Q373 12月25日のクリスマスを祝うことは許されますか。

  • 2023.12.14
  • スピーカー 中川健一
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373 12月25日のクリスマスを祝うことは許されるか

Q:クリスマスについての質問です。私は、クリスマスはカトリックがもたらした他宗教の儀式であると信じているため祝いません。根拠は、エレミヤ10:1~5に書かれている通りです。さらに、クリスマスは、Babilonの神Semiramis
が息子Tamuz の誕生日(12月21~25日)を、マリアとイエス様にすり替えたものと認識しております。この点についてお考えをお聞かせください。

A:はじめに

 先ず確認しておきたいのは、キリスト教では12月25日を「イエス・キリストの誕生日」と考えているわけではないということです。クリスマスは、「キリスト降誕を記念する祭日」です。その祝いを12月25日に行っているということです。従って、クリスマスは他宗教の儀式ではありません。問題になるとすれば、12月25日にキリストの降誕を祝うことの正当性です。このことを前提に、3つのことを申し上げます。

1番目に、12月25日をクリスマスとする起源は、異教的な祭りにあります。

(1)12月25日に祝う習慣は、紀元4世紀にローマで始まりました。

(2)ミトラ教の冬至の祭りを利用したと言われていますが、それ以外の説を唱える人

もいます。

(3)キリスト降誕以前から、冬至を祝うさまざまな祭りがヨーロッパにありました。

(4)冬至は、光であるキリストの誕生を祝うのにふさわしいと考えたのでしょう。

2番目に、キリストの誕生日が何月何日なのかは、分かりません。

(1)もちろん、12月25日だと断言することはできません。

(2)と同時に、12月25日ではないと断言することもできません。

(3)12月に羊飼いがベツレヘムで野宿をすることは、十分あり得るからです。

3番目に、これはグレーゾーンの問題です。

(1)12月25日にクリスマスを祝うかどうかは、各人が判断すればよいことです。

(2)祝わない人は、良心の問題として祝わないのです。

  ①その場合、その人はキリスト降誕を記念する機会を失います。

  ②また、イースターをユダヤ歴で祝わないなら、二重基準となります。

(3)祝う人は、その日にまつわる異教的要素は贖われたと考えます。

(4)実際に、クリスマスの時期は伝道の可能性が広がる時期でもあります。

12月25日にクリスマスを祝うかどうかは、グレーゾーンの問題です。

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