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創世記(46)—ヤコブとエサウの再会—

  • 2009.06.01
  • 創世記32章:1〜33章:17
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

恐れに勝利し、画期的な人生経験を手に入れる方法を学ぶ。

創世記46 創世記32章1節~33章17節

「ヤコブとエサウの再会」

イントロ:

1.ヤコブの一家が、パダン・アラムからカナンに向かっている。

(1)ラバンとの関係も決着がついた。

(2)ギルアデの契約で、境界線を越えないという約束ができた。

(3)カナンの地は目前である。

2.次の問題は、兄のエサウとの再会である。

(1)かつてエサウは、ヤコブを殺そうとしたことがある。

(2)20年後、エソウの憎しみが消えているかどうか分からない。

(3)ヤコブの心に大きな恐れがあった。

3.きょうの箇所

(1)再会する前の状況(起)

(2)ヤコブの対策(承)

(3)神の対策(転)

(4)再会(結)

4.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)恐れにどのように勝利するか。

(2)改名するほどの体験をどのようにして手に入れるか。

*ヤコブからイスラエルへ

このメッセージは、恐れに勝利し、画期的な人生経験を手に入れる方法を学ぼうとするものである。

Ⅰ.再会する前の状況(32:1~6)

1.良い知らせ(1~2節)

(1)ヤコブは旅を続けていた。

(2)ギルアデの山地を南下している。ヨルダン川の東側の高地。

(3)神の使いたち(天使たち)が彼に現れた。

①創28:12 ベテルでの体験

「そのうちに、彼は夢を見た。見よ。一つのはしごが地に向けて立てられている。その頂は天に届き、見よ、神の使いたちが、そのはしごを上り下りしている」

②約束の地を出る時と、そこに入る時に、天使たちの守りがあった。

(4)ヤコブはその地に名前を付けた。

①「ここは神の陣営だ」→ マハナイム

②宿営は、マハネ。その双数形がマハナイム。「2つの宿営」

③エルサレムの「マハネ・イエフダ」という市場がある(民2:3、9)。

④ヤコブの宿営と、神の宿営(天使たちがいる)の2つが並んでいるということ。

(5)私たちもまた、出入りに際して、マハナイムの体験をする必要がある。

2.悪い知らせ(3~6節)

(1)兄のエサウに前もって使者を送る。

①セイルの地とは、ギルアデの南側にある高地。今ヤコブはここにいる。

②エドムの野とは、セイルがあった地区のこと。

(2)メッセージの内容(恐れのためにこのような内容になっている)

①私の主人エサウ

②あなたのしもべヤコブ

③ラバンのもとに寄留していた。

④牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有している。

⑤あなたのご好意を得ようとして。

(3)使者の報告

①エサウは400人を引き連れてやって来る。

②理由は、分からない。

③確実なことは、ヤコブがそれを聞いて非常に恐れたということ。

④その恐れが、神との戦いを生み出す原動力になった。

⑤神は、私たちの霊性を高めるために、恐れの経験を与えることがある。

Ⅱ.ヤコブの対策(32:7~21)

1.人間的工夫(7~8)

(1)いっしょにいる人々や、家畜の群れを、2つの組に分けた。

(2)エサウが来て1つの組を打っても、残りの1つの組は逃れられる。

2.祈り(9~12)

(1)呼びかけ。「私の父アブラハムの神、私の父イサクの神よ」。契約の御名。

(2)神の命令によってカナンの地に帰ろうとしているとアピール。

(3)過去の恵みへの感謝

①自分は、今まで受けてきたすべての恵みを受けるに値しない。

②杖一本だけでヨルダン川を渡ったが、今は、2つの宿営を持つようになった。

(4)救助の願い

①エサウが家族を殺しはしないかと恐れている。

②願いの根拠は、ベテルでの神の約束

 「あなたはかつて『わたしは必ずあなたをしあわせにし、あなたの子孫を多くて数えきれない海の砂のようにする』と仰せられました」

(5)以上の祈りの要素は、私たちの祈りにも取り入れるべき内容である。

3.贈り物(13~21)

