ヨハネの黙示録(4)—エペソにある教会—

  • 2016.09.05
  • 黙示録2章:1〜7
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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7つの教会の神学的意味と、エペソにある教会について学ぶ

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「エペソにある教会」

黙2:1~7

1.はじめに

  (1)黙示録の3区分

    ①黙1:19は、黙示録を3区分している。

Rev 1:19 そこで、あなたの見た事、今ある事、この後に起こる事を書きしるせ。

    
②3区分の内容

      *「あなたの見た事」(1章)

      *「今ある事」(2~3章)

*「この後に起こる事」(4~22章)

      ③今回の箇所から、「今ある事」が始まる。

        *内容は、アジアにある7つの教会への手紙である。

        *キリストご自身からの手紙であるが、無視されていることが多い。

2.アウトライン

  (1)7つの教会の神学的意味

  (2)エペソにある教会(1~7節)

    ①宛先

    ②賞賛

③叱責

④奨励

⑤約束

  3.結論:

    (1)7つの手紙を無視することの損失

    (2)エペソにある教会から学ぶ教訓

    (3)いのちの木

7つの教会の神学的意味と、エペソにある教会について学ぶ

Ⅰ.7つの教会の神学的意味

  
1.7つの教会が選ばれている理由

    (1)もっと有名な教会もあるが、選ばれていない。

      ①コロサイ教会、ローマ教会、アンテオケ教会、エルサレム教会

    (2)7つの教会には、地理的なつながりがある。

      ①エペソから始まり、②そこから北に行くとスミルナ、③さらに北に行くとペル

ガモ、④そこから東に行くとテアテラ、⑤そこから南に行くとサルデス、⑥そこ

から東に行くとフィラデルフィア、⑦そこから南東に行くとラオデキヤ。

    
(3)教会の数は7つに限定されている。

      ①それゆえ、7は象徴的数字であろう。

      ②聖書では7は完全数である。

  2.3つの神学的意味

    (1)7つの教会とは、当時小アジアに存在していた実際の地域教会である。

      ①これは字義通りの解釈の結果出てくる結論である。

    (2)7つの教会とは、教会の7つの型である。

      ①教会史のどの時代でも、この7つの型は存在していた。

      ②これは、7つの教会への手紙を学んだ結果出てくる推論である。

      ③これらの手紙の内容は、今の教会だけでなく、各個人にも適用される。

    (3)7つの教会とは、それぞれの時代の教会の特徴を預言的に表したものである。

      ①ある時代には、ある教会の型が顕著に表れる。

      ②これも、学びの結果出てくる推論である。

      ③これは、未来的アプローチと調和する解釈法である。

  3.7つの教会と教会史における7つの時代

    (1)エペソにある教会は、「使徒時代の教会」の型である(好ましい)。

      ①紀元30年~100年頃までの教会

②正統的な教理はあるが、最初の愛から離れた教会

    (2)スミルナにある教会は、「迫害時代の教会」の型である(没薬)。

      ①1世紀~4世紀の教会

      ②迫害に耐える教会

    (3)ペルガモにある教会は、「国家教会時代の教会」の型である(結婚した)。

      ①4世紀~5世紀の教会

②妥協する教会、寛容すぎる教会

    (4)テアテラにある教会は、「暗黒時代の教会」の型である(継続した犠牲)。

      ①6世紀~15世紀の教会

②西方ではローマ・カトリック教会が、東方ではギリシア正教会が支配した。

③忍耐深いが、誤った教理を許容する教会

    (5)サルデスにある教会は、「宗教改革時代の教会」の型である(逃れる者)。

      ①16世紀~17世紀の教会

②宗教改革の光は、短時間のうちに消え始めた。

③死にかけている教会

    (6)フィラデルフィアにある教会は、「大宣教時代の教会」の型である(兄弟愛)。

      ①18世紀~19世紀の教会

      ②リバイバルが起こり、宣教師たちの活躍があった。

      ③忠実な教会

    (7)ラオデキヤにある教会は、背教時代の教会の型である(人々が支配する)。

      ①終わりの時代の教会、自由主義神学の教会、エキュメニカル運動の教会

②生ぬるく、役に立たない教会

Ⅱ.エペソにある教会(1~7節)

  
1.宛先(1節)


Rev 2:1 エペソにある教会の御使いに書き送れ。/『右手に七つの星を持つ方、七つの金の燭台の間を歩く方が言われる。

    
(1)当時、エペソは小アジア有数の都市であった。

      ①港町として栄えていた。

      ②アルテミスの神殿があった。古代世界の七不思議のひとつとされた。

        *ローマ神話の女神 ディアーナはギリシア語でアルテミスである。

      ③パウロは第3回伝道旅行で、ここに3年間留まり、効果的な弟子訓練を行った。

        *影響が大きくなったので、銀細工職人たちが暴動を起こすほどであった。

        *使19章参照

      ④エペソにある教会への手紙は、パウロの奉仕から40年以上経って書かれた。

    (2)教会の御使いとは、教会を守る天使のことである。

      ①これを牧師と解釈する人もいる。

    (3)キリストの描写

      ①「右手に七つの星を持つ方、七つの金の燭台の間を歩く方」

        *7つの星は、7人の天使。

        *7つの燭台は、7つの教会。

      ②教会に対するキリストの守りと主権を示している。

      ③キリストは、教会のことをすべて知っておられる。

  2.賞賛(2~3節)


Rev 2:2
「わたしは、あなたの行いとあなたの労苦と忍耐を知っている。また、あなたが、悪い者たちをがまんすることができず、使徒と自称しているが実はそうでない者たちをためして、その偽りを見抜いたことも知っている。

