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創造から新天新地へ(03)―24章でたどる神の救済史 2章 「人類の堕落と救い主の約束」創世記3章
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この世に悪や悲劇が存在するのはなぜか。創世記3章に示された物語を3区分して学ぶと、その理由が分かる。
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創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史
2
章 「人類の堕落と救い主の約束」
創世記3 章
1 .はじめに
(1)序章のアウトライン
①聖書 ―神の救済史の記録
②旧約聖書―神の救済史の進展
③新約聖書―神の救済史の成就
④新天新地―神の救済史の完成
(2)1章では「世界の始まり」について考えた。
①天地創造の目的は、神の国の臣民を造り出すことにあった。
②創1:1をどう受け止めるかで、私たちの人生観・世界観・歴史観が決まる。
(3)2章では「人類の堕落と救い主の約束」について考える。
①創3章に入ると、突然雰囲気が一変する。
②ここから人類の歴史に「罪」が入り込む。
③「堕落の物語」は、歴史的事実である。
④世界に死、苦しみ、破壊が存在する理由がここにある。
この世に悪や悲劇が存在するのはなぜか。
創世記3章に示された物語を3
区分して学ぶと、その理由が分かる。
Ⅰ.堕落の過程(1~6 節)
1.創3:1
Gen 3:1
さて蛇は、神である【主】が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。蛇は女に言った。「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのですか。」
(1)サタンは「蛇」を通して女に語りかける。
①サタンは「神の国」に対抗する「悪魔の国」の設立を企んでいる。
2.サタンの誘惑のステップ
(1)神のことばを曖昧に解釈する。
(2)神のことばを全面的に否定する。
(3)神への反抗は良い結果をもたらすと嘘を言う。
3.サタンは、神のようになりたいと思ったために堕落した。
(1)人間もまた、同じ理由で堕落した。
(2)エバは欺かれたが、アダムは、十分な知識を持っていながら罪を犯した。
(3)二人は、無垢な性質(神を慕い求めるという性質)を失った。
4.適用
(1)罪は「神のことばの歪曲 → 欲望の刺激 → 意志の選択 → 行為」と進む。
(2)私たちも日々「神のことばに立つか、誘惑に従うか」の選択に直面。
Ⅱ.堕落の結果:死と断絶(7~19 節)
1.腰の覆いを作って生殖器を隠した。
(1)人間のいのちの源が罪によって汚されたことを示している。
2.神が園を歩まれると、彼らは身を隠した。
(1)罪は「恐れ」と「隠れ」を生む。
3.言い訳と責任転嫁が生まれた。
(1)アダムは妻を、妻は蛇を責めた。
①罪は「関係の断絶」を生む。
4.神は蛇を呪い、女には痛み、男には労苦を与えた。
(1)罪は「死と労苦の世界」をもたらした。
5.適用:私たちの世界にある苦しみの根源は「罪」にある。
(1)その問題は、人間の力では解決できない。
Ⅲ.救い主の約束:女の子孫
1.最初の契約(エデン契約)は破棄され、別の契約(アダム契約)が結ばれる。
(1)アダムは人類の代表としてこの契約を結んでいる。
①この契約の条項は私たちにも適用される。
2.アダム契約は、4つの部分から成っている。
(1)蛇に対して呪いが宣言された。
①蛇はサタンに悪用されたので、動物界全体の中で一番呪われた。
(2)サタンに対して裁きが宣言された(原福音)。
Gen 3:15 わたしは敵意を、おまえと女の間に、/おまえの子孫と女の子孫の間に置く。/彼はおまえの頭を打ち、/おまえは彼のかかとを打つ。」
①サタンと女の間に敵意が置かれる。救い主が女から誕生するから。
②「サタンの子孫」(反キリスト)と「女の子孫」(キリスト)の葛藤。
*「彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ」
*十字架の死と復活の預言
③女の子孫の系譜は創4章から5章、そしてアブラハム契約へとつながる。
(3)女に対して裁きが宣言された。
①「わたしは、あなたの苦しみとうめきを大いに増す」
*これは命令ではなく、そうなるという宣言である。
②堕落以降、夫に反抗し、夫を支配したいと思うようになる。
(4)男に対して裁きが宣言された。
①土地はのろわれ、労働が苦役となる。
②肉体的な死が人の生活の中に入り込む。
3.皮の衣
(1)神は、アダムと妻のために皮の衣を作り、それを彼らに着せた。
①この時に殺された動物は、血の犠牲の最初のものである。
(2)皮の衣は、いくつかの霊的教訓を教えている。
①神に近づくためには、神ご自身が用意された衣を着る必要がある。
②その衣は、血の犠牲によって得られるものである。
③アダムとエバは、エデンの園から追放される前にこの衣を着せられた。
(3)「いのちの木」から取って食べれば、罪を持ったまま永遠に生き続ける。
①その悲惨な状況を避けるために、神は彼らを園から追放される。
②入り口には、ケルビムと「輪を描いて回る炎の剣」(シャカイナ・グローリ
ー)が置かれた。
③この状態は、洪水によってエデンの園が破壊されるまで続く。
4.適用
(1)「義の衣」は、主イエスのいのちの犠牲によって作られた。
(2)クリスチャンになるとは、アダムとのつながりを断ち、信仰によって主イエ
スとつながることである。
(3)主イエスから義の衣を受け取った私たちは、本当に幸いである。
結論:今日の信者への適用
1 .みことばの真理の上に人生を築くこと
(1 )霊的戦いは、解釈学の戦いである。
(2 )誘惑の始まりは、みことばへの疑いである。
2 .神の国建設への貢献を意識しながら生きること
(1 )霊的戦いの現実の中で、キリストの勝利に立つ。
(2 )試練の中にも神の救済計画を読み取ること
3 .キリストの義を衣として着る信仰に生きること
(1 )堕落の場においてすでに救い主が約束された。
(2 )神の恵みはいつも罪と破壊を上回る。




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