私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
ヨハネの福音書(62)「イエスとペテロの対話」ヨハ21:15~25
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イエスはペテロの使徒職を回復された。3つのステップを通してそれが行われた。
ヨハネの福音書(62)
「イエスとペテロの対話」
ヨハ21:15~25
1.文脈の確認
(1)前書き(1:1~18)
(2)イエスの公生涯(1:19~12:50)
(3)イエスの私的奉仕(13:1~17:26)
(4)イエスの受難(18~20章)
(5)エピローグ(21章)
①ガリラヤ湖畔での顕現(21:1~14)
②イエスとペテロの対話(21:15~23)
③後書き(21:24~25)
2.注目すべき点
(1)3度の質問と3重の委託
(2)ペテロの殉教の予告
(3)弟子道の原則
イエスはペテロの使徒職を回復された。
3つのステップを通してそれが行われた。
Ⅰ.3度の質問と3重の委託(15~17節)
1.15節
Joh 21:15
彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか。」ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの子羊を飼いなさい。」
(1)最初の質問
①「あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか」
②「私があなたを愛していることは、あなたがご存じです」
③ペテロは、他者との比較をしなくなっている。
(2)最初の委託
①「わたしの子羊を飼いなさい」と命じた。
②「子羊」とは、霊的に幼い信者のことである。
③ここでは、漁師のイメージから、羊飼いのイメージへの移行がある。
④伝道の強調から、牧会の強調への移行がある。
*教会の誕生が前提となっている。
*「飼う」は「ボスコウ」(食べさせる)である。
⑤ペテロは、ペテロの手紙第一を書いてこの命令を果たした。
2.16節
Joh 21:16イエスは再び彼に「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」と言われた。ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」
(1)第2の質問
①「あなたはわたしを愛していますか」
*イエスも、他者との比較をやめた。
②「私があなたを愛していることは、あなたがご存じです」
*ペテロの答えは、最初と同じであった。
(2)2番目の委託
①「わたしの羊を牧しなさい」
*「わたしの羊」とは、信者一般である。
*「牧する」は「ポイマイノウ」(羊飼いの仕事をする)である。
②ペテロは使徒たちの中でリーダーとなり、初代教会で群れを監督した。
3.17節
Joh 21:17
イエスは三度目もペテロに、「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」と言われた。ペテロは、イエスが三度目も「あなたはわたしを愛していますか」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ、あなたはすべてをご存じです。あなたは、私があなたを愛していることを知っておられます。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。
(1)第3の質問
①「あなたはわたしを愛していますか」
②「主よ、あなたはすべてをご存じです。あなたは、私があなたを愛しているこ
とを知っておられます」
③イエスが3度ペテロに聞いたのは、ペテロがイエスを3度拒否したからである。
④ペテロは、それに心を痛めた。
⑤ペテロがイエスを3度拒否したのは、炭火のそばである。
⑥ペテロは、炭火のそばでイエスを愛していますと3度告白した。
(2)3番目の委託
①「わたしの羊を飼いなさい」
*「わたしの羊」とは、信者一般である。
*「飼う」は、1番目の委託と同じく「ボスコウ」(食べさせる)である。
②ペテロは、ペテロの手紙第二を書いてこの命令を果たした。
(3)「愛」という動詞の使用法について
①「アガパオウ」と「フィレオウ」
②「アガパオウ」と「フィレオウ」
③「フィレオウ」と「フィレオウ」
④2つの動詞に使い分けは、文学形式上の手法と考えられる。
Ⅱ.ペテロの殉教の予告(18~19節)
1.18節
Joh 21:18
まことに、まことに、あなたに言います。あなたは若いときには、自分で帯をして、自分の望むところを歩きました。しかし年をとると、あなたは両手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をして、望まないところに連れて行きます。」
(1)「まことに、まことに、あなたに言います」
①厳粛な内容の預言が語られる。
②ペテロは、老年になると苦難に遭遇する。殉教の死の予告である。
2.19節
Joh 21:19
イエスは、ペテロがどのような死に方で神の栄光を現すかを示すために、こう言われたのである。こう話してから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」
(1)ペテロは、殉教の死を通して主イエスへの愛を示すのである。
①死は神の栄光の現れとなる。
(2)「わたしに従いなさい」と言われた。
①ペテロは、その命令に最後まで従った。
②ペテロは十字架に逆さに吊るされて死んだという伝承がある。
Ⅲ.弟子道の原則(20~23節)
1.20~22節
Joh 21:20
ペテロは振り向いて、イエスが愛された弟子がついて来るのを見た。この弟子は、夕食の席でイエスの胸元に寄りかかり、「主よ、あなたを裏切るのはだれですか」と言った者である。
Joh 21:21
ペテロは彼を見て、「主よ、この人はどうなのですか」とイエスに言った。
Joh 21:22
イエスはペテロに言われた。「わたしが来るときまで彼が生きるように、わたしが望んだとしても、あなたに何の関わりがありますか。あなたは、わたしに従いなさい。」
(1)ペテロはヨハネのことが気になったので、「この人はどうなのですか」と尋ねた。
①恐らく、イエスは再臨の話をされていたのであろう。
②「彼は生きていて再臨を見るようになるのでしょうか」と聞いた可能性がある。
(2)イエスはペテロを叱責された。
①ヨハネに何が起ころうとも、それはあなたには無関係である。
2.23節
Joh 21:23それで、その弟子は死なないという話が兄弟たちの間に広まった。しかし、イエスはペテロに、その弟子は死なないと言われたのではなく、「わたしが来るときまで彼が生きるように、わたしが望んだとしても、あなたに何の関わりがありますか」と言われたのである。
(1)ヨハネは、イエスのことばに関する誤解を解いている。
①イエスは、ヨハネが再臨まで生き延びると言われたのではない。
②ただ、「あなたには何の関わりありますか」と言われたのである。
Ⅳ.後書き(24~25節)
1.24節
Joh 21:24
これらのことについて証しし、これらのことを書いた者は、その弟子である。私たちは、彼の証しが真実であることを知っている。
(1)「これらのことについて証しし、これらのことを書いた者」
①ヨハネは単なる記者ではなく、「証人」として証言している。
②「私たち」という主語は、この福音書の内容が真実であることを証言している。
③ヨハ20:31の補強であり、保証である。
2.25節
Joh 21:25イエスが行われたことは、ほかにもたくさんある。その一つ一つを書き記すなら、世界もその書かれた書物を収められないと、私は思う。
(1)誇張法が用いられている。。
①この福音書に記された情報は、ほんの一部である。
今日の信者への適用
1.失敗しても終わりではない。
(1)主イエスは、和解の食事を用意してくださる。
(2)「私を愛するか」と聞いてくださる。
(3)新しい使命を与え、愛の証明を迫ってくださる。
2.キリストの助けなしには、収穫はない(特に伝道における霊的収穫)。
(1)主と一対一で交わる必要がある。
(2)聖霊の導きに従う必要がある。
3.比較の誘惑から解放される必要がある。
(1)一人ひとりに固有の召しが与えられている。
(2)他の働き人との比較は無用である。
(3)「あなたは、わたしに従いなさい」という声に耳を傾ける。




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