Rev 2:3 あなたはよく忍耐して、わたしの名のために耐え忍び、疲れたことがなかった。

    
(1)この教会は、40年以上にわたり教理的な純粋性を保ったので、ほめられている。

      ①主は、欠点を指摘する場合でも、まず長所をほめてくださる。

②主は、かれらの行い、労苦、忍耐をご存じである。

    (2)彼らは、悪い者たちを追放した。

①「悪い者たち」とは、偶像礼拝の影響を受けた者であろう。

②さらに、道徳的に問題のある行動をする者でもあろう。

(3)エペソ教会の信徒たちは、偽教師たちの誤った教えを見抜いて拒否した。

      ①偽教師たちは、7つの教会の最初の4つに存在していた。

      ②パウロは、偽教師が出ることを予告していた。

        *使20:28~31、2コリ11:13

      ③エペソの信徒たちは、使徒たちの教えに照らして偽りの教えを見抜いた。

  3.叱責(4節)

Rev 2:4 しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。

    (1)エペ1:15~16

Eph 1:15 こういうわけで、私は主イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒に対する愛とを聞いて、

Eph 1:16 あなたがたのために絶えず感謝をささげ、あなたがたのことを覚えて祈っています。

      ①パウロは、この教会の信者のことを聞いて、絶えず神に感謝している。

②彼らは、信仰と愛に満ちていた。

    (2)それから40年以上経って、彼らは初めの愛から離れてしまった。

      ①信者のほとんどが、第2世代のクリスチャンである。

      ②その教会では、正統的な教理が教えられ、奉仕も熱心に行われている。

      ③しかし、キリストに対する愛が欠如している。

      ④これが、使徒たちが死んだ直後の時代の教会の姿である。

  4.奨励(5~6節)


Rev 2:5
それで、あなたは、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて、初めの行いをしなさい。もしそうでなく、悔い改めることをしないならば、わたしは、あなたのところに行って、あなたの燭台をその置かれた所から取りはずしてしまおう。


Rev 2:6 しかし、あなたにはこのことがある。あなたはニコライ派の人々の行いを憎んでいる。わたしもそれを憎んでいる。

    
(1)悔い改めの勧め

      ①ここは、個人への悔い改めの勧めになっている。

②どこから落ちたかを思い出し、初めの行いをする。

      ③悔い改めないなら、教会は取り除かれる。

④心の変化と行動の変化は合致するものである。

    (2)その後のエペソ教会

      ①教会は存続し、後(431年)に、教会公会議の舞台になった。

        *エペソ会議(キリスト論を議論した)

      ②紀元5世紀以降、教会も町も衰退した。

      ③紀元14世紀以降、その近辺は荒廃したままになっている。

    (3)ほめことばも出てくる。

      ①ニコライ派の人々の行いを憎んだ。

      ②キリストも彼らを憎んでおられる。

    (4)ニコライ派とは誰かについて、いろいろな意見がある。

      ①ニコラスという指導者に従っているセクト

      ②ニコライ派の意味は、「人々の支配者」。

        *民から霊的自由を奪う聖職者の階級制の先駆けか。

      ③あるいは、キリスト者の自由を乱用し、不道徳な行為を容認するセクトか。

  5.約束(7節)


Rev 2:7
耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者に、わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう。」』

    
(1)勝利を得る者

      ①勝利を得る者とはイエス・キリストを神の子と信じる者である。

      ②つまり、真のクリスチャンのことである。

      ③真の信仰があれば、誘惑や試練に勝利することができる。

    (2)与えられている約束

      ①「神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう」

      ②これは、天において与えられる永遠のいのちである。

結論:

  1.7つの手紙を無視することの損失

    (1)現代のクリスチャンは、パウロの手紙やペテロの手紙ほどには、7つの手紙につ

いて学ばない。

(2)その結果、教会は自らの霊的状態を点検するための基準を失った。

(3)教会の歴史的展開は、上昇傾向ではなく、下降傾向に向かう。

  ①最後がラオデキヤにある教会である。

  ②これは、背教時代の教会の型である。

  ③使徒たちの教えからの逸脱。自由主義神学やエキュメニカル運動。

  ④倫理基準の後退。同姓婚の容認。

(4)ラオデキヤにある教会は、携挙の時に地上に残される教会の型である。

  ①地上に残された背教の教会が、大患難時代前半の大バビロンにつながっていく。

(5)クリスチャンの努力によって、地上に神の国を来たらせようという教えがある

が、それは非聖書的である。

  ①私たちに与えられている使命は、大宣教命令である。

  ②平和の追求は、平安な生活と伝道の秩序のためである。

  2.エペソにある教会から学ぶ教訓

    (1)教理的正統性と熱心な奉仕だけでは、不十分である。

    (2)奉仕の動機は、そうすることが正しいということだけでは不十分である。

      ①キリストに対する愛があるかどうかが重要である。

      ②神は、私たちの手足だけでなく、心も求めておられる。

  3.いのちの木

    (1)創3:22


Gen 3:22
神である【主】は仰せられた。「見よ。人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るようになった。今、彼が、手を伸ばし、いのちの木からも取って食べ、永遠に生きないように。」

    (2)黙22:2


Rev 22:2
都の大通りの中央を流れていた。川の両岸には、いのちの木があって、十二種の実がなり、毎月、実ができた。また、その木の葉は諸国の民をいやした。

    (3)エデンの園に植わっていたいのちの木は、新しいエルサレムに生えている。

      ①この木から食べる者は、永遠に生きる。

    (4)黙2:7


Rev 2:7
耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者に、わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう。」』

    (5)この約束は、特定の人だけに与えられているのではない。

      ①勝利を得る者とは、イエス・キリストを信じる者である。

1Jn 5:5 世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。

      ②普通のクリスチャンが、勝利を得る者である。

    (6)7つの教会に与えられている約束は、すべて私たちに与えられている。

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