コリント人への手紙第一(02)感謝の祈り1:4~9

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コリント人への手紙第一のイントロダクションについて学ぶ。

コリント人への手紙第一 2回

感謝の祈り

1 :4~9

はじめに

1.時系列から見たパウロとコリント教会の関係

(1)コリントでの開拓伝道(使18章)

(2)第一の手紙(「前の手紙」。残っていない)

(3)クロエの家の者たちの情報と教会からの手紙

(4)第二の手紙(コリント人への手紙第一)

(5)「あなた方を悲しませる訪問」

(6)第三の手紙(「あの手紙」。残っていない)

(7)第四の手紙(コリント人への手紙第二)

(8)三度目の訪問の予告

2.宛先はコリントの教会。

(1)コリントは、アカヤ州の首都で、東西に移動するための要衝の地である。

  ①コリントは、ローマ帝国内で4番目に大きな町。

  ②商業都市、文化都市、堕落した都市、偶像礼拝の都市

  ③「korinthiazomai」という動詞が生まれたほどである(堕落した生活)。

  ④この教会の土台を築いたのはパウロであるが、多くの問題があった。

  ⑤それにもかかわらず、パウロは神に感謝することができた。

(2)パウロは、位置的聖化を実際的聖化に高めようと努力した。

  ①各信者の聖化は、教会の完成を意味する。

  ②コリント人への手紙第一の主要テーマは、教会の完成である。

3.アウトライン

(1)あいさつ(1~3節)

(2)感謝の祈り(4~9節)

4.結論:主イエス・キリストとの交わり

(1)1コリ1:9

(2)1ヨハ1:3~4

コリント人への手紙第一のイントロダクションについて学ぶ。

Ⅱ.感謝の祈り(4~9節)

1.4節

1Co 1:4

私は、キリスト・イエスにあってあなたがたに与えられた神の恵みのゆえに、あなたがたのことをいつも私の神に感謝しています。

(1)パウロは、コリントの信者のことをいつも神に感謝している。

  ①継続した感謝の祈りである。

  ②問題の多い教会について神に感謝できるのは、パウロの素晴らしい点である。

(2)感謝の理由は、キリスト・イエスにあって彼らに与えられた神の恵みである。

  ①彼らには、神の恵みが与えられていた。

    *彼らは、恵みによって救われた。

    *彼らは、恵みによって御霊の賜物を受けた。

  ②神の恵みは、キリスト・イエスにあって彼らに与えられている。

    *イエス・キリストという呼称は、人性に強調点がある。

    *キリスト・イエスという呼称は、神性に強調点がある。

  ③ここでパウロは、キリストの主権(神性)を強調している。

2.5節

1Co 1:5

あなたがたはすべての点で、あらゆることばとあらゆる知識において、キリストにあって豊かな者とされました。

(1)「あらゆることばとあらゆる知識において」

  ①「ことば」は「ロゴス」、「知識」は「グノーシス」である。

  ②「ロゴス」と「グノーシス」は、コリント人たちが重視した賜物である。

  ③「ロゴス」は、1コリと2コリで、26回出てくる(他のパウロ書簡では58回)。

  ④「グノーシス」は、1コリと2コリで、16回出てくる(他の書簡では7回)。

(2)12:4~11に御霊の賜物のリストが出てくる。

  ①知恵のことば、知識のことば、預言、霊を見分ける力、異言、異言を解き明か

す力

  ②コリントの信者たちは、キリストにあって豊かな者とされた。

  ③しかし彼らは、どの御霊の賜物がすぐれているかについて争っていた。

  ④パウロは、その状態を修正しようとした。

3.6節

1Co 1:6

キリストについての証しが、あなたがたの中で確かなものとなったからです。

(1)御霊の賜物の付与は、福音のメッセージの信頼性を証明した。

  ①「キリストについての証し」とは、福音のことである。

  ②福音を信じた者には、御霊の賜物が与えられる。

  ③ヘブ2:3~4

Heb 2:3
こんなにすばらしい救いをないがしろにした場合、私たちはどうして処罰を逃れることができるでしょう。この救いは、初めに主によって語られ、それを聞いた人たちが確かなものとして私たちに示したものです。

Heb 2:4
そのうえ神も、しるしと不思議と様々な力あるわざにより、また、みこころにしたがって聖霊が分け与えてくださる賜物によって、救いを証ししてくださいました。

