427　モーセが約束の地に入れなかった理由は

Q：モーセは、忠実に神に仕えましたが、約束の地を前にして死にました。モーセがかわいそうです。なんとかならなかったのでしょうか。

A：はじめに

モーセが約束の地に入れなかった理由は、民数記20章と申命記32章に記されています。それを基に、このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、モーセは、不従順の罪を犯しました。

（1）イスラエルの民はメリバで水を求めてつぶやきました（民20章）。

（2）モーセが祈ると、「杖を手に持ち、岩に向って語りかけよ」との指示がありました。

（3）しかし、モーセは神の指示どおりに行動しませんでした。

（4）彼は、岩に語りかける代わりに、2度杖で岩を打ちました。

2番目に、モーセは、傲慢の罪を犯しました。

（1）モーセとアロンは、岩の前に集会を招集し、こう言いました。

　「この岩から水を出してやるから、ありがたく思え」（リビングバイブル）

（2）岩から水を出すのは、神の御業です。

（3）モーセとアロンは神に栄光を帰さずに、それを自分の功績としました。

3番目に、モーセは、律法の代表です。

（1）モーセの失敗は、律法による救いは不可能であることを示しています。

（2）律法の1点でも破れば、律法全体に違反したことになります。

（3）モーセがイスラエルの民を約束の地に導いたとするなら、律法による救いは可能だ

ということになります。

（4）イスラエルの民を約束の地に導くのは、ヨシュアです。

（5）ヨシュアとは「主は救い」という意味です。これは主イエスのお名前でもあります。

（6）私たちを救いへと導くのは、律法ではなく、主イエスです。

（7）私たちは、信仰により、恵みを通して救われます。

（8）福音の三要素を信じる人は、幸いです。

　イスラエルの民を約束の地に導いたのは、モーセではなくヨシュアです。