出エジプト記(43)—聖霊の賜物、安息日—

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幕屋の中に隠された新約時代の真理を発見する。

出エジ43 出エジプト記31章1節~18節

「聖霊の賜物、安息日」

1.文脈の確認

(1)幕屋は、神の民に礼拝の方法を教えた。

(2)モーセの律法と幕屋は、イスラエルの民にのみ与えられたものである。

(3)幕屋は、神の計画が成就する前の一時的な仕組みである。

  ①幕屋は型である。対型は何かを考えることこそ重要。

  ②幕屋は、キリストの型である。

(4)これまでの話しの流れ

①出20章 十戒

②出21章~23章 付加条項

③出24章 民の同意

④出24章 モーセは山に上る(これで2度目である)

⑤出25章~31章 幕屋に関する命令(これが幕屋に関する8回目のメッセージ)

⑥出31章 モーセはあかしの板2枚を受ける。

⑦出32章 40日の間に山の麓の状況が変化する。

  2.アウトライン

(1)聖霊の賜物(31:1~11)

(2)安息日(31:12~17)

(3)石の板(31:18)

  3.メッセージのゴール(なぜ私たちが、幕屋について学ぶ必要があるのか)

(1)新約時代の信者と聖霊の賜物

(2)新約時代の信者と安息日

(3)新約時代の信者と石の板

このメッセージは、幕屋の中に隠された新約時代の真理を発見するためのものである。

Ⅰ.聖霊の賜物(1~11節)

  
1.ベツァルエル(1~5節)

  「見よ。わたしは、ユダ部族のフルの子であるウリの子ベツァルエルを名ざして召し、彼

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において、神の霊を満たした」(2~3節)

(1)ユダ部族のフル、その子ウリ、その子ベツァルエル

  ①フルとはモーセの手を両側から支えた2人のうちのひとり(出17章)

  ②フルの孫がベツァルエルである。

(2)「神の霊を満たした」

  ①知恵(wisdom)

②英知(understanding)

③知識(knowledge)

(3)聖霊による力の付与を「わたしは、彼に神の霊を満たした」と表現した。

  ①ベツァルエルには工芸の能力があったはずである。

  ②その上に、聖霊の力が与えられた。

  ③人間の能力以上の仕事をするために。

(4)仕事の内容(4~5節)

「それは、彼が、金や銀や青銅の細工を巧みに設計し、はめ込みの宝石を彫り、木を

彫刻し、あらゆる仕事をするためである」

  ①聖霊は、美と芸術の霊である。

  2.ベツァルエルの援助者(6~11節)

(1)オホリアブ(6a節)

「見よ。わたしは、ダン部族のアヒサマクの子オホリアブを、彼のもとに任命した」

  ①オホリアブは、ダン部族のアヒサマクの子である。

  ②小さい部族の中の、無名の人物が選ばれている。

(2)すべて心に知恵のある者(6b節)

「わたしはすべて心に知恵のある者に知恵を授けた。彼らはわたしがあなたに命じた

ものを、ことごとく作る」

  ①多数の芸術家、工芸家、職人が用意された。

  ②モーセの心配は吹き飛んだはずである。

(3)制作する物(7~11a節)

  ①幕屋とその中に入れる器具

  ②祭司の装束

  ③注ぎの油とかおりの高い香

    (4)私たちへの教訓

  ①神が、財、方法、人材のすべてを用意された。

  ②神が私たちに何かをお命じになる時、必要なものはすべて与えられる。

  ③2種類の人生

*恐れて退く人生

*自分の能力以上の成就を見る人生

  ④【主】の命令どおりに(11b節)

  「彼らは、すべて、わたしがあなたに命じたとおりに作らなければならない」

    *幕屋と教会は機能が異なる。

*教会(建物)は、信者がともに集い、神を礼拝する場所。

*教会は、ユダヤ教の会堂(シナゴーグ)に似ている。

*幕屋は、神が住まう(臨在する)場所。

(例話)リッチ・フリーマン師のメッセージ

「ユダヤ人も異邦人も、キリストなしでは失われている」

Ⅱ.安息日(12~17節)

  1.シナイ契約のしるし(13節)

  「あなたはイスラエル人に告げて言え。あなたがたは、必ずわたしの安息を守らなければ

ならない。これは、代々にわたり、わたしとあなたがたとの間のしるし、わたしがあなた

がたを聖別する【主】であることを、あなたがたが知るためのものなのである」

  (1)契約としるし

  ①ノア契約のしるしは、虹である。

  ②アブラハム契約のしるしは、割礼である。

  ③シナイ契約のしるしは、安息日である。

2.安息日の規定の目的

(1)イスラエルの民を聖別するため

  ①聖別とは、俗世界からの区別である。

  ②イスラエルの民は、安息日が来るたびに、自らの選びと使命を思い出す。

  ③安息日の規定は、離散の地に住むユダヤ人を守った。

(2)神の性質を教えるため

「それは【主】が六日間に天と地とを造り、七日目に休み、いこわれたからである」

(17節)

