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創世記(40)—族長の祝福—

  • 2009.04.13
  • 創世記26章:34〜27章:40
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

信仰者に安心を与え、教訓を学ぶ。

創世記40 創世記26章34節~27章40節

「族長の祝福」

イントロ:

1.前回は、イサクの生涯を取り上げた。

2.今回は、イサク一家の様子を取り上げる。

3.仰天するような感動体験

  (1)物による感動は、一時的である。

  (2)神との出会いこそ、最高の感動体験である。

4.きょうの箇所

  (1)神の計画の確かさ

    ①アブラハム契約

    ②人間の意志に関係なし

  (2)人間の頼りなさ

    ①アブラハムとサラの失敗

    ②イサク一家の失敗

5.メッセージのアウトライン

    (1)イサクの罪

    (2)リベカの罪

    (3)ヤコブの罪

    (4)エサウの罪

  6.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

    (1)信仰者として、安心して生きることができる。

(2)イサク一家の失敗を反面教師とする。

このメッセージは、信仰者に安心と教訓を与えようとするものである。

Ⅰ.イサクの罪(27:1~4)

  1.自分の寿命が終わろうとしているとの自覚

  「イサクは年をとり、視力が衰えてよく見えなくなったとき」

  「だから今、おまえの道具の矢筒と弓を取って、野に出て行き、私のために獲物をしとめ

  て来てくれないか。そして私の好きなおいしい料理を作り、ここに持って来て私に食べさ

  せておくれ。私が死ぬ前に、私自身が、おまえを祝福できるために」

  2.問題点

    (1)これは、リベカに与えられた神の啓示に反する行為である(25:23)。

    (2)また、長子の権利が売り渡されたことを無視する行為である。

    (3)さらに、エサウがヘテ人の娘たちと結婚したことを考慮しない行為である。

    (4)これによってイサクは、鹿肉を得ようとした。

    (5)レンズ豆の煮物と引き換えに長子の権利を売り渡したエサウの行為と同じ。

  3.洞察

    (1)イサクは神の計画に反して行動している。

    (2)実際は、エサウがヤコブから長子の権利を奪おうとしているのである。

Ⅱ.リベカの罪(27:5~17)

  1.家庭の分裂

    (1)「イサクが息子のエサウに話している」(27:5)

    (2)「リベカは息子のヤコブに言った」(27:6)

