メシアの生涯(207)—復活(5)—

  • 2016.07.18
  • ヨハネ20章:19〜31
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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使徒たちの体験について考えてみる。

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「復活(5)」

ヨハ20:19~31

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①週の初めの日(日曜日)に、イエスは復活された。

    ②聖書は、復活のイエスの出現を10回記録している。

    *復活の当日(日曜日)に5回

    *それ以降の40日間に5回

    (2)復活のイエスの顕現

      ①マグダラのマリアに(マコ16:9~11)

      ②女たちに(マタ28:8~10)

      ③エマオ途上の2人の弟子たちに(ルカ24:13~32)

      ④ペテロに(ルカ24:34)

      ⑤トマスを除いた使徒たちに(ヨハ20:19~25)

      ⑥トマスを含めた使徒たちに(ヨハ20:26~31)

      ⑦ガリラヤ湖畔で7人の弟子たちに(ヨハ21章)

      ⑧500人以上の信者たちに(1コリ15:7)

      ⑨ヤコブに(1コリ15:7)

      ⑩オリーブ山で使徒たちに(使1:3~12)

(3)今回は、5回目と6回目の現れを見てみる(1週間の間隔があいている)。

    (4)A.T.ロバートソンの調和表

      §178 トマスを除いた使徒たちへの現れ

          ヨハ20:19~25、ルカ24:36~43

      §179 トマスを含めた使徒たちへの現れ

          ヨハ20:26~31

2.アウトライン

  (1)復活のイエスの現れ

  (2)弟子たちの信仰

  (3)トマスの信仰

  (4)この書を書いた目的

  3.結論:

    (1)「見ずに信じる者は幸いです」

    (2)「平安があなたがたにあるように」

使徒たちの体験について考えてみる。

Ⅰ.復活のイエスの現れ

  
1.19~20節


Joh 20:19
その日、すなわち週の初めの日の夕方のことであった。弟子たちがいた所では、ユダヤ人を恐れて戸がしめてあったが、イエスが来られ、彼らの中に立って言われた。「平安があなたがたにあるように。」

Joh 20:20 こう言ってイエスは、その手とわき腹を彼らに示された。弟子たちは、主を見て喜んだ。

    
(1)状況説明

      ①日曜日の夕刻(あるいは夜)のことである。

      ②弟子たちは夕食のために集まっていた。恐らく過越の食事をした二階部屋。

      ③彼らは、クレオパともうひとりの弟子の証言を聞いたばかりである。

      ④彼らはまだエルサレムにいる。ガリラヤに向かっていない。

      ⑤ユダヤ人たちを恐れて、部屋に鍵をかけて閉じこもっている。

        *彼らは、イエスとともに逮捕されそうになった。

        *彼らは、ユダヤ人の指導者たちを恐れている。

        *彼らは、死を恐れている。

        *7週間後のペンテコステの日の彼らの姿とは全く異なる。

      ⑥イエスは、恵みのゆえに彼らの前に現われる。

    (2)イエスの現れ

      ①締め切った部屋に入って来られた。

*復活の体は異次元の体である。

*しかし、十字架上で死ぬ前の体との継続性がある。

      ②彼らの中に立たれた。

      ③「平安があなたがたにあるように」と言われた。

        *「シャローム・アレヘム」であろう。

        *ユダヤ人の通常のあいさつであるが、ここではより重い意味を持っている。

      ④その手とわき腹を示された。

      ⑤弟子たちは喜んだ。しかし、最初は恐れた。

Ⅱ.弟子たちの信仰

  1.ルカ24:37~43

Luk 24:37 彼らは驚き恐れて、霊を見ているのだと思った。

Luk 24:38 すると、イエスは言われた。「なぜ取り乱しているのですか。どうして心に疑いを起こすのですか。

Luk 24:39
わたしの手やわたしの足を見なさい。まさしくわたしです。わたしにさわって、よく見なさい。霊ならこんな肉や骨はありません。わたしは持っています。」

Luk 24:41 それでも、彼らは、うれしさのあまりまだ信じられず、不思議がっているので、イエスは、「ここに何か食べ物がありますか」と言われた。

Luk 24:42 それで、焼いた魚を一切れ差し上げると、

Luk 24:43 イエスは、彼らの前で、それを取って召し上がった。

    (1)イエスは弟子たちの不信仰をしかった。

      ①ガリラヤに行くように3度言われていたが、エルサレムに留まっていた。

      ②イエスを見たという人たちの証言を信じることができなかった。

        *婦人たち

*クレオパともうひとりの弟子

*ペテロ

      ③実際にイエスを見ても、恐れて、それを霊だと思った。

    (2)イエスは、自分の手と足を見せ、霊ではなく肉体を持っていることを示した。

      ①それでも彼らは、うれしさのあまり信じられず、不思議がっていた。

    (3)イエスは、焼いた魚を食べた。

      ①霊は食べることができない。

      ②この時点で、弟子たちは大喜びし、イエスの復活を信じた。

  2.21~23節


Joh 20:21
イエスはもう一度、彼らに言われた。「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わしたように、わたしもあなたがたを遣わします。」

