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メシアの生涯(181)—ゲツセマネ途上での説教(2)—

  • 2015.12.07
  • ヨハネ15章:11〜17
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

イエスの友という意味について学ぶ。

「ゲツセマネ途上での説教(2)」

ヨハ15:11~17

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①最後の晩餐の後、イエスの最後の長い説教が続く。

②ヨハネだけが記している。

      *ヨハ14章 二階部屋で語られた。

      *ヨハ15、16章 ゲツセマネの園に向かう途中で語られた。

    ③人類救済計画の時代区分(ディスペンセーション)が移行しつつある。

    ④城壁の南側を通って、東に向かわれた。

      *数時間後には、逮捕されることになっている。

    (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §150 ゲツセマネの園に向かう途中でのメッセージ

2.アウトライン

  (1)ぶどうの木とその枝(15:1~10)

  (2)イエスの友(15:11~17)

  (3)この世から受ける憎しみ(15:18~16:4)

  (4)聖霊の働き(16:5~15)

  (5)悲しみから喜びへ(16:16~33)

  3.結論:

    (1)ローマ時代における友情

    (2)旧約聖書における友情

    (3)新約聖書における友情

イエスの友という意味について学ぶ。

Ⅱ.イエスの友(15:11~17)

  
1.11節


Joh 15:11 わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、わたしの喜びがあなたがたのうちにあり、あなたがたの喜びが満たされるためです。

    
(1)「これらのこと」

      ①ぶどうの木と枝のたとえ

      ②イエスの戒めを守るなら、イエスの愛に留まることになる。

    (2)その教えを話した理由は、弟子たちが喜びに満たされるためである。

      ①イエスは、自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている。

      ②イエスの喜びは、父なる神への従順(喜ばせること)によって生まれる。

      ③ヘブ12:2

Heb 12:2
信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。

      ④弟子たちは、イエスへの従順(喜ばせること)によって喜びを体験する。

    (3)この世の人たちは、神を排除することによって喜びを得ようとする。

      ①信者は、イエスに従うことによって喜びに満たされる。

      ②ヨハ10:10

Joh 10:10
盗人が来るのは、ただ盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするだけのためです。わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。

2.12~14節

Joh 15:12 わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。

Joh 15:13 人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。

Joh 15:14 わたしがあなたがたに命じることをあなたがたが行うなら、あなたがたはわたしの友です。

(1)イエスの戒めとは、互いに愛し合うことである。

      ①愛し続けることである。

      ②信者は、互いのことを心にかけ、互いの徳を立てることによって成長する。

      ③この戒めの中の新しい要素は、「わたしがあなたがたを愛したように」である。

      ④ヨハ13:34

Joh 13:34 あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。

    (2)イエスの愛は、友のためにいのちを捨てる愛である。

      ①ギリシア・ローマ世界では、友のために死ぬことは英雄物語である。

      ②ユダヤ教では、隣人の命よりも自分の命が大切だと教える。

      ③イエスの自己犠牲の愛は、ユダヤ教を超越したものである。

      ④ヨハネの読者(ディアスポラのユダヤ人たち)は、容易に理解したであろう。

      ⑤イエスは私たちに、友のために死ぬことを要求しているわけではない。

      ⑥もしそれが御心なら、その時に力が与えられる。

    
(3)私たちへの適用は、自己犠牲の愛の実践である。

      ①時間を取って話を聞くこと

      ②経済的な面も含めて援助すること

      ③励ますこと

      ④祈りで支えること

    (4)自己犠牲の愛は、聖霊の助けによって可能となる。

  
3.15節


Joh 15:15
わたしはもはや、あなたがたをしもべとは呼びません。しもべは主人のすることを知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。なぜなら父から聞いたことをみな、あなたがたに知らせたからです。