(3)イスラエルの民の信仰を育てるため

  ①安息日に休息することは、神がすべてを満たしてくださると信じること。

3.安息日の規定の厳格さ

(1)幕屋建設の文脈の中でこの規定が与えられている。

  ①幕屋建設の間も、安息日には休まねばならない。

  (2)違反した場合は、「だれでも必ず殺される」(14節)

    ①常に実行することを想定した規定ではない。

  ②神とつながり、神からいのちを受ける道はひとつしかない。

  ③律法の時代の始まりに、神に反抗するなら死しかないことを教えている。

  ④使5:1~11 アナニヤとサッピラの罪

Ⅲ.石の板(18節)

  1.あかしの板2枚

  「こうして主は、シナイ山でモーセと語り終えられたとき、あかしの板二枚、すなわち、

神の指で書かれた石の板をモーセに授けられた」

  (1)あかしの板とは、シナイ契約の条項が書かれているという意味。

  ①神の指で書かれた。神ご自身が書かれたという意味である。

(2)通常は、契約の当事者が同じ契約書を一通ずつ保管する。

  ①石の板は、両面に書かれていた。

  ②この2枚は全く同じものと考えられる。

  2.これからモーセは山を下るのであるが、麓では異変が起きていた。

結論:このメッセージは、幕屋の中に隠された新約時代の真理を発見するためのものである。

1.新約時代の信者と聖霊の賜物

  (1)旧約時代の例

①創41:38 ヨセフ

「そこでパロは家臣たちに言った。『神の霊の宿っているこのような人を、ほかに見

つけることができようか』」

②民11:17 モーセ

「わたしは降りて行って、その所であなたと語り、あなたの上にある霊のいくらかを

取って彼らの上に置こう。それで彼らも民の重荷をあなたとともに負い、あなたはた

だひとりで負うことがないようになろう」

③士6:34 ギデオン

「【主】の霊がギデオンをおおったので、彼が角笛を吹き鳴らすと、アビエゼル人が

集まって来て、彼に従った」

④士14:19 サムソン

「そのとき、【主】の霊が激しくサムソンの上に下った。彼はアシュケロンに下って

行って、そこの住民三十人を打ち殺し、彼らからはぎ取って、なぞを明かした者たち

にその晴れ着をやり、彼は怒りを燃やして、父の家へ帰った」

⑤1サム10:6 サウル

「【主】の霊があなたの上に激しく下ると、あなたも彼らといっしょに預言して、あ

なたは新しい人に変えられます」

⑥1サム16:13 ダビデ

「サムエルは油の角を取り、兄弟たちの真ん中で彼に油をそそいだ。【主】の霊がそ

の日以来、ダビデの上に激しく下った。サムエルは立ち上がってラマへ帰った」

  (2)まとめ

    ①聖霊の働きは、その範囲が限定されていた。

②聖霊の内住や聖霊のバプテスマはなかった。

③ペンテコステ以降、それが変化する。

  (3)新約時代の例

①執事の選抜(使6章)

「この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパ

ノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニ

コラオを選び、この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手

を彼らの上に置いた」

②聖霊の内住

*すべての信者に与えられている祝福である。

  *神からの一方的な贈り物である。

  *聖句

ヨハ7:37~39、14:16~17

ロマ5:5

Ⅰコリ2:12

Ⅱコリ5:5

ガラ4:6

Ⅰヨハ3:24、4:13

③聖霊のバプテスマ

*信じた時に受けるもので、後になって繰り返されるものではない。

*聖霊のバプテスマによって、キリストの死、埋葬、復活につながった。

  ロマ6:1~10

  コロ2:12

*聖霊のバプテスマによって、キリストのからだである教会に連なった。

  Ⅰコリ12:13

ガラ3:27

2.新約時代の信者と安息日

  (1)新約時代の信者は、モーセの律法からは解放されている。

①異邦人は、そもそもモーセの律法の下にいたことはない。

②ユダヤ人は、モーセの律法の下にいたが、今は解放されている。

③安息日の規定は、キリストの律法にはない。

  (2)安息日は、キリストを信じた人が経験する霊的状態の型である。

①ヘブ4章

  (3)新約時代の信徒は、どの日に礼拝をしてもよい。

①ヘブ10:25は、定期的に集まることを勧めている。

「ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合

い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか」

3.新約時代の信者と石の板

  (1)2コリ3:6~9

  「神は私たちに、新しい契約に仕える者となる資格を下さいました。文字に仕える者では

なく、御霊に仕える者です。文字は殺し、御霊は生かすからです。もし石に刻まれた文字

による、死の務めにも栄光があって、モーセの顔の、やがて消え去る栄光のゆえにさえ、

イスラエルの人々がモーセの顔を見つめることができなかったほどだとすれば、まして、

御霊の務めには、どれほどの栄光があることでしょう。罪に定める務めに栄光があるのな

ら、義とする務めには、なおさら、栄光があふれるのです」

  ①古い契約と新しい契約

②文字に仕える者と御霊に仕える者

③文字は殺し、御霊は生かす。

  ④死の務めにも栄光があるが、義とする務めにはなおさら栄光があふれる。

(例話)今月の大阪の月例会で、日曜日に礼拝できないという女性から相談を受けた。

①安息日と日曜日とは同じではない。

②今の時代の信者は、モーセの律法の下にはいない。

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