4.7節

1Co 1:7

その結果、あなたがたはどんな賜物にも欠けることがなく、熱心に私たちの主イエス・キリストの現れを待ち望むようになっています。

(1)パウロは、豊かな賜物のゆえに神をたたえている。

  ①コリント教会には、ほかの教会に負けないほどの賜物が与えられていた。

  ②賜物は、神の恵みによって与えられるので、彼らの手柄ではない。

  ③彼らは、御霊の実に欠けていたが、パウロは、ここではその点に触れない。

  ④先に行ってから、その問題を指摘する。

(2)主イエス・キリストの現れも、神の賜物である。

  ①彼らは、その賜物も熱心に待ち望むようになった。

  ②「主イエス・キリストの現れ」とは、携挙である。

    *これを再臨と解釈する学者もいるが、ここでは携挙だと解釈する。

  ③当時の信者たちは、携挙の切迫性を信じていた。

5.8節

1Co 1:8

主はあなたがたを最後まで堅く保って、私たちの主イエス・キリストの日に責められるところがない者としてくださいます。

(1)パウロは、主の守りを確信している。

  ①「主イエス・キリストの日」まで、主の守りがある。

(2)「主イエス・キリストの日」と「主の日」は異なる。

  ①「主イエス・キリストの日」とは、携挙の日のことである。

    *携挙された聖徒たちは、褒賞のための裁きを受ける。

  ②「主の日」とは、患難期とそれに続く罪のさばきの日である。

    *ユダヤ人の不信者と異邦人の不信者は、神のさばきを受ける。

(3)「責められるところがない者としてくださいます」

  ①すべてに信者が、罪のない者として、キリストの御座の裁きに立つ。

  ②コリントの信者の功績ではなく、神の御業のゆえに、これが成就する。

  ③神は、私たちの罪をキリストの転嫁し、キリストの義を私たちに転嫁された。

6.9節

1Co 1:9神は真実です。その神に召されて、あなたがたは神の御子、私たちの主イエス・キリストとの交わりに入れられたのです。

(1)パウロの関心事は、彼らが神の御子との交わりを深めることである。

  ①人間関係においても、周りの人との交わりには程度の差がある。

  ②主イエス・キリストとの交わりについても、同じことが言える。

(2)主イエス・キリストとの交わり

  ①私たちは、主イエスを信じたときに、このお方との交わりに入れられた。

  ②しかし、クリスチャン全員が同じ程度の交わりを経験しているわけではない。

  ③交わりの深さは、どの程度主イエスを信頼し、従っているかによって決まる。

(3)コリントの信者たちは、主イエスとの交わりを深めることができていなかった。

  ①彼らの関心は、自分に向けられていた。

  ②パウロは、彼らの関心を「自分」から「主イエス」に向けさせようとした。

(4)4~9節で、パウロは神と主イエス・キリストへの信頼を告白した。

  ①その信頼に基づいて、コリントの信者たちに助言するのである。

結論:主イエス・キリストとの交わり

1.1コリ1:9

1Co 1:9

神は真実です。その神に召されて、あなたがたは神の御子、私たちの主イエス・キリストとの交わりに入れられたのです。

(1)パウロは、神が過去にしてくださったこと、将来してくださることを語り、次

に今何をすべきかを教える。

(2)マタ5:23~24

Mat 5:23

ですから、祭壇の上にささげ物を献げようとしているときに、兄弟が自分を恨んでいることを思い出したなら、

Mat 5:24

ささげ物はそこに、祭壇の前に置き、行って、まずあなたの兄弟と仲直りをしなさい。それから戻って、そのささげ物を献げなさい。

  ①ほかの信者との分裂があれば、主イエスとの交わりを楽しむことができない。

  ②このことを意識しながら、パウロはコリント教会の分裂の問題を取り上げる。

2.1ヨハ1:3~4

1Jn 1:3

私たちが見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えます。あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父また御子イエス・キリストとの交わりです。

1Jn 1:4 これらのことを書き送るのは、私たちの喜びが満ちあふれるためです。

(1)ヨハネが手紙を書く理由は、交わりのためである。

(2)信者同士の交わりは、御父また御子イエス・キリストとの交わりである。

(3)交わりは、すべての人に喜びをもたらす。

(4)信者が喜んでいるのを見るのは、ヨハネにとって喜びであった。

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