

2.3つの質問

(1)ソロモンの神殿を見た者はだれか。

①神殿が破壊されたのは前586年。再建が、66年後(前520年)に始まった。

②つまり、70歳以上の老人ならソロモンの神殿を見たことがある。

 

(2)その生き残りの者たちは、再建途上の神殿をどう見ているのか。

 

(3)あなたがたの目には、まるで無いに等しいのではないか。

①致命的だったのは、契約の箱がなかったことである。

 

3.【主】からの励ましのことば

Hag 2:4 しかし、ゼルバベルよ、今、強くあれ。──【主】の御告げ──エホツァダクの子、大祭司ヨシュアよ。強くあれ。この国のすべての民よ。強くあれ。──【主】の御告げ──仕事に取りかかれ。わたしがあなたがたとともにいるからだ。──万軍の【主】の御告げ──

(1)「強くあれ」という励まし

①約束の地に入るヨシュアが受けたもの(申31:7、ヨシ1:6〜7、9、18)。

②神殿建設の際にソロモンがダビデから受けたもの(1歴28:20)。

 

(2)「仕事に取りかかれ」という命令

①神殿建設の作業を延期するな。

②「わたしがあなたがたとともにいる」という約束が伴っている。

 

(3)過去の祝福を覚えよ。

①シナイ契約の祝福がある。

②【主】は、民を罰するためにバビロン捕囚が起こることを許された。

③しかし、イスラエルが「宝の民」、「祭司の王国」、「聖なる国民」(出19:

5〜6)であるという事実は変わらない。

 

(4)将来の祝福(メシア的王国)を覚えよ。

①民は、この神殿が貧弱なものであることを嘆いているが、千年王国の神殿は、

豪華に飾られたものとなる。

②なぜなら、諸国の民が宝物をもたらすからである。

 

(5)この宮の後の栄光

Hag 2:9 この宮のこれから後の栄光は、先のものよりまさろう。万軍の【主】は仰せられる。わたしはまた、この所に平和を与える。──万軍の【主】の御告げ──」

す。銀も金も、【主】のものです。

①この預言は、メシアであるイエスが神殿の中に来られた時に成就した。

②イエスは「平和の君」である(イザ9:6)。

③イエスは初臨において霊的平和をもたらし、再臨において肉体的平和をも

たらされる。

 

Ⅲ.メッセージ 3 2 10 19 ):汚れた民に下る祝福の約束

1.これは、第2のメッセージの約2カ月後、工事着手の3カ月後に語られた。

(1)この年の収穫は、不作であった。

①民の疑問は、神殿再建に着手したのに、なぜ不作に終わったのかということ。

②そこで【主】は、ハガイを通して、なぜ収穫が少ないのかを説明される。

 

2.2つの質問

(1)聖なる肉を運んでいる着物のすそが他の食物に触れたとしたら、その聖は転

移するか。

①祭司たちは、「否」と答えた。

②これは正解である。聖は転移しない。

 

(2)もし死体によって汚れた人が、何かに触れたら、それは汚れるか。

①祭司たちは、「汚れる」と言った。

②これもまた正解である。汚れは転移する。

 

3.適用

(1)イスラエルは神の民でありながら、異邦人のようであった(過去15年間)。

①イスラエルの民の汚れは、神にささげる物に転移している。

②神が求めておられるのは、形式ではなく、心からの信頼である。

 

(2)しかし、翌年の収穫は大いに祝される。

①その理由は、この3カ月間で民が【主】への信頼を表明したからである。

②民の霊的状態と、畑の収穫物の状態とが相関関係にあることに注目しよう。

 

 

Ⅳ.メッセージ 4 2 20 23 ):ゼルバベルに下る祝福の約束

1.第3と第4のメッセージは、同じ日に与えられた。

(1)第4のメッセージは、ゼルバベルのみに語られている。

Hag 2:21 「ユダの総督ゼルバベルに次のように言え。わたしは天と地とを揺り動かし、

Hag 2:22 もろもろの王国の王座をくつがえし、異邦の民の王国の力を滅ぼし、戦車と、それに乗る者をくつがえす。馬と騎兵は彼ら仲間同士の剣によって倒れる。

「天と地を揺り動かし」は、メシア的王国の前の大患難時代を預言したもの。

②この時、反キリストは破れ、反キリストの軍勢は倒される。

*ハルマゲドンの戦いにおいて、このことが成就する。

③ゼルバベルは、印形のようにされる。

*公文書のサインに用いた「王の印」、「権威の印」である。

*王の印形は、王自身がその指にはめており、王から離れることはない。

*印形のように、神はゼルバベルを特別に扱い、彼から離れることはない。

 

結論

1.罪人は、どうしたらできるかではなく、できないことの理由を考える。

(1)この時期のイスラエルの民と同じように、私たちもまた失敗の言い訳をした

り、先延ばしの口実を設けたりする者である。

 

(2)そのような優柔不断と先延ばしの姿勢からは、良い結果は生まれて来ない。

 

(1)イエスは弟子たちにこう言われた。

Joh 4:35 あなたがたは、『刈り入れ時が来るまでに、まだ四か月ある』と言ってはいませんか。さあ、わたしの言うことを聞きなさい。目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになっています。

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