    (3)両親がそれぞれ好みの子を持っていたことを示している。

  2.リベカの策略

    (1)ここでの罪とは、族長の祝福をエサウから奪おうとしたことではない。

    (2)長子の権利と、それに伴う族長の祝福は、法的にはヤコブのものとなっていた。

    (3)罪とは、イサクを欺こうとしたこと。

  3.リベカの信仰の欠如

    (1)アブラハムの罪:創12章で、エジプトに下った。

    (2)サラの罪:創16章で、ハガルを夫に与えた。

    (3)リベカは、神からの啓示を受けていた。

      ①神の時と介入を待つべきであった。

      ②しかし、人間的な工夫を施した。自分で料理を作って、ヤコブに運ばせる。

      ③このままでは、エサウに族長の祝福が与えられるとの恐れ。

      ④エサウは霊的な祝福には関心がなかったが、物質的な祝福には関心を示した。

  4.ヤコブの心配

  「でも、兄さんのエサウは毛深い人なのに、私のはだは、なめらかです。もしや、父上が

  私にさわるなら、私にからかわれたと思われるでしょう。私は祝福どころか、のろいをこ

  の身に招くことになるでしょう」

    (1)「毛深い」という言葉。「サイール」。

    (2)創 36:8

    「それでエサウはセイルの山地に住みついたのである。エサウとはすなわちエドムで

    ある」

    (3)「私にからかわれたと思われるでしょう」。盲目状態をからかわれたとの意味。

    (4)母がのろいを受ける。

    「わが子よ。あなたののろいは私が受けます。ただ私の言うことをよく聞いて、行っ

    て取って来なさい」

    (5)リベカは、自分が首謀者なので、呪いをその身に引き受けた。

  3.イサクの5感

    (1)視覚 盲目なので問題はない。

    (2)味覚 リベカは子やぎの肉を使って、鹿肉の味がする料理を作った。

    (3)嗅覚 エサウの晴れ着をヤコブに着せた。狩猟のための衣服。

    (4)触覚 子やぎの毛皮を、ヤコブの手と首のなめらかなところにかぶせた。

    (5)聴覚 これが問題であった。

Ⅲ.ヤコブの罪(27:18~29)

  1.イサクは、何かおかしいと感じた。

  「おお、わが子よ。だれだね、おまえは」

  2.ヤコブの最初の嘘

  「私は長男のエサウです」

    (1)実際の語順は、「私はエサウ、あなたの長男です」

    (2)ヘブル語では、「私は」という言い方は、「アニ」と「アノキ」。

    (3)ここでは、「アノキ」が使われている。

    (4)これは、「長男」という部分を強調した言い方。

    (5)創27:32「私はあなたの子、長男のエサウです」では「アニ」が使われている。

    (6)嘘をつくのだけれど、「アノキ」を使うことによって、半分事実を言おうとした。

    (7)彼は、長子の権利を買ったので、法的には長男となっている。

    (8)すぐに話題を変えて、父の注意を「アノキ」の使用からそらそうとする。

    (9)ヤコブの罪は、族長の祝福を奪ったことではなく、父を欺いたことにある。

    (10)イサクとエサウがしようとしていたことは、それ以上の罪である。

  3.ヤコブの第2の嘘

   イサクは、その子に言った。「どうして、こんなに早く見つけることができたのかね。わ

  が子よ。」すると彼は答えた。「あなたの神、【主】が私のために、そうさせてくださったの

  です」

    (1)これは、明らかな嘘。しかも、神の御名を使った嘘。

  4.ヤコブの第3の嘘

    (1)「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ」。触覚を聴覚に優先させた。

    (2)さらなる疑い

    (3)すると答えた。「私です」

    (4)ここでは、「アニ」が使われている。述語がないでの、これでいい。

  5.ヤコブの最後の嘘

    (1)イサクは食事を食べた。

    (2)「ヤコブは近づいて、彼に口づけした」

  6.族長の祝福

    (1)農業の祝福

      ①天の露

      ②地の肥沃

      ③豊かな穀物と新しいぶどう酒

    (2)国々の上に立つ。兄弟たちの主となる。

      ①イサクはこの祝福をエサウに与えようといているが、それは神の計画に反する。

    (3)祝福とのろいの言葉

      ①アブラハム契約と関係がある。創12:3

      ②イサクは誤ってヤコブを祝福した。これが神の計画である。

      ③神はこのようにして、ヤコブの罪にもかかわらずにこの状況に介入された。

Ⅳ.エサウの罪(27:30~40)

