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メシアの生涯(115)—良い牧者のたとえ(2)—

  • 2014.07.07
  • ヨハネ10章:11〜21
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

イエスは、良い牧者である。

「良い牧者のたとえ(2)」

ヨハ10:11~21

1.はじめに

  (1)文脈の確認

①十字架にかかる前の年の仮庵の祭り(半年前)

②イエスは神殿を去ったが、まだエルサレムにとどまっている。

③生まれつきの盲人の癒しが行われた。

④きょうの箇所は、その続きである。

  *ヨハ9:41とヨハ10:1の間に区切りを設けるべきではない。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

「良い牧者のたとえ」(§101)

ヨハ10:1~21

    (3)良い牧者のたとえついて

  ①中東では、指導者を羊飼い、民を羊にたとえるのは、ごく普通のことである。

      ②聖書でも、このたとえは頻繁に出て来る。

  ③イエスは、以上のような伝統の上に立って、霊的真理を教えた。

  ④たとえ話だという理由で、そこで語られている真理を軽視してはならない。

  2.アウトライン

  (1)羊飼いと盗人(強盗)の対比(1~6節)

  (2)羊の門と盗人(強盗)の対比(7~10節)

  (3)良い牧者と雇い人の対比(11~18節)

  (4)信じる者と信じない者の対比(19~21節)

    *今回は、(3)と(4)を取り上げる。

  3.結論:

    (1)イエスの本質

    (2)羊飼いと羊の関係

    (3)現代の羊飼い

イエスは、良き羊飼いである。

Ⅲ.良い牧者と雇い人の対比(11~18節)

  
1.11節

「わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」

    
(1)良い牧者の特徴

  ①獅子、ひょう、狼、熊、ジャッカル、などの野獣がいた。

      ②良い牧者は、羊を守るために、命がけで戦う。

  ③彼は、羊の所有者である。

    (2)良い牧者の実例

  ①ヤコブ(創31:38~40)

      「私はこの二十年間、あなたといっしょにいましたが、あなたの雌羊も雌やぎも流産したことはなく、あなたの群れの雄羊も私は食べたことはありませんでした。野獣に裂かれたものは、あなたのもとへ持って行かないで、私が罪を負いました。あなたは私に責任を負わせました。昼盗まれたものにも、夜盗まれたものにも。私は昼は暑さに、夜は寒さに悩まされて、眠ることもできない有様でした」

  ②ダビデ(1サム17:34~36)

      「ダビデはサウルに言った。『しもべは、父のために羊の群れを飼っています。獅子や、熊が来て、群れの羊を取って行くと、私はそのあとを追って出て、それを殺し、その口から羊を救い出します。それが私に襲いかかるときは、そのひげをつかんで打ち殺しています。このしもべは、獅子でも、熊でも打ち殺しました。あの割礼を受けていないペリシテ人も、これらの獣の一匹のようになるでしょう。生ける神の陣をなぶったのですから』」

      ③イエスは、この系譜に属する良い牧者である。

  2.12~13節


「牧者でなく、また、羊の所有者でない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして、逃げて行きます。それで、狼は羊を奪い、また散らすのです。それは、彼が雇い人であって、羊のことを心にかけていないからです」

    (1)雇い人の特徴

  ①賃金のために働いているので、羊がどうなっても気にしない。

      ②自分の身の安全が第一なので、危険が迫ると逃げて行く。

      ③その結果、羊は奪われ、群れは散らされる。

    (2)雇い人の実例

      ①利己的な王たち、利己的な祭司たち、偽預言者たち。

      ②神の羊の群れは、常に雇い人の牧者によって苦しめられてきた。

      ③エレ10:21~22

      「牧者たちは愚かで、【主】を求めなかった。それで彼らは栄えず、彼らの飼うものはみな散らされる。聞け、うわさを。見よ。大いなる騒ぎが北の地からやって来る。ユダの町々を荒れ果てた地とし、ジャッカルの住みかとするために」

      ④エレ12:10~11

  「多くの牧者が、私のぶどう畑を荒らし、私の地所を踏みつけ、私の慕う地所を、恐怖の荒野にした。それは恐怖と化し、荒れ果てて、私に向かって嘆いている。全地は荒らされてしまった。だれも心に留める者がいないのだ」

      ⑤ゼカ11:4~17

    (3)パリサイ人たちは、この系譜に属する雇い人たちである。

      ①彼らの教えを、軽く考えてはならない。

      ②パリサイ的ユダヤ教は、民衆を滅びに導く教えである。

      ③彼らは、民衆から受けるお礼を期待して教えていた。

  
2.14~15節

  

「わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っています。また、わたしのものは、わたしを知っています。それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同様です。また、わたしは羊のためにわたしのいのちを捨てます」

    
(1)良い牧者は、自分の羊を知っている。

      ①自分の所有物である。

      ②注意深く見守っている。

  (例話)花壇を割り当てた中学校の校長

    (2)羊は、所有者を知っている。

  ①相互関係のある知識である。

      ②緊密な関係を示している。

    (3)その関係は、御父と御子の関係にたとえられる。

      ①完ぺきな調和と一致がある。

    (4)良い牧者は、羊のためにいのちを捨てる。

      ①これは、十字架の死の預言である。

  
3.16節


Joh 10:16
わたしにはまた、この囲いに属さないほかの羊があります。わたしはそれをも導かなければなりません。彼らはわたしの声に聞き従い、一つの群れ、ひとりの牧者となるのです。

