Q442 「千の風になって」を聞くと心が騒ぐのですが、なぜでしょうか。

  • 2025.04.10
  • スピーカー 中川健一
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442 「千の風になって」を聞くと心が騒ぐのですが

Q:私は、「千の風になって」を聞くと心が騒ぐのですが、なぜでしょうか。

はじめに

 「私のお墓の前で泣かないでください。……千の風になって、あの大きな空を吹きわたっています」。この曲は、新井満(あらい・まん)さんが英語の詩を訳し、それに曲をつけたものです。2006年にNHK紅白歌合戦で披露され、その後大ヒットしました。この曲から深い慰めを受ける人もいれば、質問者様のように心が騒ぐ人もいます。その理由は、この曲には作者の死生観と世界観が盛り込まれているからです。聖書が教える死生観と世界観に立つ人は、違和感を覚えるはずです。「千の風」と「聖書の教え」の違いを、3つ申し上げます。

1番目に、死後の魂の状態が異なります。

(1)「千の風」では、魂は自然の中に存在し続けるとされます。

  ①死者は、物理的には消えても、自然界のさまざまな要素(風、光、雨、鳥の声、星)

となって残ります。

  ②これは「汎神論」や「自然宗教的」教えです。

(2)「聖書の教え」では、魂は人格的に神の前に立ちます。

  ①死者の肉体は地に帰り、魂は神のもとに行きます。

2番目に、救いの概念が異なります。

(1)「千の風」では、「神」「救い」「裁き」「復活」という概念は出てきません。

  ①あえて言うなら、魂は自然と融合するというのが「救い」です。

  ②慰めの根拠は、「自然循環の中で死者の存在を感じること」です。

(2)「聖書の教え」では、キリストの死と復活が「救いの根拠」です。

  ①キリストを信じる者には、永遠のいのちと復活の希望が与えられます。

  ②「私のお墓の前で泣かないでください。……天において、キリストの御顔を見ている

のですから」

3番目に、神の存在を認識する度合いが異なります。

(1)「千の風」では、神は明示的には登場しません。

  ①創造主の存在は意識されていません。

(2)「聖書の教え」では、創造主が死生観と世界観の中心に据えられます。

  ①死は終わりではありません。

  ②キリストを信じる者には、復活のからだが用意されています。

永遠のいのちの希望を持っている人は、「千の風」に違和感を覚えます。

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