私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創造から新天新地へ(14)―24章でたどる神の救済史 13章 「約束の系譜に現れた救い主」マタイの福音書1章
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系図はイエスが約束のメシアであることを教えている。系図を3分割すればそれが分かる。
創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史
13章 「約束の系譜に現れた救い主」
マタイの福音書1 章
1 .はじめに
(1)これまでの流れ
①旧約聖書の最後の章として、2歴36章を取り上げた。
*ヘブル語聖書(タナハ)の配列
*律法(トーラー)―預言者(ネビイーム)―諸書(ケトゥビーム)
②その最後が「歴代誌第二36章」であることは偶然ではない。
③キリスト教旧約(マラキ書)と、ユダヤ正典の終わりは異なる。
(2)2つの重要な問い
①なぜイスラエルの歴史は「滅亡」ではなく「帰還の命令」で終わるのか。
②なぜ裁きの書が、希望のことばで閉じられているのか。
(3)マタイの福音書の役割
①新約聖書の冒頭に位置し、旧約の約束がイエスにおいて成就したことを示す。
②その最初に置かれているのが系図である。
③現代の読者には退屈に見えがちである。
*救済史の流れに関する無知
*アブラハム契約、ダビデ契約、新しい契約に関する無知
④ユダヤ人読者にとっては極めて神学的・契約的意味を持つ宣言である。
⑤系図を通して、「イエスとは誰か」という問いに、明確な答えを与えている。
命題:系図はイエスが約束のメシアであることを教えている。
系図を3 分割すればそれが分かる。
Ⅰ.アブラハムの子孫―約束の相続者(1、2~6a
節)
1.2歴36
:23
2Ch 36:23
「ペルシアの王キュロスは言う。『天の神、【主】は、地のすべての王国を私にお与えくださった。この方が、ユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てるよう私を任命された。あなたがた、だれでも主の民に属する者には、その神、【主】がともにいてくださるように。その者は上って行くようにせよ。』」
2.1 節
Mat 1:1 アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。
3.イエスは、祝福の契約を受け継ぐ方である。
(1)アブラハム契約の条項
①子孫
②土地
③諸国の民への祝福
(2)イエスは、肉的系譜において正当にアブラハムの子孫である。
①その祝福は民族イスラエルにとどまらず、全世界に及ぶ。
②「新しい信仰の創始者」ではなく、旧約の約束を相続し完成させる方。
③救いは偶発的出来事ではなく、契約に基づく歴史的計画である。
Ⅱ.ダビデの子孫―王なるメシア(1:6b~11
)
1.6 節
Mat 1:6
エッサイがダビデ王を生んだ。/ダビデがウリヤの妻によってソロモンを生み、
2 .イエスは、王権を持つ正当なメシアである。
(1)ダビデ契約の条項
①王位
②王国
③王座の永続性
(2)マタイはダビデを系図の中心に据える。
①さらに「ダビデ王」と明記する。
3.バビロン捕囚という断絶の歴史
(1)神の王権の約束は無効になっていない。
①系譜は静かに保たれていた
(2)イエスは政治的革命家ではなく、神の時に即して現れた王である。
①メシアの王権は、歴史を超えて保持されている。
Ⅲ.すべての人の救い主(1:3~6、16
)
1.不自然な4人の名前
(1)異邦人・罪・破れを想起させる人物
①タマル
②ラハブ
③ ルツ
④ウリヤの妻(バテ・シェバ)
(2)意図的な神学的メッセージ
①イエスの到来は、義人たちへの報酬ではない。
②それは、罪と破れの現実の中に差し込む救いである。
③イエスは、ユダヤ人だけでなく、すべての人の救い主である。
2.16 節
Mat 1:16
ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。
(1)「ヨセフから生まれた」ではなく、「マリアから生まれたイエス」
①処女懐胎による神の介入が強調される。
結論:今日の信者への適用
1 .私たちは「物語の途中」に生きていることを自覚する。
(1)本章の系図は、神の救済史が継続していることを証ししている。
(2)滅亡、沈黙の400
年を経ても、神の計画は静かに前進していた。
(3 )今日の私たちも、神の大きな物語の中の一コマを生きている。
(4 )見える現実ではなく、神の計画の確かさに立って歩もう。
2 .神は不完全な人間を用いて、ご自身の約束を成就される。
(1 )マタイの系図には、不完全な人々が含まれている。
(2 )神は「恵みに委ねる人」を用いられる。
(3 )私たちに、そのような信仰はあるか。
3 .王なるキリストに従うとは、主権を明け渡すことである。
(1 )イエスは救い主であると同時に、王である。
(2 )助けが欲しい時だけ頼るのではなく、人生の主導権を委ねる。
(3 )マタイは最初から、「この方は王である」と宣言している。
4 .「祝福を受ける者」から「祝福を運ぶ者」へと召されている。
(1 )その祝福は、教会を通して広がるよう委ねられている。
(2 )教会は避難所である前に、派遣基地である。
マタイ1章の系図は、過去の記録ではありません。
それは、神が約束を忘れず、歴史を導き、
今もなお私たちをその救済史の中に生かしておられるという証しです。
次回は、ヨハネの福音書1 章を取り上げます。




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