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ヨハネの福音書(42)「父なる神への唯一の道」ヨハ14:1~14 ヨハネの福音書14章1~14 | メッセージステーション

ヨハネの福音書(42)「父なる神への唯一の道」ヨハ14:1~14

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父なる神への唯一の道について学ぶ。

ヨハネの福音書(42)

「父なる神への唯一の道」

ヨハ14:1~14

1.文脈の確認

(1)前書き(1:1~18)

(2)イエスの公生涯(1:19~12:50)

(3)イエスの私的奉仕(13:1~17:26)

  ①最後の晩餐(13:1~30)

  ②階上の間の説教(13:31~16:33)

    *新しい戒め(13:31~35)

    *ペテロの質問とイエスの回答(13:36~38)

    *父なる神への唯一の道(ヨハ14:1~14)

2.注目すべき点

(1)不安に襲われた弟子たちに対して、慰めが語られる。

(2)イエスとの別離の後に与えられる祝福が約束される。

3.アウトライン

(1)天の住まいの約束(1~4節)

(2)トマスの質問に対する回答(5~7節)

(3)ピリポの質問に対する回答(8~11節)

(4)大きなわざの約束(12~14節)

4.今日の信者への適用

父なる神への唯一の道について学ぶ

Ⅰ.天の住まいの約束(1~4節)

1.1節

Joh 14:1

「あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。

(1)心が騒ぐ6つの理由(共観福音書の情報も含む)

  ①イエスは、彼らから去って行くと言われた。

  ②イエスは、自分は死のうとしていると言われた。

  ③イエスは、弟子の中の一人が自分を裏切ろうとしていると言われた。

  ④イエスは、ペテロがイエスを3度拒むと言われた。

  ⑤イエスは、サタンが弟子たちを試みることを許されたと言われた。

  ⑥イエスは、弟子たち全員が自分を捨てて逃げると言われた。

(2) 「あなたがたは心を騒がせてはなりません」

  ①ユダヤ人の弟子たちは、信仰の危機に直面していた。

  ②信者は、意志を働かせて、自分の心の状態を管理する責任がある。

(3) 「神を信じ、またわたしを信じなさい」

  ①イエスは、父なる神と自分を同列に置いている。

  ②ここには、信仰の次元における昇格が見られる。

  ③昇格した信仰は、次の啓示(14章全体)への入り口となる。

2.2~3節

Joh 14:2

わたしの父の家には住む所がたくさんあります。そうでなかったら、あなたがたのために場所を用意しに行く、と言ったでしょうか。

Joh 14:3

わたしが行って、あなたがたに場所を用意したら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしがいるところに、あなたがたもいるようにするためです。

(1)「父の家」とは、「天における神の住まい」である。そこに個別の空間がある。

  ①「地上のメシア的王国」ではない。

  ②「教会時代の信者に備えられた天的住まい」である。

  ③この約束は、教会に対するものである。

  ④この約束は、携挙後の天での生活(神の臨在の中で住む)に関するものである。

  ⑤この約束は、単なる気休めではない。

(2)イエスは、場所を備えるために去って行く。

  ①イエスは、教会が携挙されることを前提に、天的祝福の備えをされる。

  ②古代ユダヤの婚礼習慣

    *婚約後、花婿は父の家に戻り、花嫁のために部屋(住まい)を用意する。

    *準備が整うと、再び戻って花嫁を迎えに来て、自分のところに連れて行く。

(3)イエスは、準備ができたら、また戻って来る。

  ①これは、再臨の約束ではなく、携挙の約束である。

    *教会時代における携挙の初期啓示である。

  ②救いに予定された人たちがすべて教会に加えられた時に、携挙が起こる。

  ③携挙の目的は、信者をイエスとともにおらせるためである。

  ④使徒たちだけでなく、教会時代の聖徒たち全員に与えられた約束である。

    *1テサ4:13~18

    *キリストにあって死んだ者は復活する。

    *生きている聖徒たちは、栄光の体に変えられて天に上げられる。

3.4節

Joh 14:4 わたしがどこに行くのか、その道をあなたがたは知っています。」

(1)この発言は、弟子たちの理解を引き出す教育的手法である。

  ①既に十分に啓示してきた内容に基づき、霊的な目をもって歩むよう促している。

  ②「わたしが行くところ」とは、天(父のもと、昇天後の居場所)である。

  ③「その道」とは、イエス自身である。

  ④イエスは、苦難を通して父なる神のもとに行こうとしている。

  ⑤弟子たちは、イエスを通してそこに行くことができる。

(2)律法の時代から恵みの時代(教会時代)への移行が起ころうとしている。

  ①彼らは、新しい計画(十字架→復活→昇天→携挙)をまだ把握できていない。

  ②トマスの質問によって、弟子たちの無知が明らかになる。

Ⅱ.トマスの質問に対する回答(5~7節)

