432　神の存在をどのように証明するか

Q：神の存在が信じられません。神が存在するという証拠はありますか。

A：はじめに

　この質問は、神の存在をどのように証明するかというものです。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、一般啓示による証明があります。

（1）自然界は、神の存在を示しています。

　　①ローマ人への手紙 1章20節

「神の目に見えない性質、すなわち、神の永遠の力と神性は、世界の創造された時から、被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らには弁解の余地がありません」

　　②自然界を観察することで、神の存在とその力を認識することができます。

（2）人間の道徳感覚（良心）は、究極の善である神の存在を示しています。

　　①ローマ人への手紙 2章14～15節

「律法を持たない異邦人が、律法を持っていなくても自然に律法の命じることを行うなら、彼らは律法を持たなくても、自分自身が自分に対する律法です。彼らは、その良心がともに証しして、彼らの思いが互いに責め合い、また弁明し合うのです」

2番目に、特別啓示による証明があります。

（1）聖書は、その全体をとおして明確に神の存在を宣言しています。

　　①創世記1章1節

「初めに、神が天と地を創造した」

（2）聖書の預言が歴史的に成就したことも、神の存在を証明しています。

　　①イザヤ書53章5節

「しかし、彼は私たちのそむきの罪のために刺され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた」

　　②イスラエルの建国（1948年）も、聖書預言の成就です。

3番目に、個人的な体験による証明があります。

（1）イエス・キリストを救い主と信じる人は、神を体験します。

　　①一般啓示と特別啓示によって信仰に導かれた人は、神との生ける関係に入ります。

　　②その結果、個人の人生で神の存在が体験的に確認されます。

（2）ヨハネの福音書14章21節

「わたしの戒めを保ち、それを守る人は、わたしを愛する人です。わたしを愛する人は、わたしの父に愛され、わたしもその人を愛し、その人にわたし自身を現します」

　神の存在証明の方法は、いくつもあります。