私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創造から新天新地へ(18)―24章でたどる神の救済史 17章 「教会誕生の予告」マタイの福音書16章
- このメッセージに感謝を贈る
-
この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?
このメッセージでは...
マタ16章は、救済史における「決定的な転換点」である。この章に登場する3つの宣言がそれを証明している。
関連キーワード
創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史
17 章 「教会誕生の予告」
マタイの福音書16 章
1 .はじめに
(1 )これまでの流れ
①創造― 神は人を神のかたちに造られた。
②堕落― 罪によって人類は神から離れた。
③契約の歴史―
神はアブラハム契約を通して救済計画を開始された。
④イスラエルの使命―
メシアを世に送り出す民として選ばれた。
⑤メシア到来―
イエスは約束のメシアとして来られた。
⑥御国の提示―
山上の垂訓によって御国の義が示された。
(2)マタ16 章の役割
①しかし、ここで大きな問題が生じる。
②イスラエルはメシアを受け入れるのか、それとも拒否するのか。
③マタ16 章は、この問いに対する回答である。
④イスラエルの拒否が明らかになり、救済史は新しい段階へと進む。
⑤それが教会時代である。
マタ16 章は、救済史における「決定的な転換点」である。
この章に登場する3 つの宣言がそれを証明している。
Ⅰ.メシアの正体が告白される(13~16 節)
1.場所
(1)ピリポ・カイサリア地方
①イスラエルの地の最北端
②ヘロデ・ピリポがカイサルに献上した町
③地中海に面したカイサリアと区別するための名称
④現代のバニアス
(2)イエスは弟子たちをリトリートへと導かれた。
①自分がメシアであることを教えるのが弟子訓練のピークである。
2.方法(13~16節)
Mat 16:13
さて、ピリポ・カイサリアの地方に行かれたとき、イエスは弟子たちに「人々は人の子をだれだと言っていますか」とお尋ねになった。
Mat 16:14
彼らは言った。「バプテスマのヨハネだと言う人たちも、エリヤだと言う人たちもいます。またほかの人たちはエレミヤだとか、預言者の一人だとか言っています。」
Mat 16:15
イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」
Mat 16:16 シモン・ペテロが答えた。「あなたは生ける神の子キリストです。」
(1)イエスの問い
「人々は人の子をだれだと言っていますか。」
①「人の子」はメシアの称号
(2)弟子たちの答え
①人々はイエスを「偉大な宗教的人物」とは認めていた。
②しかし、メシアだとは理解していなかった。
* バプテスマのヨハネ
* エリヤ
* エレミヤ
* 預言者の一人
(3)イエスの問い
「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」
①傍観者でいることを許さない質問
(4)ペテロの答え
「あなたは生ける神の子キリストです。」
①新約聖書における最も重要な信仰告白の一つ
②イエス=メシア=神の子
3.この啓示の源(17節)
Mat 16:17
すると、イエスは彼に答えられた。「バルヨナ・シモン、あなたは幸いです。このことをあなたに明らかにしたのは血肉ではなく、天におられるわたしの父です。
(1)啓示の源は、天の父である。
①この信仰告白は、人間の理解ではなく、神の啓示によるものである。
Ⅱ.教会誕生が予告される(18~19 節)
1.聖書の中で初めて「教会(エクレシア)」ということばが登場する(18節)。
Mat 16:18
そこで、わたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。よみの門もそれに打ち勝つことはできません。
(1)教会の建設宣言
「わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。」
①教会はまだ存在していない。
②教会はイエスが建てる。
③教会は将来に属する計画である。
④教会は旧約時代には存在しなかった新しい共同体である。
⑤ユダヤ人と異邦人が一つになる「新しいひとりの人」である。
(2)岩とは何か
①ペテロの信仰告白
②教会の土台は、「イエスはキリストである」という信仰告白である。
(3)教会の勝利の保証
「よみの門もそれに打ち勝つことはできません。」
①ペテロが死んでも教会は存続する。
②これは、教会が歴史の中で滅びないことの保証である。
③ローマ帝国も、迫害も、異端も教会を滅ぼすことはできない。
2.ペテロの使命(19節)
Mat 16:19
わたしはあなたに天の御国の鍵を与えます。あなたが地上でつなぐことは天においてもつながれ、あなたが地上で解くことは天においても解かれます。」
(1)天の御国の鍵
①ユダヤ人、サマリア人、異邦人を救いに導く役割
(2)「つないだり、解いたり」する役割
①メシアの律法を解釈し、適用する役割
Ⅲ.十字架の道が宣言される(21~28 節)
1.受難の予告(21節)
Mat 16:21
そのときからイエスは、ご自分がエルサレムに行って、長老たち、祭司長たち、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、三日目によみがえらなければならないことを、弟子たちに示し始められた。
(1)救いは十字架によって完成する。
①十字架は救済史の中心である。
2.ペテロの失敗(22節)
Mat 16:22
すると、ペテロはイエスをわきにお連れして、いさめ始めた。「主よ、とんでもないことです。そんなことがあなたに起こるはずがありません。」
(1)ペテロはこれを受け入れられない。
①彼は栄光のメシアは理解していた。
②しかし、受難のメシアを理解していなかった。
3.イエスの叱責(23節)
Mat 16:23
しかし、イエスは振り向いてペテロに言われた。「下がれ、サタン。あなたは、わたしをつまずかせるものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」
(1)イエスの応答
①ペテロの考えはサタンから出たものである。
4.弟子の条件(24~25節)
Mat 16:24
それからイエスは弟子たちに言われた。「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。
Mat 16:25
自分のいのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者はそれを見出すのです。
(1)ここで示される原則
①十字架 → 栄光
結論:今日の信者への適用
1 .私は、イエスを正しく告白する信仰を持っているか。
(1 )「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」
(2 )これは、すべての人に向けられている問いである。
(3 )人々はイエスを様々に評価する。
①偉大な教師、宗教家、預言者
②しかし、それだけでは不十分である。
(4 )「イエスは生ける神の子キリストである」という信仰が必要である。
(5 )これは、神の啓示によって与えられる確信である。
2 .私は、教会の一員として生きているだろうか。
(1 )「わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。」
(2 )教会は、キリストご自身が建てておられる共同体である。
①信者の集まり
②キリストのからだ
③神の家族
(3 )「よみの門もそれに打ち勝つことはできません。」
(4 )クリスチャンは、教会の一員として忠実に仕えるべきである。
3 .私は、十字架の道を歩む覚悟を持っているだろうか。
(1 )「自分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。」
(2 )これは、弟子道の本質を示すことばである。
(3 )ペテロもこの本質を理解できなかった。
(4)聖書が示す原則は、十字架→
栄光である。
(5 )キリストに従う者は、最終的に新天新地の栄光にあずかる。
次回:マタイの福音書26 章




週間アクセスランキング
創造から新天新地へ(17)―24章でたどる神の救済史 16章 「新しく生まれなければ—新創造の始まり」ヨハネの福音書3章
ハーベスト春期聖会「現代のクリスチャンに必要な3つのレンズ(3)」聖書的イスラエル論―イスラエルをどう理解するか―
創造から新天新地へ(16)―24章でたどる神の救済史 15章 「メシアによる律法解釈と御国の義」マタイの福音書5章
創造から新天新地へ(12)―24章でたどる神の救済史 11章 「終末の王国」ダニエル書7章
使徒の働き(89)―ペリクスの前に立つパウロ―
日本人のルーツはユダヤ人か(3)分子人類学から見た日ユ同祖論