1.5節

Joh 14:5

トマスはイエスに言った。「主よ、どこへ行かれるのか、私たちには分かりません。どうしたら、その道を知ることができるでしょうか。」

(1)生徒はラビに質問をして、ラビのことばの意味を確認した。

  ①トマスは、イエスがどこかに行こうとしていると誤解したのかもしれない。

  ②トマスのことばは、弟子たちの当惑を代弁したものである。

  ③彼は、現実的・論理的な思考を重視する人物である。

  ④この当惑は、十字架の死、復活、聖霊降臨の時まで続く。

  ⑤「ユダヤ的メシア観vs.イエスの教えのずれ」が存在する。

  ⑥「メシア的王国はすぐに実現するvs.天に帰り、後に迎えに来る」

(2)福音書における教授法の典型的なパターン

  ①誤解→問い→啓示

  ②トマスの問いは、「中心的な真理」を啓示するために意図的に許されたもの。

  ③ヨハ14:6を引き出すために、トマスが用いられている。

2.6節

Joh 14:6

イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。

(1)キリストの唯一性と排他性を最も明確に語る新約聖書の中心的啓示の一つ

  ①ユダヤ人の伝統的信仰:律法や神殿を通して神に近づく。

  ②イエスの宣言:今やイエスご自身が道であり、仲介者である。

(2) 「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」

  ①イエスの7つの神性宣言の第6番目

  ②道:律法を守ることによってではなく、イエスを通してのみ人は神に近づける。

  ③真理:イエスは、神の本質の最終的表現である。

  ④いのち:イエスは、神のいのちそのものを与える源である。

(3) 「わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません」

  ①救いの道は、唯一である。

  ②救いは、イエスというお方の中にある。

  ③他の道はすべて排除される。

    *律法主義、儀式主義、宗教的多元主義

  ④人は、恵みにより、信仰によって救われる。

  ⑤律法、祭儀、神殿などが神へのアクセス手段とされていたが、それらすべてが今やイエスに集約される。

3.7節

Joh 14:7

あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになります。今から父を知るのです。いや、すでにあなたがたは父を見たのです。」

(1)イエスを知ることは、父を知ることである。

  ①これは、ユダヤ的な神観(神は見えない存在)に対する啓示的転換である。

  ②イエスの本質を理解したなら、父を見たことになる。

  ③「今は」よりも、「今から」が正確な訳である。

    *新しい段階への移行を示している。

(2)弟子たちは、イエスとの交わりを通して、真の神認識に至りつつある。

  ①イエスに現れた神の本質の知覚が始まった。

Ⅲ.ピリポの質問に対する回答(8~11節)

1.8節

Joh 14:8

ピリポはイエスに言った。「主よ、私たちに父を見せてください。そうすれば満足します。」

(1)ピリポは、超自然的な父の顕現を期待した。

  ①あるいは、シャカイナグローリーの現れを期待した。

  ②彼は、視覚的な確証が信仰に不可欠と考えている状態にある。

  ③彼は、旧約的啓示モデル(神は光・雲・火などで顕現する)を期待している。

  ④彼は、「イエスにおいて父を見た」とする霊的現実をまだ十分に理解していない。

  ⑤神を見たいというのは、人類の普遍的欲求である。

    *この欲求が間違った方向に進むと、偶像礼拝につながる。

(2)旧約の神観と新約の啓示観の対比

  ①見たら信じるvs.信じることによって見るようになる

2.9節

Joh 14:9

イエスは彼に言われた。「ピリポ、こんなに長い間、あなたがたと一緒にいるのに、わたしを知らないのですか。わたしを見た人は、父を見たのです。どうしてあなたは、『私たちに父を見せてください』と言うのですか。

