私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
出エジプト記(50)—総集編—
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出エジプト記全体から神の計画を学ぶ。
出エジ50
「総集編」
1.文脈の確認
(1)文脈を意識して読む。
①直前、直後の文脈
②聖書全体の文脈
③歴史という文脈
*第49回聖地旅行のテーマ 「過去、現在、未来」
2.メッセージのアウトラインとゴール
(1)人類が抱えている問題とは何か。
(2)神が用意された計画とは何か。
(3)出エジプト記は神の計画の中でどのような位置を占めているか。
(4)神の計画はいかにして成就するか。
このメッセージは、出エジプト記全体から神の計画を学ぼうとするものである。
Ⅰ.人類が抱えている問題とは何か。
1.創2:16~17
「神である【主】は人に命じて仰せられた。『あなたは、園のどの木からでも思いのまま食
べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べる
とき、あなたは必ず死ぬ」
(1)人は無垢であるが、それはまだ試されていない清さである。
①神の命令に従うことによって、清さが確定する。
(2)神の意図は、人の思いやサタンの誘惑の言葉とは異なる。
①命令を守ることによって、善悪の知識を得るというのが神の意図である。
②しかし、人は命令に違反することによって、善悪の知識を知ってしまった。
③罪から離れることによってではなく、罪を犯すことによって知ってしまった。
(3)罪の本質は、自らが神のようになり、善悪の基準を決めたことである。
2.創3:8
「そよ風の吹くころ、彼らは園を歩き回られる神である【主】の声を聞いた。それで人と
その妻は、神である【主】の御顔を避けて園の木の間に身を隠した」
(1)3種類の断絶
①神と断絶
②隣人との断絶
③自己との断絶
(2)霊的死はただちにやって来たが、肉体的死は遅れてやって来た。
(3)罪の現実
①11月23日、北朝鮮が韓国の島を砲撃した。聖地旅行中のニュース。
②旅行中のセキュリティ検査の煩雑さ
③罪は経済的損失である。
Ⅱ.神が用意された計画とは何か。
1.創3:15
「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。
彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」
(1)最初のメシア預言
(2)サタンの子孫(反キリスト)とメシア(女の子孫)との戦い
①イザ7:14になって、女の子孫が超自然的に誕生することが明らかになる。
②イザ53章になって、メシアが受難のしもべであることが明らかになる。
2.創12:1~3
「【主】はアブラムに仰せられた。『あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出
て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あ
なたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを
祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族
は、あなたによって祝福される」
(1)神の計画は契約によって明らかにされた。
①聖書の神は、契約を結ぶ神である。
(2)アブラハム契約の条項
①土地の約束
②子孫の約束
③祝福の約束(異邦人の救いは最初から想定されていた)
(3)この契約は無条件契約である。
3.契約の継承
(1)アブラハム契約は、イサク、ヤコブ、そして12人の息子たちにされた。
①弟が契約を継承する。
②12人の息子たちの中では、ヨセフとユダが主役を演じる。
Ⅲ.出エジプト記は神の計画の中でどのような位置を占めているか。
1.神の意図は、 神の計画を実行する民を育て、カナンの地に植え付けることにある。
(1)神を信頼する民がいかに祝福を受けるかを諸国に示す。
(2)そのために、目立つ所に置く。
2.イスラエルの民はエジプトで一大民族として成長する。
(1)400年間奴隷
(2)やがて自由の民となる。
3.出エジプト記の構造
(1)1~18章は、出エジプト体験(洗礼を受けるところまで)
①10の災害はエジプトの偶像の裁きであった。
②過越の祭りが設定され、それがイスラエル人の歴史の起点となった。
*過越の祭りは、私たちの救いの起点でもある。
*過越の祭りは、メシアの死の型である。
③紅海を渡った奇跡は、民が【主】の力と恵みを体験するためのものであった。
④出エジプト記というタイトルについての疑問
*ヘブル語で「ヴァエレー・シュモット」(さて、これらが名前である)。
*奴隷からの解放だけで終わってはならない。
*出エジプトの目的を知る。
(2)19~24章は、シナイ契約とモーセの律法(神がどういうお方であるかを知る)
①律法は救いの条件や方法ではない。
②律法は、神に選ばれ自由の民となった者への生活の指針である。
③その本質を、山上の垂訓に見る。
*イエスは、すでに信じた者たちにモーセの律法の解説を行った。
*新生体験を経た者は、神のご性質を反映するような生き方を始める。
(3)25~40章は、幕屋と神の臨在(神との交わり)
①出40:34~35
「そのとき、雲は会見の天幕をおおい、【主】の栄光が幕屋に満ちた。モーセは
会見の天幕に入ることができなかった。雲がその上にとどまり、【主】の栄光が
幕屋に満ちていたからである」
②金の子牛事件が障害となったが、最後はシャカイナグローリーが現れた。
③イスラエルの神は、民とともに歩む神である。
④メシアの名は「インマヌエル」(マタ1:23)である。
⑤イエスは、神が私たちとともに歩んでくださることのしるしである。
Ⅳ.神の計画はいかにして成就するか。
1.出エジプト記は、アブラハム契約の延長線上にある。
(例話)出エジプト記第1回目のメッセージは、2009年11月1日。
10月28日、鳩山由紀夫首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われた。
民主党は、衆院選のマニフェストを実行していないという批判
出エジプト記のテーマは、神はマニフェストを実行されるか、である。
(1)出2:24~25
「神は彼らの嘆きを聞かれ、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。
神はイスラエル人をご覧になった。神はみこころを留められた」
①神はイスラエルの民をエジプトから解放された。
②神はイスラエルの民を約束の地に導かれた。
2.しかし、イスラエルの民は失敗を繰り返す。
(1)士師記の時代
(2)王国時代から南北朝時代
(3)バビロン捕囚、そしてカナンの地への帰還
3.最大の失敗は、メシアを拒否したこと。
(1)少数の人たちだけが信じた。
①イスラエルの残れる者(レムナント)
②現代のメシアニック・ジューたち
③アブラハム契約が有効であることを示している。
(2)民がメシアを拒否したため、神の愛と恵みを伝える器(民)がいなくなった。
①教会がその代理的器となった。
②ユダヤ人信者と異邦人信者がともに「ひとりの人」を形成する。
③異邦人信者は、アブラハム契約の幹に接ぎ木された野生種の枝である。
4.では、イスラエルに対する神の計画はどうなるのか。
(1)イスラエルの民は民族的救いを経験するようになる。
(2)それが、メシア再臨の条件である。
(3)神の計画は、千年王国、そして新天新地につながっていく。
結論:
1.聖地旅行の最後に見た3組の婚礼は、キリストと教会の婚礼を想起させた。
2.ナイジェリアのクリスチャンたちとの賛美は、天国の礼拝を想起させた。
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