(1)翌日の行動である。

(2)贈り物の内容(合計580頭)

①雌やぎ200頭、②雄やぎ20頭、③雌羊200頭、④雄羊20頭

⑤乳らくだ30頭とその子(30頭)、⑥雌牛40頭、⑦雄牛10頭

⑧雌ろば20頭、⑨雄ろば10頭

(3)これは、ヤコブの財産の一部である。彼は裕福になっていた。

(4)一群れずつを分けて、その間に距離を置く。

①一挙にではなく、順番にエサウへの贈り物を見せる。

②これによって、エサウをなだめようとした。

(5)この作業に一日かけて、彼自身は、宿営地でその夜を過ごした。

①それでもヤコブの不安は去らなかった。

Ⅲ.神の対策(32:22~32)

1.夜のうちの出来事

(1)家族を連れてヤボク川を渡った。次に家畜も渡らせた。

(2)ギルアデとアモンの境界線を東西に流れ、ヨルダン川に注ぎ込む川。

(3)その川を渡ると、カナンの地は目前である。

(4)ヤコブだけがひとりで戻った。ヤボク川の南岸に家族が、北岸にヤコブがいる。

(5)ヤコブがひとりになったことで、神との格闘の舞台ができた。

(6)究極的な試練は、人間の本質を暴き出す。

2.ある人の登場

 「すると、ある人が夜明けまで彼と格闘した」

(1)「ある人」とあるのは、神が人間の姿を取って現れたから。

①実態は、主の御使いである。第2位格の神(受肉前の子なる神)。

(2)「格闘した」は「ヤアベク」。

①「アバク」は泥まみれになるという動詞。ここにしか出てこない珍しい言葉。

②ヤボク川との言葉遊び。永遠の記憶として残すために。

②ヤコブは、ヤボク川で、神とヤアベクした。

3.格闘の内容

(1)夜明けまで格闘が続いた。

①決着のつかない激しい戦い。

②ヤコブにとっては、意味不明の戦い。火事場の馬鹿力を発揮した。

(2)その人は、ヤコブに勝てないのを見てとった。

①天使は人間よりも強い。

②この場合は、普通の天使ではなく、主の御使いである。

③神がご自身の力を制限されたので、ヤコブは持ちこたえることができた。

*Ⅰコリ10:13 「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」

(3)その人は、ヤコブのもものつがい(股関節)を打った。

①「イガ」という動詞は、触れたとも、打ったとも、訳せる。

②どちらでも同じこと。これは、超自然的な神の働きである。

*イザ6:7 「見よ。これがあなたのくちびるに触れたので、あなたの不義は取り去られ、あなたの罪も贖われた」

③その結果、ヤコブのもものつがいがはずれた。

④それでも、ヤコブは諦めないで頑張っている。

⑤相手が超自然的な人物であるとの認識が生まれてきている。

4.新しい名前

(1)その人は、格闘の終結を願う。

①理由は、「夜が明けるから」

②人間は、神の顔を見たなら、生き続けることはできない。

(2)ヤコブはなおも食い下がる。

 「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ」

①格闘している相手が神であるとの認識ある。

②ヤコブは、最も恐るべき方と格闘している。

③信仰による熱心な祈りには、力がある。

(3)その人からの質問

 「あなたの名は何というのか」

(4)ヤコブの回答

 「ヤコブです」

①誕生の時に与えられた名前。かかと(アケブ)をつかんでいた(創25:26)。

②人と戦ってきた人生であったとの認識

③しかし、本当は神と戦ってきたことに気づいた。

(5)その人の回答

 「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ」

①ヤコブという名がなくなるわけではない。神の恵みを記憶する名である。

②それよりも恵みにあふれた名が与えられた。

③「イスラエル」は、「サラ」(戦う、支配する)と「エル」(神)の合成語。

④その意味は、「神と戦った人」、「神は戦われる」など。

⑤ヤコブは、神と戦い、人と戦い、勝った。

ホセ12:3、4 「彼は母の胎にいたとき、兄弟を押しのけた。彼はその力で神と争った。彼は御使いと格闘して勝ったが、泣いて、これに願った。彼はベテルで神に出会い、その所で神は彼に語りかけた」

