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創造から新天新地へ(09)―24章でたどる神の救済史 8章 「王国崩壊の理由」列王記第二25章 | メッセージステーション

創造から新天新地へ(09)―24章でたどる神の救済史 8章 「王国崩壊の理由」列王記第二25章

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王国崩壊の先に希望が残されている。崩壊の原因と結果を学べばそれが分かる。

創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史

8 章 「王国崩壊の理由」

列王記第二25

1 .はじめに

(1)これまでの流れ

  ①創造

  ②堕落

  ③アブラハム 契約

  ④出エジプト

  ⑤ 荒野での律法付与

  ⑥約束の地の征服

(2)前回はサムエル記第二7章を取り上げた。

  ①ヨシュアの時代→士師たちの時代→王国の時代

  ②王国時代の頂点に立つのがダビデである。

  ③神は、ダビデとその子孫に「永遠の王国」を約束された。

  ④「ダビデ契約」は、アブラハム契約の「子孫の約束」を詳細に定義した。

(3)今回は列王記第二25章を取り上げる。

  ①王国の崩壊は、偶発的な軍事的敗北ではない。

  ②2列25章は、長い霊的堕落の必然的帰結である。

  ③歴史的出来事の背後には霊的理由がある。

王国崩壊の先に希望が残されている。

崩壊の原因と結果を学べばそれが分かる。

Ⅰ.直接的原因:バビロン捕囚という歴史的事実(1~7

節)

1.エルサレム陥落

(1)包囲(1節)

2Ki 25:1

ゼデキヤの治世の第九年、第十の月の十日に、バビロンの王ネブカドネツァルは、その全軍勢を率いてエルサレムを攻めに来て、これに対して陣を敷き、周囲に塁を築いた。

(2)飢饉(3節)

2Ki 25:3

第四の月の九日、都の中で食糧難がひどくなり、民衆に食物がなくなった。

(3)逃亡と捕縛(4~7節)

2Ki 25:4

そのとき、都は破られ、戦士たちはみな夜のうちに、王の園に近い二重の城壁の間にある、門の道から出て行った。カルデア人が都を包囲していたので、王はアラバへの道を進んだ。

2Ki 25:5

カルデアの軍勢は王の後を追い、エリコの草原で彼に追いついた。すると、王の軍隊はみな王から離れて散ってしまった。

2Ki 25:6

カルデアの軍勢は王を捕らえ、リブラにいるバビロンの王のところに彼を連れ上り、彼に宣告を下した。

2Ki 25:7

彼らはゼデキヤの息子たちを彼の目の前で虐殺した。王はゼデキヤの目をつぶし、青銅の足かせをはめて、バビロンへ連れて行った。

(4)ゼデキヤ王の運命

  ①息子たちの殺害

    *反逆の可能性が摘み取られた。

  ②目をつぶされ、青銅の足かせをはめられた。

    *王国の「目」が失われたことを象徴している。

  ③バビロンへ連行

2.宗教的中心の崩壊:神殿の破壊(8~17節)

(1)神殿・王宮・家屋の焼失

  ①祭具の略奪と破壊

(2)ここで問うべきこと

  ①イスラエルの神は敗北したのか。

  ②異教の神が勝ったのか。

  ③答え:神ご自身が神殿を去られた後の裁きである。

Ⅱ.霊的原因

1.契約違反 ― シナイ契約の破棄

(1)申命記28章の祝福と呪い

  ①イスラエルの民は、祝福か呪いかを選ぶ責任があった。

  ②律法に従うことは、祝福を得る道である。

(2)列王記は一貫してこの枠組みで歴史を評価している。

  ①列王記はヘブル語聖書の区分によると「初期預言者」に含まれる。

(3)特に問題とされた罪

  ① 偶像礼拝

  ② 高き所の放置

  ③ 不正と流血

  ④ 悔い改めの拒否

(4)25章は「呪い条項の成就」である。

2.王の失敗 ― ダビデ契約の誤解

(1)「ダビデの家は守られる」という誤った安心感

(2)王たちの思い違い

  ① 契約は無条件

  ② 行いは問われない。

(3)聖書のバランス

  ①モーセ契約:国の存続は従順次第である。

    *カナンの地は信仰を試す地である。

  ②ダビデ契約:王統は保たれる。

    *無条件契約である。

  ③王国は滅びたが、王統は断絶していない。

    *その王統からメシアが誕生する。

3.民の失敗―預言者の声を拒絶

(1)預言者は繰り返し警告していた。

  ①申命記の原則への回帰を命じた。

  ②それでも民と王は聞かなかった。

(2)列王記の神学

  ①預言者のことば = 神のことば

  ②25章は「聞かなかった結果の記録」である。

Ⅲ.絶望の中の光(27~30 節)

1.エホヤキンの解放

2Ki 25:27

ユダの王エホヤキンが捕らえ移されて三十七年目の第十二の月の二十七日、バビロンの王エビル・メロダクは、王となったその年のうちにユダの王エホヤキンを牢獄から呼び戻し、

2Ki 25:28

優しいことばをかけ、バビロンで彼とともにいた王たちの位よりも、彼の位を高くした。

2Ki 25:29 彼は囚人の服を脱ぎ、その一生の間、いつも王の前で食事をした。

2Ki 25:30

彼の生活費はその日々の分を、一生の間、いつも王から支給されていた。

(1)王としての尊厳の回復

2.意味

(1) ダビデ王統は生きている

(2)神の約束は破棄されていない

  ①神の力不足ではない。

  ②契約の民が、契約の神に背いた。

  ③しかし同時に、神は約束を完全には終わらせていない。

結論:今日の信者への適用

1 .霊的崩壊は、ある日突然起こるのではない。

(1 )ユダの滅亡は、長年にわたる反逆の積み重ねが原因であった。

  ①妥協

  ②聞き流し

  ③悔い改めの先延ばし

(2 )大きな罪よりも小さな不従順の放置が、霊的感覚を鈍らせる。

2 .「神殿がある」という安心感は、危険である

(1 )信仰の「形」は、神との関係を保証しない。

  ①ユダには神殿、祭司、祭儀があった。

  ②それでも滅びた。

(2 )外的行為は神との関係を保証しない。

  ①教会に通っている、聖書を持っている、奉仕をしている。

  ②それ自体が、神に聞き従っている証拠にはならない。

3 .恵みを、放縦の理由にしてはならない。

(1)王たちは「ダビデの家は守られる」

という真理を曲解した。

  ①だから何をしてもよいと考えた。

(2 )恵みの下にいるから問題ないというのは、聖書的な恵み理解ではない。

4 .希望の光は残されている。

(1 )列王記の最後は、勝利でも復興でもなく、「回復の兆し」で終わる。

  ①これは、信者への大きな励ましである。

(2 )神は、必ず「次の物語」を備えておられる。

  ①地上の王国は崩れるが、神の王国は崩れない。

  ②だからこそ、真の王、真の神殿、真の国が待望されるようになった。

  ③私たちの希望は、やがて来る神の完全な支配にある。

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