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創造から新天新地へ(12)―24章でたどる神の救済史 11章 「終末の王国」ダニエル書7章
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神は歴史を支配しておられる。4つのキーワードを学ぶとそれが分かる。
関連キーワード
創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史
11 章 「終末の王国」
ダニエル書7 章
1 .はじめに
(1)これまでの流れ
①創造 (創1章)
②堕落(創3章)
③アブラハム 契約(創12章)
④出エジプト(出12章)
⑤ 荒野での律法付与(出20章)
⑥約束の地の征服(ヨシ1章)
⑦ダビデ契約(2サム7章)
⑧王国の崩壊(2列25章)
⑨受難のしもべの預言(イザ53章)
(2)前回はエレミヤ書31章を取り上げた。
① 南王国ユダの最末期
②契約違反による裁きとしてのバビロン捕囚
③希望が見えない歴史のどん底
④「新しい契約」の宣言
(3)今回は、ダニエル書7章を取り上げる。
①歴史書ではなく預言的転換点
②地上の歴史を天の視点から見る章
神は歴史を支配しておられる。
4 つのキーワードを学ぶとそれが分かる。
Ⅰ.四つの獣―人間の王国の本質(1~8
節)
Dan 7:1
バビロンの王ベルシャツァルの元年に、ダニエルは寝床で、ある夢と、頭に浮かぶ幻を見た。それからその夢を書き記し、事の次第を述べた。
Dan 7:2
ダニエルは言った。「私が夜、幻を見ていると、なんと、天の四方の風が大海をかき立てていた。
Dan 7:3
すると、四頭の大きな獣が海から上がって来た。その四頭はそれぞれ異なっていた。
1.異邦の支配が「獣」として描かれる理由
(1)神のかたちから逸脱した権力
①人間は本来、神のかたちとして理性的・道徳的支配を委ねられていた。
②しかし神を離れた支配は、神の性質を反映しなくなった。
(2)力・暴力・自己神格化
①獣は本能で生きる。
②同様に、神を認めない王国は、力・恐怖・自己正当化によって支配する。
2.四つの獣の象徴
(1)獅子(バビロン)
①威厳と力を誇る帝国
②ネブカドネツァルの栄華と傲慢を象徴している。
(2)熊(メド・ペルシア)
①片側に偏った支配(ペルシアの主導権)
②力による拡張と征服の帝国
(3)豹(ギリシア)
①迅速さと知略
②アレクサンドロス大王の急速な征服を思わせる。
(4)恐ろしい第四の獣(最終的異邦帝国)
①小さな角の出現
②神に敵対することばと行動
③終末的反キリスト像への接続
Ⅱ.年を経た方―天の法廷と主権者なる神(9~12
節)
Dan 7:9
私が見ていると、/やがていくつかの御座が備えられ、/『年を経た方』が座に着かれた。/その衣は雪のように白く、/頭髪は混じりけのない羊の毛のよう。/御座は火の炎、/その車輪は燃える火で、
Dan 7:10
火の流れがこの方の前から出ていた。/幾千もの者がこの方に仕え、/幾万もの者がその前に立っていた。/さばきが始まり、/いくつかの文書が開かれた。
Dan 7:11
そのとき、あの角が大言壮語する声がしたので、私は見続けた。すると、その獣は殺され、からだは滅ぼされて、燃える火に投げ込まれた。
Dan 7:12
残りの獣は主権を奪われたが、定まった時期と季節まで、そのいのちは延ばされた。
1.地上の混乱に対する天上の静けさ
(1)地では獣が暴れていますが、天では慌ただしさはない。
①神の支配は動じない。
2.「年を経た方」の描写
(1)永遠性・聖さ・裁きの権威
①白い衣、燃える火、無数の従者
②神は時間にも歴史にも制約されない方である。
(2)重要な神学的ポイント
①裁きは感情的反応ではなく、正義に基づく判断である。
(3)歴史の最終判断は人間にない。
①どの帝国も、自らを永遠とはできない。
(4)神はすでに法廷を開いておられる。
①終末は突然始まるのではなく、すでに神の計画の中で進行中である。
Ⅲ.人の子―真の王国の到来(13~14
節)
Dan 7:13
私がまた、夜の幻を見ていると、/見よ、人の子のような方が/天の雲とともに来られた。/その方は『年を経た方』のもとに進み、/その前に導かれた。
Dan 7:14
この方に、主権と栄誉と国が与えられ、/諸民族、諸国民、諸言語の者たちはみな、/この方に仕えることになった。/その主権は永遠の主権で、/過ぎ去ることがなく、/その国は滅びることがない。
1 .「人の子」の意味
(1)単なる人間ではない。
①雲に乗って来られる存在である。
(2)神から権威を委ねられた存在
①主権は奪うものではなく、与えられるものである。
(3)支配の特徴
①永遠の国
②滅びない支配
③全民族的王権
2.メシア預言としての重要性
(1)後の福音書理解への橋渡し
①後にイエスがご自身を指して用いられる「人の子」という称号の背景。
Ⅳ.聖徒たち―王国を受け継ぐ者(16~18
節)
Dan 7:16
私は、傍らに立っていた者たちの一人に近づき、このことすべてについて、彼に願って確かめようとした。すると彼は私に答えて、そのことの意味を告げてくれた。
Dan 7:17 『これら四頭の大きな獣は、地から起こる四人の王である。
Dan 7:18
しかし、いと高き方の聖徒たちが国を受け継ぎ、その国を永遠に、世々限りなく保つ。』
1.驚くべき逆転
(1)歴史の主役は獣では終わらない。
2.獣の支配 → 聖徒の支配
(1)神の国は委ねられる国である。
(2)聖徒とは誰か
①イスラエルの残れる者
②メシアに属する者たち
3.王国神学の核心
(1)ダニ7章と黙示録の連続性
(2)地上の王国の終焉と神の王国の完成
(3)新天新地への流れ
(4)一時的支配 → 永遠の支配
(5)混乱 → 義と平和
結論:今日の信者への適用
1.自分は「どの王国に属して生きているのか」を自覚する。
(1)世界には二つの支配原理が並行して存在している。
(2)地上の王国: 力・恐怖・自己正当化によって支配する「獣の王国」
(3)天から与えられる王国: 神の主権と正義に基づく「人の子の王国」
(4)自分はどの王国で生きているか。これが信仰生活の出発点である。
2.目に見える権力や時代の動きに過度に振り回されない。
(1)ダニエル書7章では、地上では獣が暴れている。
(2)しかし天では、すでに法廷が開かれ、裁きが進行している。
(3)神の主権は一度も揺らいでいない。
3.力によらず、忠実さによって生きる。
(1)王国を受け継ぐのは、「いと高き方の聖徒たち」である。
(2)彼らの特徴は、神に属し続けたことである。
(3)社会の中で少数派であっても、神の王国は彼らに委ねられる。
4.新天新地を見据えて、希望をもって忍耐する。
(1)ダニ7章は、新天新地への直接的描写ではない。
(2)しかし、そこへ至る決定的な転換点を示している。
(3)神の国というゴールを知っているからこそ、希望をもって今を生きる。




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