    
(1)弟子たちは、「しもべ」から「友」に移行する。

      ①しもべの関心事は、主人の命令に注意を払い、それを実行することである。

      ②しもべと主人の間には、深い心の交流はない。

      ③しもべは、主人の内面を知らなくても、仕事を行うことができる。

      ④これまでの弟子たちの状態は、「しもべ」であった。

    (2)弟子たちが「友」と呼ばれる理由は何か。

      ①イエスは、父から聞いたことをみな彼らに知らせたからである。

      ②イエスと弟子たちの間には、深い心の交流がある。

  
4.16~17節


Joh 15:16
あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。

Joh 15:17 あなたがたが互いに愛し合うこと、これが、わたしのあなたがたに与える戒めです。

    (1)イエスが弟子たちを選んだ。

      ①ユダヤ教の習慣では、弟子が師を選ぶ。

      ②イエスの弟子たちの関係は、それとは逆である。

    (2)この選びは、ある使命に着かせるための任命である。

      ①「任命した」は、ギリシア語で「ティセイミ」である。

        *英語で「ordain」「appoint」である。

        *按手礼は、「ordination」である。

    (3)使命の内容

      ①「行って」

        *イエス・キリストの福音をたずさえて世界に出て行く。

      ②「実を結ぶ」

        *実を結び続けるということ。

        *その実はいつまでも残る。

        *私たち自身が、その実である。

      ③「わたしの名によって父に求めるものは、何でも父がお与えになる」

        *使命という文脈の中で理解する必要がある。

        *父は、使命を全うさせてくださる。

    (4)イエスとの友情

      ①兄弟愛の実践が、当然の義務としてそこにかかわってくる。

      ②一匹狼のクリスチャンは、聖書的ではない。

結論:

  1.ローマ時代における友情

    (1)忠誠(死に至るまで)

      ①政治的連携

      ②軍事的連携

    (2)財産の共有

    (3)対等な関係

    (4)親密な関係

      ①互いに秘密を分かち合える関係

  2.旧約聖書における友情

    (1)アブラハム

      ①創18:17~19

Gen 18:17 【主】はこう考えられた。「わたしがしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか。

Gen 18:18 アブラハムは必ず大いなる強い国民となり、地のすべての国々は、彼によって祝福される。


Gen 18:19
わたしが彼を選び出したのは、彼がその子らと、彼の後の家族とに命じて【主】の道を守らせ、正義と公正とを行わせるため、【主】が、アブラハムについて約束したことを、彼の上に成就するためである。」

      ②イザ41:8

Isa 41:8 しかし、わたしのしもべ、イスラエルよ。/わたしが選んだヤコブ、/わたしの友、アブラハムのすえよ。

      ③2歴20:7


2Ch 20:7
私たちの神よ。あなたはこの地の住民をあなたの民イスラエルの前から追い払い、これをとこしえにあなたの友アブラハムのすえに賜ったのではありませんか。

      ④まとめ

        *神とアブラハムの親密な関係

        *アブラハムは、神の計画の全貌を理解していた。

    (2)モーセ

      ①出33:11


Exo 33:11
【主】は、人が自分の友と語るように、顔と顔とを合わせてモーセに語られた。モーセが宿営に帰ると、彼の従者でヌンの子ヨシュアという若者が幕屋を離れないでいた。

      ②民12:8


Num 12:8
彼とは、わたしは口と口とで語り、明らかに語って、なぞで話すことはしない。彼はまた、【主】の姿を仰ぎ見ている。なぜ、あなたがたは、わたしのしもべモーセを恐れずに非難するのか。」

      ③申34:10


Deu 34:10 モーセのような預言者は、もう再びイスラエルには起こらなかった。彼を【主】は、顔と顔とを合わせて選び出された。

      ④まとめ

        *神とモーセの親密な関係

        *モーセは、神の計画の全貌を理解していた。

  3.新約聖書における友情

    (1)弟子たちは、「しもべ」から「友」に移行しつつある。

      ①これまでは、イエスの意図を理解できないまま、イエスに従ってきた。

      ②これ以降、弟子たちは神の計画の全貌を理解するようになる。

      ③これは、聖霊降臨によって可能となる。

        *瞬時に起こったのではない。

        *弟子たちは、時間をかけて神の計画の全貌を理解するようになった。

        *「福音の普遍性」の理解

        *「終末におけるイスラエルの救い」の理解

    (2)イエスの友の特徴

      ①神の計画の全貌の理解

      ②使命の自覚

      ③実践による喜びの体験

        *愛の実践(まず兄弟姉妹たちに、次に、一般の隣人たちに)

    (3)パウロの自己認識

      ①ロマ1:1

Rom 1:1 神の福音のために選び分けられ、使徒として召されたキリスト・イエスのしもべパウロ、

      ②しもべ(デューロス)

        *自発的な奴隷

        *主人の心を理解している奴隷

*自らの意志で主人に従っている奴隷

      ③まとめ

        *クリスチャンは、矛盾することのない2重の自己認識を持っている。

        *神の視点からは、私は「イエス・キリストの友」である。

        *人間の視点からは、私は「イエス・キリストのしもべ」である。

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