 
 1.エサウが帰還し、父に料理を提供する。

  「すると父イサクは彼に尋ねた。『おまえはだれだ』。彼は答えた。「私はあなたの子、長男

  のエサウです』」

    (1)ここでの「私」は、「アニ」である。

    (2)彼は長子の権利を売っているので、「長男」という言葉は意味をなさない。

  2.イサクの驚き

  「イサクは激しく身震いして言った。『では、いったい、あれはだれだったのか。獲物をし

  とめて、私のところに持って来たのは。おまえが来る前に、私はみな食べて、彼を祝福し

  てしまった。それゆえ、彼は祝福されよう』」

    (1)激しく身震いした理由は、怒りではなく神の御心がなったことへの恐れである。

    (2)エサウは大声で泣き叫び、ひどく痛み悲しんだ。

    (3)理由は、霊的祝福ではなく、物質的祝福を失ったから。

    (4)「私を、お父さん、私も祝福してください」

    (5)「おまえの弟が来て、だましたのだ。そしておまえの祝福を横取りしてしまった

      のだ」

      ①前半は、部分的に正しい。

      ②後半は、正しくない。祝福はヤコブが受けるものであった。

  3.エサウの叫び

  「エサウは叫んだ。『彼をヤコブとは、よくも名付けたものだ。これで二度も、わたしの足

  を引っ張り(アーカブ)欺いた。あのときはわたしの長子の権利を奪い、今度はわたしの

  祝福を奪ってしまった」(新共同訳)

    (1)「かかと」 アカブ

    (2)ヤコブの語源

    (3)動詞は「足を引っ張る」の意味。レースで前を走る人の足を引っかけ、転がす。

    (4)ヤコブの意味が、悪いものに変化した。

    (5)エサウの言葉は、事実ではない。

      ①彼は、長子の権利を売り渡した。

      ②祝福は、長子の権利に伴うものである。

    (6)「あなたは私のために祝福を残してはおかれなかったのですか」

  4.イサクの祝福

  「ああ、私は彼をおまえの主とし、彼のすべての兄弟を、しもべとして彼に与えた。また

  穀物と新しいぶどう酒で彼を養うようにした。それで、わが子よ。おまえのために、私は

  いったい何ができようか」

    (1)言葉で約束したことは、修正不可能である。古代中近東の習慣(ヌジ文書の例)。

    (2)エサウは声をあげて泣いた。

    (3)新共同訳「父イサクは言った。『ああ/地の産み出す豊かなものから遠く離れた

    所/この後お前はそこに住む/天の露からも遠く隔てられて』」

      ①エサウは約束の地に住むことができない。

    (4)新共同訳「お前は剣に頼って生きていく。しかしお前は弟に仕える。いつの日に

    かお前は反抗を企て/自分の首から軛を振り落とす」

      ①お前は剣に頼って生きていく。略奪によって生計を立てる。

        *民20:14~21 エドムは剣をもってイスラエルを迎える。

      ②お前は弟に仕える。

        *Ⅰサム14:47 サウルによって敗北した。

        *Ⅱサム8:14 ダビデによって征服された。

      ③いつの日か、反抗を企てる。

        *Ⅱ歴21:8~10 ヨラムの時代

        *Ⅱ列16:6、Ⅱ歴28:16~17 アハズの時代

        *バビロン捕囚後、エドム人はセイル山を去って、ユダの南部に移住した。

        *そこがイドマヤとなった(ベエル・シェバの周辺)。

        *マカベア戦争で、ユダヤ人(ジョン・ヒルカノス)がイドマヤ人を征服。

        *彼らは強制的にユダヤ教に改宗させられ、イドマヤはユダヤに併合された。

        *改宗させられたイドマヤ人の中から、ヘロデ王朝が誕生する。

結論

  1.イサクは罰を受けた。

    (1)ヤコブにだまされた。

  2.リベカも罰を受けた。

    (1)ヤコブが家を去り、再び彼を見ることなしに死んだ。

  3.エサウも罰を受けた。

    (1)長子の権利の霊的祝福を軽蔑したので、父の祝福も、物質的祝福も失った。

  4.ヤコブも罰を受けた。

    (1)ヤコブを非難する言葉

      ①エサウとラバンの口から。ともに信頼できない人たち。

      ②神はヤコブを非難していない。すべて祝福のことば。

    (2)長年にわたる労苦を経験した。

    (3)叔父のラバンにだまされた。

    (4)ディナ事件で、息子たちにだまされた。

    (5)ヨセフの事件でも、息子たちからだまされた。

  5.慰めの要素

    (1)神の計画は必ず成就する。

    (2)神は、欠点の多い人間を用いて計画を成就される。

    (3)神の時を待ち、神の方法で、神の計画を実行せよ。

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