ローマ人への手紙(58)—最後のことば—

  • 2012.02.20
  • ローマ書16章:17〜27
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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警告と頌栄について学ぶ。
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「最後の言葉」

1.はじめに

  (1)文脈の確認

①15:14~16:27は、「結論」の部分である。

②「執筆の目的」(15:14~21)

③「パウロの将来の計画」(15:22~33)

④「キリストにある同労者たち」(16:1~16)

    (2)きょうの箇所は、ロマ書「最後の言葉」である。

      ①3つの部分に分かれる。

②決して軽い内容ではない。

  2.アウトライン

    (1)警告(17~20節)

    (2)個人的な挨拶(21~23節)

    (3)頌栄(24~27節)

  3.メッセージのゴール

(1)パウロの警告の今日的適用

(2)人的ネットワーク

(3)パウロの福音

このメッセージは、警告と頌栄について学ぼうとするものである。

Ⅰ.
警告(17~20節)

  
1.17節

  「兄弟たち。私はあなたがたに願います。あなたがたの学んだ教えにそむいて、分裂とつ

まずきを引き起こす人たちを警戒してください。彼らから遠ざかりなさい」

  (1)ローマの信者たちは、教理的学びをしていた。

    ①使徒たちの教え

  ②パウロの教え

  (2)偽教師の出現

    ①マタ7:15(イエスの教え)

    「にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うち

は貪欲な狼です」

②テト3:10(パウロの教え)

「分派を起こす者は、一、二度戒めてから、除名しなさい」

    (3)「分裂とつまずきを引き起こす人たち」

      ①「分裂」、「不和」(新共同訳)とは、教理的な理由によるもの。

    *教会には、調和と多様性がある。

*しかし、本質的な真理に関しては、妥協できない。

      ②「つまずき」とは、道徳的なもの。

    (3)信者の取るべき態度

      ①「警戒する」

    *ギリシア語で「スコペオウ」。

*非常に強い意味の言葉である。

      ②「遠ざかる」

*現在形の命令文である。

*遠ざかり続けること

  2.18節

  「そういう人たちは、私たちの主キリストに仕えないで、自分の欲に仕えているのです。

彼らは、なめらかなことば、へつらいのことばをもって純朴な人たちの心をだましている

のです」

  (1)偽教師の特徴

  ①主キリストに仕えていない。

    ②自分の欲に仕えている。

    *「自分の腹に仕えている」(新共同訳)

*私利、私欲のために、動いている。

  (2)偽教師の武器

    ①「なめらかなことば、へつらいのことばをもって」

    ②「甘言と美辞とをもって、」(口語訳)

    ③「うまい言葉やへつらいの言葉によって」(新共同訳)

  (3)偽教師の目的

    ①「純朴な人たちの心をだましている」

    ②「純朴な人々の心を欺く者ども」(口語訳)

    ③「純朴な人々の心を欺いている」(新共同訳)

  (4)偽教師の見分け方

    ①使徒たちの教えと調和していなければ、偽教師である。

    ②2ペテ2:3

    「また彼らは、貪欲なので、作り事のことばをもってあなたがたを食い物にしま

す。彼らに対するさばきは、昔から怠りなく行われており、彼らが滅ぼされない

ままでいることはありません」

③1コリ2:4

「そして、私のことばと私の宣教とは、説得力のある知恵のことばによって行わ

れたものではなく、御霊と御力の現れでした」

  3.19節

  「あなたがたの従順はすべての人に知られているので、私はあなたがたのことを喜んでい

ます。しかし、私は、あなたがたが善にはさとく、悪にはうとくあってほしい、と望んで

います」

  (1)パウロは、ローマ教会の信徒たちを高く評価している。

  (2)と同時に、さらなる願いも持っている。

    ①善にはさとく、悪にはうとく。

    ②マタ10:16

    「いいですか。わたしが、あなたがたを遣わすのは、狼の中に羊を送り出すよう

なものです。ですから、蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい」

  4.20節

  「平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、

私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように」

  (1)「あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます」

    ①創3:15

    「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵

意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」

    (2)「平和の神」

      ①サタンは、偽教師たちを通して教会を破壊しようとしている。

      ②使徒たちの教えによって信徒たちが一致するなら、教会に平和が来る。

      ③それは、平和の神が、信徒たちを通して、サタンを踏み砕くことである。

      ④この勝利は、終末的なものではなく、今体験することができるものである。

Ⅱ.個人的な挨拶(21~23節)

