私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
出エジプト記(3)—モーセの召し—
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神を再発見し、召命を認識する。
出エジ3 出エジプト記3章1節~10節
「モーセの召し」
イントロ:
1.文脈の確認
(1)イスラエルの民は、エジプトで約400年間奴隷となっている。
①過酷な労働
②助産婦を使った男児の抹殺
③全国民を動員した反ユダヤ主義政策
(2)解放者モーセの登場
①最初の40年はエジプトの王宮で王女の息子として過ごした。
②次の40年はミデヤンの荒野で羊飼いとして過ごした。
③そして、80歳になった時に神からの召命を受けた。
2.メッセージのアウトライン
(1)栄光の神
(2)個人と係わる神
(3)聖なる神
(4)契約を結ぶ神
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)神の再発見
(2)召命の認識
このメッセージは、神を再発見し、召命を認識するためのものである。
Ⅰ.栄光の神(3:1~3)
1.羊飼いモーセ
(1)しゅうとイテロの羊
①レウエル(神の友という意味)という名で出ていた(2:18)。
②イテロはタイトルであり、レウエルは固有名詞である。
(2)神の山ホレブ
①ホレブは山脈である。
②シナイ山はその山脈の中の一つの山である。
③そこには豊かな緑があったのであろう。
④「神の山」というのは、モーセが後から振り返って書いている言葉である。
*燃える柴を見た場所
*モーセ契約(シナイ契約)が締結された場所
2.燃える柴
(1)「【主】の使い」
①第二位格の神(受肉前のメシア)
②同じ方が「【主】(ヤハウェ)」と呼ばれている(4節)。
③さらに、「神(エロヒム)」と呼ばれている(4節)。
(2)柴の中の火の炎
①背の低い木(柴)は、羊ややぎの餌になった。
②乾燥した砂漠地帯では、柴が燃えることは珍しくはない。
③この場合は、柴が燃え尽きないので珍しかった。
④エジプトで奴隷になっているイスラエルの民を象徴している。
(3)シャカイナグローリーの現れ
①神の栄光が、雲、煙、光、火、などの目に見える現象となって現われたもの
②神の臨在がそこにある。
3.モーセの反応
(1)好奇心は衰えていない。
(2)「大いなる光景」
①「大きな見もの」(口語訳)
②「不思議な光景」(新共同訳)
③ヘブル語「ガドル」
*神ご自身を指すこともある。
5.シャカイナグローリーと異邦人クリスチャン
(1)シャカイナグローリーは「盲点」である。
(2)神の臨在を歓迎しよう。
Ⅱ.個人と係わる神(3:4)
1.ご覧になる神(第二位格の神)
(1)モーセの人生を見ておられた。
(2)モーセの性格を知っておられた。
2.名前を呼ぶ神
(1)シャカイナグローリーの中から
(2)「モーセ、モーセ」。重要な使命に召される場合によく起こる。
①アブラハム(創22:1)
②ヤコブ(創46:2)
③サムエル(Ⅰサム3:10)
④パウロ(使9:4)
3.モーセは「はい、ここにおります」と答えた。
4.新約聖書の例
(1)ヨハ10:3
(2)ルカ19:5
Ⅲ.聖なる神(3:5)
1.あなたの足の靴(サンダル)を脱げ。
(1)モーセが歩いて来た地は汚れた地である。
(2)シャカイナグローリーが輝く地は聖なる地である。
2.「聖なる地」(アドゥマット・コデッシュ)
(1)「コデッシュ」の本来の意味は、区別されているという概念である。
(2)セム系の言語には同じルート(語幹)の言葉が出て来る。
①偶像の神と人間とを区別するための言葉である。
②偶像の神は人間と同じように善も悪も行うが、その規模が大きい。
(3)聖書の神に関連してこの言葉が用いられる場合
①創造主と被造物を区分する言葉
②道徳的完全性を示す言葉
(4)「コデッシュ」の使用頻度
①旧約聖書全体で470回
②創世記は0回
③出エジプト記は70回
④レビ記は92回
⑤民数記57回
3.信者への命令
(1)レビ11:45
「わたしは、あなたがたの神となるために、あなたがたをエジプトの地から導き出し
た【主】であるから。あなたがたは聖なる者となりなさい。わたしが聖であるから」
(2)Ⅰペテ1:13~16
Ⅳ.契約を結ぶ神(3:6~10)
1.「アブラハム、イサク、ヤコブの神」
(1)契約の神の御名である。
(2)神はモーセの先祖たちと交わした契約に忠実なお方である。
(3)死後の命を保証する御名である。
①サドカイ人との論争におけるイエスの言葉(マタ22:32)
2.契約の神は行動する神である。
(1)3つの動詞
①見た。
②聞いた。
③知っている。
(2)エジプトの手から救い出す。
(3)カナンの地に上らせる。
①広い良い地
②乳と蜜の流れる地
③「カナン人、ヘテ人、エモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人のいる所」
④カナンの地は世界のハイウェイである。
⑤そこをイスラエルの民が所有するのは、人間的には不可能な業である。
⑥400年前の約束の成就である。
3.契約の神は人間を用いる神である。
(1)モーセに対する派遣のことば
(2)40歳のモーセと80歳のモーセは違う。
①自分が無力であることを知った。
②それゆえ、神はモーセを用いることができた。
結論:このメッセージは、神を再発見し、召命を認識するためのものである。
1.神の再発見
(1)4つの視点から神について学んだ。
①栄光の神
②個人と係わる神
③聖なる神
④契約の神
(2)自分探しの旅は、神という「鏡」に自分を映すまでは完結しない。
①モーセは自分がどういう人間であるかを発見して行く。
(例話)鶏鳴教会の石段でころんだ婦人への夫の言葉
2.召命の認識
(1)転職の勧めではない。
(2)人生の方向転換の勧めである。
①神とともに大いなる夢を描こうではないかという誘いである。
(3)神は人を用いる。
(例話)聖地旅行で自分がメッセージを語らない時
(例話)時代は終末に近づいている。
ハナさんとの会話(日本は反イスラエルになっているか)
(4)リバイバルに備えよう。
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