405　詩編139：15の「地の深い所」とは

Q：詩篇139：15に「地の深い所」ということばが出てきます。それは、「地下の深い所」という意味でしょうか。

A：はじめに

詩篇139：15を読んでみます。「私が隠れた所で造られ　地の深い所で織り上げられたとき　私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした」。確かに「地の深い所」ということばが出ています。詩篇139篇全体に関して、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、この詩篇は、「神の守りの御手」について歌っています。

（1）ダビデは、神は全知全能のお方、遍在されるお方であると告白しています。

（2）神は、私たちひとり一人の思いや行為を、すべてご存じです。

（3）そのような知識は、私たち人間にとっては、あまりにも不思議です。

2番目に、この詩篇は、「誕生の神秘」について歌っています。

（1）詩篇139：15節がそれに該当します。

（2）「私が隠れた所で造られ、地の深い所で織り上げられたとき、……」とあります。

（3）胎児は、地下の深い所で造られるわけではありません。

（4）ここでは、「隠れた所」と「地の深い所」が対句になっています。

　　①「地の深い所」とは、子宮を意味する婉曲語です。

　　②「地の深い所」も子宮も、人の目には隠されています。

（5）ダビデは、誕生の神秘を思い、神をたたえています。

3番目に、この詩篇は、「将来の神の守り」について歌っています。

（1）私たちがどうなろうとも、どこへ行こうとも、神の守りが尽きることはありません。

（2）神の臨在が届かない場所は、どこにも存在しません。

（3）神が私たちを知る知識は、驚くべきものです。

　　①神は、私たちとともにおられます。

　　②神は、私たちのことをすべてご存じです。

　　③神は、私たちを愛しておられます。

（4）それゆえ、私たちはこう祈ります。

　「私のうちに　傷のついた道があるかないかを見て　私をとこしえの道に導いてくださ

い」（詩139：24）

「地の深い所」とは、子宮のことです。