創造から新天新地へ(07)―24章でたどる神の救済史 6章 「奴隷生活から定住生活へ」ヨシュア記1章

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神の物語を生きる者は、ヨシュア記1章から教訓を学ぶことができる。神がヨシュアに語ったことばを分割すれば、4つの教訓を学ぶことができる。

創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史

6

章 「奴隷生活から定住生活へ

ヨシュア記1

1 .はじめに

(1)創1章、3章、12章、出12章、20章を取り上げてきた。

  ①創造

  ②堕落

  ③アブラハム 契約

  ④出エジプト

  ⑤ 荒野での律法付与

(2)ヨシ1章

  ①荒野の40年は、贖われた民が「信仰を学ぶ学校」であった。

  ②荒野は神の声を聞く場所である。

  ③しかし、最終目的地ではない。

  ④神の約束が現実となる時が来る。

  ⑤その入口に置かれているのが、ヨシュア記1章である。

(3)ヨシュア記の特徴

  ①救済史の新たな進展を告げる書である。

  ②戦略を教える書である(神の導きによる戦いの原則)。

  ③今日の信者への教訓を多く含んだ書である。

神の物語を生きる者は、ヨシュア記1章から教訓を学ぶことができる。

神がヨシュアに語ったことばを分割すれば、4つの教訓を学ぶことができる。

Ⅰ.モーセは死んだが、神の計画は進む。

1.1~2節

Jos 1:1

【主】のしもべモーセの死後、【主】はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに告げられた。

Jos 1:2

「わたしのしもべモーセは死んだ。今、あなたとこの民はみな、立ってこのヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの子らに与えようとしている地に行け。

2.モーセは死んだ。

(1)これは、非常に重い現実である。

(2)イスラエルにとって、モーセは単なる指導者ではなかった。

  ①出エジプトを導いた人

  ②神と顔と顔を合わせた人

  ③海を分けた人

  ④彼を通して律法が与えられた人

3.しかし、神の計画に遅延はない。

(1)人は去っても、神は語り続けられる。

(2)神は「さあ、今、立ち上がり、このヨルダン川を渡れ」と命じた。

(3)神は常に次の一歩を示される方である。

4.適用

(1)神の働きは、偉大な人物によって支えられているのではない。

(2)神ご自身が主役である。

(3)教会も同じである。

(4)時代が変わり、指導者が変わっても、神の救済史は止まらない。

(5)過去がどうであったかではなく、今がどうであるかが問題である。

Ⅱ.約束は与えられているが、 踏み出す必要がある。

1.3~4節

Jos 1:3

わたしがモーセに約束したとおり、あなたがたが足の裏で踏む場所はことごとく、すでにあなたがたに与えている。

Jos 1:4

あなたがたの領土は荒野からあのレバノン、そしてあの大河ユーフラテス川まで、ヒッタイト人の全土、日の入る方の大海までとなる。

2.約束はすでに「与えられている」。

(1)「与えた」という表現は、完了形である。

(2)神の側では、すでに決定済みである。

(3)しかし、経験的所有には行動が必要である。

(4)立っているだけでは、地は自分のものにならない。

3.救済史的理解が必要である。

(1)出エジプト:救われた

(2)荒野:訓練された

(3)約束の地:相続する

(4)約束の地は、イスラエルの民が神の栄光を表すための舞台となる。

(5)私たちも同じである。

(6)救われたことと、勝利の歩みを生きることは、同一ではない。

Ⅲ.恐れはあるが、それを乗り越える方法がある。

1.5~6節

Jos 1:5

あなたの一生の間、だれ一人としてあなたの前に立ちはだかる者はいない。わたしはモーセとともにいたように、あなたとともにいる。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。

Jos 1:6

強くあれ。雄々しくあれ。あなたはわたしが父祖たちに与えると誓った地を、この民に受け継がせなければならないからだ。

2.ヨシュアが恐れなかったはずがない。

(1)強固な城壁、武装した敵、未経験の戦い

3.しかし、神は「わたしがあなたとともにいる」と言われた。

(1)勇気の根拠は、自信でも、経験でも、能力でもない。

(2)「主の臨在」である。

(3)「強く、雄々しくあれ」とは、性格命令ではなく、「信仰命令」である。

(4)主の臨在を信頼せよという信仰命令である。

Ⅳ.戦略書ではなく、みことばが与えられた

1.7~8節

Jos 1:7

ただ強くあれ。雄々しくあれ。わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法のすべてを守り行うためである。これを離れて、右にも左にもそれてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたが栄えるためである。

Jos 1:8

このみおしえの書をあなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさめ。そのうちに記されていることすべてを守り行うためである。そのとき、あなたは自分がすることで繁栄し、そのとき、あなたは栄えるからである。

2.勝利の鍵は「みことばに従うこと」である。

(1)みことばは、神のご性質を示すからである。

(2)神の道に歩む者は、神の守りの中にある。

(3)「成功」とは、世的な達成ではない。

(4)神の目的と一致した人生こそ、聖書的成功である。

3.みことばから離れるとどうなるか。

(1)預言者たちの出現

(2)アッシリア捕囚

(3)バビロン捕囚

(4)メシアの到来とメシア的王国(千年王国)の預言

結論:今日の信者への適用

1 .信仰は「過去の回顧」ではなく「神とともに前進すること」。

(1 )神は、「過去を惜しむのではなく、今、立ち上がれ」と語っておられる。

(2 )信仰とは、今、神が語っておられる声に従うことである。

2 .荒野は定住の地ではない。

(1 )出エジプト=救い

(2 )荒野=訓練

(3 )約束の地=相続

(4 )神の約束は、信仰によって踏み出すことで初めて現実となる。

3 .恐れがあること自体は、罪ではない。

(1 )ヨシュアは恐れなかったのではない。

(2)神は3

度も「強くあれ。雄々しくあれ」と語られた。

(3 )信仰者も恐れる。

(4 )将来、健康、教会の行く末、社会の変化

(5 )恐れを克服する方法は、「主がともにおられる」という約束に立つこと。

4 .信仰生活の成功基準を、聖書的に再定義する。

(1 )世は、数、規模、効率、成果を成功と呼ぶ。

(2 )しかし、神はヨシュアに戦術書、政治書、組織論を与えなかった。

(3 )神は「みことば」を与えた。

(4 )みことばこそが神の御心を示すからである。

(5 )みことばに従う者は、神の守りの中にあるからである。

5 .「定住生活」とは、安定ではなく使命の始まりである

(1 )約束の地は、神の栄光を表す舞台であり、霊的戦いの現場である。

(2 )教会の存在目的は、神の栄光を現すために生きることである。

(3)新天新地に至るまで、

神の民は「使命を帯びた民」である。

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