⑥イスラエルの基本的な意味は、これである。

「ヤコブのために戦って来られた神は、これからはイスラエルのために戦われる」

⑦これは、兄のエサウに直面しようとしているヤコブにとって慰めとなった。

⑧イスラエルという名は、神の守りを証言する名となった。

5.祝福を獲得したヤコブ

(1)ヤコブはその人の名を尋ねる。

(2)「いったい、なぜ、あなたはわたしの名を尋ねるのか」

①考えれば分かるだろう。

②すでに分かっているだろう。

(3)「その場で彼を祝福した」

①神として彼を祝福した。

②ヤコブは祝福を得るために格闘して、願ったものを得た。

(4)その所にペヌエルという名を付けた。

 「私は顔と顔とを合わせて神を見たのに、私のいのちは救われた」

(5)勝利を得たヤコブ

 「彼がペヌエルを通り過ぎたころ、太陽は彼の上に上ったが、彼はそのもものために足を引きずっていた」

①太陽は彼の上に上った。

②足をひきずっていた。

*イスラエルはもものつがいの上の腰の筋肉を食べない。

*後のユダヤ教は、これを食物規定の中に含めなかった。

6.まとめ

(1)兄のエサウよりも恐るべきお方と対面し、祝福を勝ち取った。

(2)ヤコブのために戦われた神が、これからはイスラエルのために戦われる。

(3)これで、兄のエサウに再開する準備が整った。

Ⅳ.エサウとの再会(33:1~17)

1.あっけない結果

(1)エサウは400人の者を引き連れてやって来た。

(2)ヤコブは家族の先頭に立ち、地に7回もひれ伏して兄を迎えた(当時の儀礼)。

(3)エサウは、儀礼を無視して行動した。

 「エサウは彼を迎えに走って来て、彼をいだき、首に抱きついて口づけし、ふたりは泣いた」

(4)家族をエサウに紹介した。

(5)贈り物を差し出した。

(6)エサウは断った(彼もまた裕福になっていた)。

(7)ヤコブが言い張るので、エサウはそれを受け取った。

2.エサウが道案内を申し出た。

(1)ヤコブはそれを断った。

(2)エサウの住み家であるセイルへ行くと言ったが、そこへは行かなかった。

(3)ヤコブはスコテに移動した。カナンの地に近いが、まだ入っていない。

①彼はそこに家を建て、家畜のために小屋を作った。

②ラビ的伝承では、一年、あるいは、1年半そこに住んだとされる。

③スコテとは、小屋(仮庵)の意味。(スカーの複数形)

④仮庵の祭りは、スコットと呼ばれる。

(4)スコテからカナンの地に入ってからも、ヤコブはすぐにはベテルに行かない。

①シェケムに長期滞在する。

②それが、次のディナ事件を産む原因となる。

結論

1.
恐れにどのように勝利するか。

2.改名するほどの体験をどのようにして手に入れるか。

(1)恐れの原因は、「闘争心」にある。

(2)ヤコブは、人(エサウ、ラバン)と戦い負けることはなかった。

(3)しかしそれは、本質的には神との戦いであった。

(4)「自分はヤコブ(押しのける者)である」との告白が、祝福を受ける鍵となる。

(5)告白に続いて、神の祝福が来る。

(6)ヤコブは、熱心な祈りによってそれを獲得した。

(7)自分が闘うという人生観から、神が闘ってくださるという人生観への変化。

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