Joh 20:22 そして、こう言われると、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。


Joh 20:23 あなたがたがだれかの罪を赦すなら、その人の罪は赦され、あなたがたがだれかの罪をそのまま残すなら、それはそのまま残ります。」

    
(1)イエスは弟子たちに御子の権威を授けた。

      ①イエスは父の権威を受けて派遣された。

      ②弟子たちは、イエスの権威を受けて派遣される。

        *これが大宣教命令と呼ばれるものである(マタ28:18~20)。

    (2)「聖霊を受けなさい」

      ①イエスは息を吹きかけた。使2章では、聖霊が風のように下った。

      
②しかし、ここでの聖霊の付与は、使2章の聖霊によるバプテスマとは異なる。

      ③これは、みことばを理解させる力の付与であろう。

        *7週後のペンテコステまでの一時的な賜物と考えるべきである。

      ④ルカ24:45~47

Luk 24:45 そこで、イエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、

Luk 24:46 こう言われた。「次のように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、

Luk 24:47 その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる。

    (3)かつてペテロに与えられた使徒的権威が、全員に与えられた。

      ①「罪を赦す、罪を残す」とは、救いに関することではない。

      ②これは、新約時代の信者の行動規範に関することである。

  
3.24~25節


Joh 20:24 十二弟子のひとりで、デドモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたときに、彼らといっしょにいなかった。


Joh 20:25
それで、ほかの弟子たちが彼に「私たちは主を見た」と言った。しかし、トマスは彼らに「私は、その手に釘の跡を見、私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れてみなければ、決して信じません」と言った。

    
(1)トマスはその場にいなかった。

      ①理由は分からない。

      ②不在が責められるのではなく、不信仰が責められるべきである。

    (2)ほかの弟子たちの証言を信じなかった。

      ①彼は、実証主義者である。

      ②しかし、これは合理的な態度ではない。

      ③科学者でも、見えないものや触れないものの存在を信じている。

    (3)弟子たちは、それ以降のガリラヤに向けて旅立たない。

      ①恐らく、トマスのゆえであろう。

Ⅲ.トマスの信仰

  
1.26~27節


Joh 20:26
八日後に、弟子たちはまた室内におり、トマスも彼らといっしょにいた。戸が閉じられていたが、イエスが来て、彼らの中に立って「平安があなたがたにあるように」と言われた。


Joh 20:27
それからトマスに言われた。「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」

    
(1)状況説明

      ①8日後の日曜日である。

      ②弟子たちはまだエルサレムに残っている。

      ③今度は、トマスもともにいた。

      ④イエスは再び、恵みのゆえに彼らに現れた。

    (2)トマスへの言葉

      ①トマスの願いに答えた。

      ②愛の溢れることばを語った。

  2.28~29節

Joh 20:28 トマスは答えてイエスに言った。「私の主。私の神。」

Joh 20:29 イエスは彼に言われた。「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。」

    
(1)「私の主。私の神」

      ①ヨハネの福音書のサブテーマの一つが、信仰と不信仰の対比である。

      ②イエスの敵の不信仰は進展し、最後は十字架刑でクライマックスを迎える。

      ③弟子たちの信仰も進展し、最後はトマスの信仰告白でクライマックスを迎える。

      ④重要なのは、イエスがトマスの礼拝を受け入れたことである。

    (2)イエスの有名なことば

    「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです」

Ⅳ.この書を書いた目的

  
1.30節

Joh 20:30 この書には書かれていないが、まだほかの多くのしるしをも、イエスは弟子たちの前で行われた。

    
(1)ヨハネは、共観福音書に記された奇跡をよく知っていた。

      ①4つの福音書には、35の異なった奇跡が記されている。

②ヨハネは、7つの奇跡(しるし)を選んで記録した。

    (2)現代人は、奇跡の記録を無視したり、合理的に説明しようとしたりする。

      ①イエス時代の人たちには、それは不可能なことであった。

      ②彼らは、数多くの奇跡を現実に目撃したのである。

  
2.31節


Joh 20:31
しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。

    
(1)ヨハネが福音書を書いた目的が記されている。

      ①イエスが神の子キリストであることを信じるため。

      ②信じて、イエスの御名によっていのちを得るため。

結論:

  1.「見ずに信じる者は幸いです」

    (1)トマスも含めて、使徒たち全員が見たから信じたのである。

    (2)イエスは、信者の信仰を励ますために、ある体験をさせることがある。

    (3)しかし、体験によって判断するよりも、みことばによって判断するのがよい。

      ①体験は、みことばに照らして吟味する必要がある。

    (4)イエスは私たちの不完全さをよくご存じである。

      ①それゆえ、私たちのいるところに降りて来て、語りかけてくださることがある。

      ②トマスの場合がその好例である。

    (5)信仰を強める体験は、主から与えられた恵みであって、みことば以上の価値を有

するものではない。

  2.「平安があなたがたにあるように」

    (1)通常のあいさつのことばが、深い神学的意味を持つようになった。

      ①イエスの死の前と後では、「平安」の内容の重みが違う。

    (2)ヨハ14:27


Joh 14:27
わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。

    (3)ヨハ16:33


Joh 16:33
わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」

    (4)ロマ5:1


Rom 5:1 ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。

    (5)ピリ4:7


Php 4:7 そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

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