(1)これは、愛ある叱責である。

  ①イエスは弟子たちと3年半をともに過ごし、御父の性質と御心を示してきた。

  ②それでもなお、「父を見せてください」と願うのは、キリストのうちにある神の本質を見過ごしているからである。

  ③イエスを見た者は、父を見たのである。

    *「見る」(ὁράω)は、「霊的洞察を伴った知覚」を意味する。

  ④神は人間に見ることを禁じたが(出33:20)、イエスにおいて自らを人間に見せることを選ばれた。

3.10~11節

Joh 14:10

わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられることを、信じていないのですか。わたしがあなたがたに言うことばは、自分から話しているのではありません。わたしのうちにおられる父が、ご自分のわざを行っておられるのです。

Joh 14:11

わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられると、わたしが言うのを信じなさい。信じられないのなら、わざのゆえに信じなさい。

(1)相互内在というキリスト論的真理の啓示

  ①御父と御子は、互いに完全に一致し、かつ区別されている。

(2)イエスと父の神秘的つながりを示す証拠

  ①イエスの人格(イエスは父におり、父はイエスにいる)

  ②イエスのことば(イエスが語ることばは、父のことばである)

  ③イエスのわざ(イエスが行うわざは、父が行っているわざである)

(3)二重の呼びかけ

  ①ことばによる信仰(直接的な啓示)

  ②わざによる信仰(目に見える証拠)

  ③この呼びかけは、ユダヤ的証拠主義に配慮した段階的信仰への招きである。

  ④最終的には、「ことばによる啓示を信じる信仰」が求められる(ヨハ20:29)。

Ⅳ.大きなわざの約束(12~14節)

1.12節

Joh 14:12

まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしを信じる者は、わたしが行うわざを行い、さらに大きなわざを行います。わたしが父のもとに行くからです。

(1)使徒たちは大きなわざを行うようになる。

  ①質的な意味での大きさではない。

    *イエスが行ったよりも奇跡の度合いが高いということではない。

    *この聖句は、現代のカリスマ運動への警告を含んでいる。

  ②量的な意味での大きさである。

    *イエスの奉仕は、ユダヤ人の一部に向けられたものであった。

    *ペテロのメッセージで、3,000人が救われた。

    *教会の誕生や世界宣教が予告されている。

  ③これが可能になるのは、イエスが昇天し聖霊を遣わすからである。

2.13~14節

Joh 14:13

またわたしは、あなたがたがわたしの名によって求めることは、何でもそれをしてあげます。父が子によって栄光をお受けになるためです。

Joh 14:14

あなたがたが、わたしの名によって何かをわたしに求めるなら、わたしがそれをしてあげます。

(1)祈りの方法が新しい形に変化する。

  ①旧約時代には、祈りは仲介者なしに、直接神に向けられた。

  ②教会時代には、イエスを通して父なる神に祈る。

  ③イエスは、私たちの大祭司である。

(2) 「何でもそれをしてあげます」

  ①繁栄の神学や信仰告白主義(Word of Faith)の解釈は、間違っている。

  ②弟子たちの使徒的使命を保証するための特別な約束である。

  ③今日の信者への適用が含まれる。

(3)「わたしの名によって」とは、呪文のようなものではない。

  ①キリストの代理人として祈り、行動することである。

  ②つまり、神の御心い沿った祈りのことである。

  ③祈りの目標は、子なる神を通して、父なる神が栄光を受けることである。

  ④そのような祈りは、聞かれる。

  ⑤キリストの名によって祈るためには、聖書研究が必要である。

今日の信者への適用

1.心の平安―ぶれない信仰

(1)「心を騒がせてはなりません」は、命令形である。

(2)神とキリストへの信頼が、心の平安の源である。

2.天の住まいの約束―ぶれない希望

(1)天の住まいは、携挙後に与えられる住まいである。

(2)この住まいは、イエスご自身が備えてくださるものである。

3.道・真理・いのち―ぶれない確信

(1)イエスの宣言は、排他的真理の再確認を迫る。

(2)イエスの宣言は、現代における宗教的多元主義に対する明確な反証である。

4.父と御子の一体性―ぶれない神観

(1)私たちは、イエスを通して神を知る。

(2)信仰の中心は、「神はキリストにおいてご自身を示された」という事実である。

5.祈りの力―ぶれない使命

(1)「主の御名による祈り」は、力強い。

(2)聖霊の助けにより、自らの働きが神の栄光に直結することを期待すべきである。

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