1.パウロとともにいる人々

    (1)「私の同労者テモテが、あなたがたによろしくと言っています」

      ①第2回伝旅行の時に、ルステラで出会った。

      ②パウロの愛弟子である。

    (2)~(4)「また私の同国人ルキオとヤソンとソシパテロがよろしくと言っています」

  ①同国人、ユダヤ人

  ②ルキオ 使13:1

  ③ヤソン 使17:5 (ヨシュアのギリシア名)

  ④ソシパテロ 使20:4

    (5)「この手紙を筆記した私、テルテオも、主にあってあなたがたにごあいさつ申し

上げます」

①テルテオは、書記である。

②古代世界では、書記を用いることは一般的な習慣であった。

③「私、テルテオ」とあるのは、パウロの好意であろう。

④ラテン名なので、ローマの教会との関係があったのか。

⑤F・F・ブルースは、ここからパウロが筆を執って書いたと考えている。

    (6)「私と全教会との家主であるガイオも、あなたがたによろしくと言っています」

  ①1コリ1:14

  ②「クリスポとガイオのほか、だれにもバプテスマを授けたことがない」

    (7)~(8)「市の収入役であるエラストと兄弟クワルトもよろしくと言っています」

  ①エラスト 2テモ4:20

  ②クワルト 不明。ラテン名なので、ローマの教会と関係があったのか。

Ⅲ.頌栄(24~27節)

  1.24節が欠落している写本がある。新共同訳の訳。

  「わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように」

  2.25~27節

  「私の福音とイエス・キリストの宣教によって、すなわち、世々にわたって長い間隠され

ていたが、今や現されて、永遠の神の命令に従い、預言者たちの書によって、信仰の従順

に導くためにあらゆる国の人々に知らされた奥義の啓示によって、あなたがたを堅く立た

せることができる方、知恵に富む唯一の神に、イエス・キリストによって、御栄えがとこ

しえまでありますように。アーメン」

  (1)これは、ひとつの文である。

    ①この頌栄の中に、ロマ書の主要テーマが盛り込まれている。

  (2)神について

    ①神は、「知恵に富む唯一の神」である。

②神は、「あなたがたを堅く立たせることができる方」である。

    (3)神の方法について

      ①「私の福音によって」

    *キリストによって啓示された。

*パウロに独特の内容。

      ②「イエス・キリストの宣教によって」

*福音は、イエスの死、埋葬、復活に関するものである。

*イエスを離れては、福音はあり得ない。

  ③「世々にわたって長い間隠されていた」

*福音は、奥義である。

  ④「永遠の神の命令に従い、預言者たちの書によって」

*旧約聖書の預言者たちの書の意味が、キリストによって明らかになった。

      ⑤「あらゆる国の人々に知らされた奥義の啓示」

*ユダヤ人だけでなく、すべての国の人々に福音が知らされた。

  ⑥「信仰の従順に導くために」

*これが、永遠の神の命令であり、計画である。

    (4)この手紙は、神への頌栄で終わる。

結論:

  1.パウロの警告の今日的適用

    (1)誤用


  ①2次的事項で同意できない人を、追放すること


  ②カルト的体質を持った教会


  ③聖書研究が、最高の対処法である。

    (2)今日の信者が警戒すべきこと

      ①無律法主義

      ②自由主義神学


  ③ユダヤ教の伝統を強調するメシアニック・ジュー

  2.人的ネットワーク

    (1)ローマにいる28人の人たち

    (2)コリントにいる8人の人たち+フィベ


(3)人的ネットワークなしに、これからの宣教は考えられない。

  3.パウロの福音

    (1)「私の福音」


  ①ロマ2:16


  ②ロマ16:25


  ③2テモ2:8

    (2)パウロだけに特別に啓示された真理がある。


  ①それは、永遠の昔から定められていたことである。

      ②それが、今や啓示された。「奥義」である。

    (3)位置的真理

      ①「キリストにあって」


  ②義認も、聖化も、栄化も、すべてこれによって可能になる。

    (4)異邦人の救い

      ①異邦人も救われることは、旧約聖書でも預言されていた。

      ②異邦人は、ユダヤ人が受ける霊的祝福の共同相続人となる。


  ③ユダヤ人と異邦人は、ともにキリストに連なり、「新しいひとりの人」となる。

      ④エペ3:5~6

      「この奥義は、今は、御霊によって、キリストの聖なる使徒たちと預言者たちに

啓示されていますが、前の時代には、今と同じようには人々に知らされていませ

んでした。その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もま

た共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者

となるということです」

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