    
(1)「この囲いに属さないほかの羊」とは、将来救われる異邦人信者である。

      ①イエスの死は、異邦人を父なる神のもとに連れて行くようになる。

      ②イエスは、聖書のことばを通して、異邦人にも語り続ける。

    (2)「一つの群れ、ひとりの牧者とある」とは、教会のことである。

      ①教会は、ユダヤ人信者と異邦人信者からなる「新しいひとりの人」である。

      ②教会の頭は、イエス・キリストである。

      ③エペ2:11~22

      ④エペ3:6

      「その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです」

  
4.17~18節

  

「わたしが自分のいのちを再び得るために自分のいのちを捨てるからこそ、父はわたしを愛してくださいます。だれも、わたしからいのちを取った者はいません。わたしが自分からいのちを捨てるのです。わたしには、それを捨てる権威があり、それをもう一度得る権威があります。わたしはこの命令をわたしの父から受けたのです」

    
(1)再び、自らの死を預言する。

      ①ここでは、自発的死であることが語られる。

(例話)イスカリオテのユダがいなくても、イエスは十字架の死を遂げた。

    (2)父なる神は、御子を特別な愛で愛しておられる。

      ①御子が命の犠牲を払って御心に従うからである。

    (3)イエスの権威

      ①いのちを捨てる権威(運命を支配する権威)

        *死の時をイエスは決める。

      ②もう一度それを得る権威(死に勝利する権威)

        *イエスの復活の預言

      ③この命令は、父から来たものである。

Ⅳ.信じる者と信じない者の対比(19~21節)

  
1.19節

  「このみことばを聞いて、ユダヤ人たちの間にまた分裂が起こった」

    
(1)これは3度目の分裂である。

      ①ヨハ7:43(祭りの終わりの大いなる日になされた宣言)

      ②ヨハ9:16(生まれつきの盲人の癒し)

    (2)イエスが来られると、世界に、社会に、家庭に、個人の心に分裂が起こる。

      ①分裂が起こらないなら、聖書的メッセージとは言えない。

      ②ヨハネの福音書の読者は、そのことを体験していた。

  2.20節

  

「彼らのうちの多くの者が言った。『あれは悪霊につかれて気が狂っている。どうしてあなたがたは、あの人の言うことに耳を貸すのか』」

(1)指導者たちの判断が、民衆レベルに浸透した。

  ①まったく罪のない、愛に溢れたお方を信じないことに、心の闇を見る。

  3.21節

  「ほかの者は言った。『これは悪霊につかれた人のことばではない。悪霊がどうして盲人の目をあけることができようか』」

    
(1)信じる人たちも現れた。

結論:

  1.イエスの本質

    (1)「わたしは○○である」が7つ出て来る。

    (2)第3の宣言「わたしは羊の門です」(10:7)

    (3)第4の宣言「わたしは、良い牧者です」(10:11)

    (4)イエスが自らの死と復活を預言できるのは、イエスが神であるから。

  2.羊飼いと羊の関係

    (1)父なる神と子なる神の関係に似ているというのだ。

    (2)これは、驚くべき宣言である。

    (3)この関係の土台にあるのは、神との契約関係である。

    (4)エレ31:33~34


    「彼らの時代の後に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうだ。──【主】の御告げ──わたしはわたしの律法を彼らの中に置き、彼らの心にこれを書きしるす。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。そのようにして、人々はもはや、『【主】を知れ』と言って、おのおの互いに教えない。それは、彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、わたしを知るからだ。──【主】の御告げ──わたしは彼らの咎を赦し、彼らの罪を二度と思い出さないからだ」

  3.現代の牧者

    (1)牧者(羊飼い)は、「ポイメイン」である。

    (2)主イエスは、大牧者である(ヘブ13:20)。

    (3)牧師(エペ4:11)もまた、「ポイメイン」である。

    (4)1ペテ5:1~4


    「そこで、私は、あなたがたのうちの長老たちに、同じく長老のひとり、キリストの苦難の証人、また、やがて現れる栄光にあずかる者として、お勧めします。あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを、牧しなさい。強制されてするのではなく、神に従って、自分から進んでそれをなし、卑しい利得を求める心からではなく、心を込めてそれをしなさい。あなたがたは、その割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。そうすれば、大牧者が現れるときに、あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠を受けるのです」

      ①現代のキリスト教界には、残念ながら、雇い人の牧師がいる。

      ②正しい自己認識を持とう。

        *羊は自分の所有物ではない。

        *神の群れを牧することを、主イエスから委ねられている。

        *強制されてではなく、自発的に行う。

        *支配ではなく、模範となるように努力する。

        *追い立てるのではなく、先頭を歩む。

        *主イエスが模範である。

    (5)1ペテ5:5~6


    「同じように、若い人たちよ。長老たちに従いなさい。みな互いに謙遜を身に着けなさい。神は高ぶる者に敵対し、へりくだる者に恵みを与えられるからです。ですから、あなたがたは、神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神が、ちょうど良い時に、あなたがたを高くしてくださるためです」

      ①神が立てた権威への従順が勧められている。

      ②謙遜な者は、高く上げられる。

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