メシアの生涯(209)—復活(7)—

  • 2016.08.01
  • マタイ28章:16〜20、1コリ15章:7
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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大宣教命令について考えてみる。

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「復活(7)」

マタ28:16~20、1コリ15:7

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①聖書は、復活のイエスの出現を10回記録している。

    ②復活の当日(日曜日)に5回、それ以降の40日間に5回。

    (2)復活のイエスの顕現

      ①マグダラのマリアに(マコ16:9~11)

      ②女たちに(マタ28:8~10)

      ③エマオ途上の2人の弟子たちに(ルカ24:13~32)

      ④ペテロに(ルカ24:34)

      ⑤トマスを除いた使徒たちに(ヨハ20:19~25)

      ⑥トマスを含めた使徒たちに(ヨハ20:26~31)

      ⑦ガリラヤ湖畔で7人の弟子たちに(ヨハ21章)

      ⑧500人以上の信者たちに(1コリ15:6)

      ⑨ヤコブに(1コリ15:7)

      ⑩オリーブ山で使徒たちに(使1:3~12)

(3)今回は、8回目と9回目現れを見てみる。

    (4)A.T.ロバートソンの調和表

      §181 500人への現れ

          マコ16:15~18、マタ28:16~20、1コリ15:6

      §182 ヤコブへの現れ

          1コリ15:7

2.アウトライン

  (1)大宣教命令の背景

  (2)大宣教命令の内容

  (3)ヤコブへの現れ

  3.結論

    (1)マコ16:16~18

    (2)大宣教命令の規模

大宣教命令について考えてみる。

Ⅰ.大宣教命令の背景(8番目の現れ)

  
1.16節

Mat 28:16 しかし、十一人の弟子たちは、ガリラヤに行って、イエスの指示された山に登った。

    (1)11人の弟子たちは、イエスの指示された山に登った。

      ①これは、ヨハネ21章の「和解の食事」の後の出来事である。

      ②マタイは、いくつかの重要な出来事を省略している。

*イエスが10人の弟子に現れたこと(その日)

*イエスがトマスに現れたこと(8日後)

*「和解の食事」(何日後かは分からない)

      ③マタイは、弟子たちがついにガリラヤに行ったことを記している。

④イエスが指示された山がどこかは、明示されていない。

⑤イエスが事前にどの山であるかを指示しておられた。

⑥ガリラヤ地方の信者たちは、その情報を知って事前に集まっていた。

⑦ガリラヤでの復活のイエスの現れは、数々の現れのクライマックスである。

    (2)1コリ15:6に補完的情報がある。

1Co 15:6
その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現れました。その中の大多数の者は今なお生き残っていますが、すでに眠った者もいくらかいます。

      ①キリストは500人以上の兄弟たちに同時に現れた。

        *キリストを見たというのは、幻ではない。

      ②その中の大多数の者は今なお生き残っている。

        *確かめたければ、確かめることが可能である。

      ③この500人の中に11弟子も含まれていた。

  2.17節

Mat 28:17 そして、イエスにお会いしたとき、彼らは礼拝した。しかし、ある者は疑った。

    (1)礼拝した。「プロスクネオウ」。ひれ伏すこと。

      ①弟子たちがイエスを礼拝しているのは、これが初めてである。

      ②11人の弟子たちにとっては、復活のイエスが神であるのは当然のことである。

    (2)しかし、ある者は疑った。

      ①これは、11人の弟子たちへの言及ではない。

      ②初めて復活のイエスを見た者は、当惑したのである。

      ③11人の弟子たちも、最初はそうであった。

      ④復活のイエスを見て疑った人がいたというのは、真実味のある記録である。

Ⅱ.大宣教命令の内容

  1.18節


Mat 28:18 イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。

    (1)イエスは彼らに近づき、驚くべき宣言をされた。

①権威。「エクスーシア」。正式な権利や力のこと。

      ②復活のイエスは、父なる神からその権威を受けた。

    (2)権威に新しい意味が付加された。

      ①地上生涯において、イエスは多くのしるしをもってご自身の権威を示された。

      ②ここでは、復活のイエスがすでに天に座している者として語っている。

      ③父から与えられた権威とは、天と地を支配する権威である。

      ④天にある資源や力を自由に用いることができる。限界のない権威である。

    (3)この権威に基づいて、イエスは弟子たちに大宣教命令を与えるのである。

      ①この宣言によって、疑った人たちの疑いは氷解した。

      ②金も、軍勢も、馬も、弓矢もない500人の集団が、世界征服に着手する。

      ③彼らは何も持っていなかったが、すべてを持っていた。

      ④それが現実化するのが、ペンテコステの出来事である。

  2.19~20節a


Mat 28:19 それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、

Mat 28:20a また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。

    
(1)大宣教命令のゴールは弟子作りである。

①これが命令形の動詞である。

②「行く」、「バプテスマを授ける」、「教える」はすべて分詞形である。

③あらゆる国の人々が対象である。異邦人も対象に含まれる。

        *異邦人をユダヤ人にするのではない。

      ④これがキリストの世界宣教計画である。

      ⑤弟子たちがそれを理解するのに、エルサレム会議が必要であった。

    (2)「行く」

①出て行って福音を伝える。あるいは、出ていくようになるからという意味。

      ②福音の内容は、パウロが1コリ15:3~4で教えているものと同じである。

    (3)「バプテスマを授ける」

      ①バプテスマは救いの条件ではない。

      ②これは、弟子となるための過程である。

      ③これは、キリストの命令である。

      ④「父、子、聖霊の御名によって」。「御名」は単数形である。

      ⑤バプテスマによって、信者は三位一体の神と同一化する。

        *神は父である。

*イエス・キリストは主であり救い主である。

*聖霊は内に住み、力を与え、教えてくださる助け主である。

    (4)「教える」

      ①信者にするだけでは不十分である。

      ②聖書全体、特にキリストの命令について教える。

      ③弟子訓練のゴールは、キリストに似た弟子を育てることである。

      ④そのためには、組織的な学びが必要である。

  3.20節b

Mat 28:20b 見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」

    
(1)大宣教命令にともなう約束

      ①孤独な戦いを繰り広げるのではない。

      ②いつも、復活のキリストがともに戦ってくださる。

    (2)「世の終わりまで」

      ①キリストの再臨までという意味である。

      ②全世界に福音が伝えられたある時点で、キリストの再臨が起こる。

      ③この約束は、キリストの再臨の約束まで含んでいる。

Ⅲ.ヤコブへの現れ(9番目の現れ)

  
1.1コリ15:7

1Co 15:7 その後、キリストはヤコブに現れ、それから使徒たち全部に現れました。

    
(1)ヤコブという名の使徒

①ヨハネの兄のヤコブ(使徒たちの中では最初の殉教者となった)

②アルパヨの子ヤコブ

③1コリ15:7のヤコブは、イエスの弟である。

    (2)イエスの弟たちは、以前にはイエスを信じていなかった。

      ①使1:14では信者になっている。

Act 1:14 この人たちは、婦人たちやイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちとともに、みな心を合わせ、祈りに専念していた。

      ②ヤコブは、復活のイエスを見て信者になった。

  2.その後のヤコブ

    (1)エルサレム教会の長となった。

      ①使12:17、15:13、21:18

      ②ヤコブの手紙を書いた。紀元49年。

    (2)使徒の賜物を与えられた。

      ①第1グループの使徒は12人いた。

        *ユダが抜けた時、マッテヤが選ばれた。

        *使徒の条件は、公生涯の最初から召天まで目撃したこと。

      ②第2グループの使徒は3人いた。

        *パウロ、ヤコブ、バルナバ

        *条件は、復活のイエスの出あったこと。

        *1コリ9:1のパウロの言葉

1Co 9:1
私には自由がないでしょうか。私は使徒ではないのでしょうか。私は私たちの主イエスを見たのではないでしょうか。あなたがたは、主にあって私の働きの実ではありませんか。

結論

  1.マコ16:16~18

Mar 16:16 信じてバプテスマを受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。


Mar 16:17 信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、

Mar 16:18 蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます。」

    (1)初期の最も信頼できる写本には出てこない。

      ①この部分に基づいて教理を打ち立てるべきではない。

      ②これを用いて、バプテスマを受けなければ救われないと教えてはならない。

    (2)信者に伴う5つのしるし

      ①キリストの名によって悪霊を追い出す。

      ②新しいことばを語る。恐らく異言であろう。

      ③蛇をつかんでも害を受けない。

      ④毒を飲んでも害を受けない。

      ⑤病人に手を置けば病人はいやされる。

    (3)使徒行伝では、①、②、③、⑤は起こっているが、④は起こっていない。

    (4)しかし、これらのしるしは、すべての信者が体験するものではない。

  2.大宣教命令の規模(4つの「all」がある

    (1)いっさいの権威「all authority」

    (2)あらゆる国の人々「all nations」

    (3)すべてのこと「all things」

    (4)いつも「always」

  3.「私は、本当の上司を見つけた」

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