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メシアの生涯(97)—2度目の受難予告—

  • 2014.02.24
  • ルカ9章:43〜45
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

2つのパラドックスについて考えてみる。

「2度目の受難予告」

§088 マコ9:30~32、マタ17:22~23、ルカ9:43~45

1.はじめに

  (1)文脈の確認

①山頂体験と麓の体験

②ものを言えなくする悪霊の追い出し

③人々の驚き

④そのタイミングで、イエスは弟子たちに2度目の受難予告をされる。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

「2度目の受難の予告」(§88)

マコ9:30~32、マタ17:22~23、ルカ9:43~45

2.アウトライン

  (1)問題の発生

  (2)イエスのことば

  (3)その結果

  3.結論:パラドックスに関する考察(自己矛盾を起こす命題)

    (1)第1のパラドックス

    (2)第2のパラドックス

    (3)すべてが知らされていないことの祝福

2つのパラドックスについて考えてみる。

Ⅰ.問題の発生
(ルカ9:43)


「人々はみな、神のご威光に驚嘆した。イエスのなさったすべてのことに、人々がみな驚いていると、イエスは弟子たちにこう言われた」

(43節)

  
1.イエスは悪霊の追い出しを行った。

      ①それを見た人々は、神の威光が示されたと解釈した。

      ②人々はみな、イエスの力に驚いた。

  2.人々が、イエスを政治的メシアとして祭り上げる危険性があった。

      ①弟子たちも、一般民衆の熱狂に巻き込まれている。

②しかしイエスは、十字架に向かって歩み始めている。

  3.ルカは、人々の熱狂と、受難の予告を、並べている。

Ⅱ.イエスのことば
(44節)

「このことばを、しっかりと耳に入れておきなさい。人の子は、いまに人々の手に渡されます」
(44節)

  
1.弟子たちの頭を冷やす必要があった。

  「このことばを、しっかりと耳に入れておきなさい」

    
(1)日本語には、「あなたがた(ヒューメイス)」という言葉が訳出されていない。

      ①原文では、「あなたがた」が強調されている(置かれた位置で分かる)。

      ②他の人たちがどのような評価を下そうとも、あなたがたに関しては…。

    (2)「しっかりと耳におさめておきなさい」とは、よく記憶せよという意味である。

  2.耳におさめるべき真理とは何か。

  「人の子は、いまに人々の手に渡されます」

    
(1)これは、2度目の受難の予告である。

      ①「人の子」とは、メシアの称号である。

      ②人の子は、いまに人々の手に渡される。

      ③「メレイ」というギリシア語が使われている。すぐに実現するという意味。

Ⅲ.その結果


 「しかし、弟子たちは、このみことばが理解できなかった。このみことばの意味は、わからないように、彼らから隠されていたのである。また彼らは、このみことばについてイエスに尋ねるのを恐れた」

(45節)

  1.弟子たちは、このみことばが理解できなかった。

    (1)ことばが通じなかったわけではない。

      ①その後の彼らの行動を見ると、ことばは通じている。

②しかし、彼らにはその意味が分からなかったのである。

  2.理解できなかった理由は何か。

    「このみことばの意味は、わからないように、彼らから隠されていたのである」

    
(1)訳文の比較

    「しかし、弟子たちは、このみことばが理解できなかった。このみことばの意味は、

わからないように、彼らから隠されていたのである」(新改訳)

「弟子たちはその言葉が分からなかった。彼らには理解できないように隠されていた

のである」(新共同訳)

「しかし、彼らはなんのことかわからなかった。それが彼らに隠されていて、悟るこ

とができなかったのである」(口語訳)

    (2)理解できなかった理由は、その意味が彼らから隠されていたからである。

      ①このパラドックスについては、結論で取り上げる。

  3.彼らは、質問することを恐れた。

    (1)自分たちの不安が的中することを恐れたのであろう。

      ①イエスの変貌を目撃した3人(ペテロ、ヤコブ、ヨハネ)は、その意味を理解

し始めていたのであろう。

②他の9人の理解は、まだその段階には至っていない。

    (2)この箇所でも、一部見えていて、一部見えていないというテーマが続いている。

結論

  はじめに:パラドックスとは、自己矛盾を起こす命題である。

    「矛と盾」を売る商人の故事(楚の国)

    「I always lie.」

  1.第1のパラドックス

    (1)栄光と苦難というパラドックス

      ①変貌山でのペテロの経験

    (2)人気と敵対というパラドックス

      ①麓での弟子たち全員の経験

    (3)このパラドックスは、メシアの来臨が2度あることを理解することで解ける。

      ①初臨のメシアは、受難のメシアである。

      ②再臨のメシアは、栄光のメシアである。

  2.第2のパラドックス

    (1)イエスのことばと、ルカの記録

      ①イエスは「しっかりと耳に入れておきなさい」と命じた。

      ②ルカは、「このみことばの意味は、わからないように、彼らから隠されていた

のである」と書いている。

    (2)誰がこの真理を弟子たちから隠したのか。

      ①「弟子たちの頑固な姿勢が、彼らから真理を隠した」と考えられる。

        *彼らは、栄光のメシアというイメージしか持っていなかった。

        *その姿勢を、最後まで変えなかった。

      ②「神が、彼らから真理を隠した」とも考えられる。

        *この場合は、弟子たちの責任は多少軽くなる。

      ③恐らく両方の要因が絡まっていたのであろう。

    (3)このパラドックスは、地上生涯が続く限り存在する。

  3.すべてが知らされていないことの祝福

    (1)弟子たちがすべてを理解していたなら、彼らは逃げ出していたであろう。

    「イエスは彼らに向かって言われた。『まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持

ってわたしを捕らえに来たのですか。わたしは毎日、宮であなたがたといっしょにい

て、教えていたのに、あなたがたは、わたしを捕らえなかったのです。しかし、こう

なったのは聖書のことばが実現するためです。』すると、みながイエスを見捨てて、

逃げてしまった。ある青年が、素はだに亜麻布を一枚まとったままで、イエスについ

て行ったところ、人々は彼を捕らえようとした。すると、彼は亜麻布を脱ぎ捨てて、

はだかで逃げた」(マコ14:48~52)

(2)後になって分かったことがある。

  ①イエスは、何が起こるかをすべて知っておられた。

  ②イエスは、自分の意志で、十字架にかかられた。

  ③ヨハ13:5~7

  「それから、たらいに水を入れ、弟子たちの足を洗って、腰にまとっておられる

手ぬぐいで、ふき始められた。こうして、イエスはシモン・ペテロのところに来

られた。ペテロはイエスに言った。『主よ。あなたが、私の足を洗ってくださる

のですか。』イエスは答えて言われた。『わたしがしていることは、今はあなたに

はわからないが、あとでわかるようになります』」

  *洗足は、霊的洗いを象徴している。

  *洗足の霊的意味は、十字架と復活の後で分かるようになった。

    (3)私たちへの適用

      ①将来のことは分からないので、生きるのは楽しい。

      ②分からないことがあるので、私たちは謙遜にさせられる。

      ③詩131篇は「知的謙遜の歌」である。

      「【主】よ。私の心は誇らず、私の目は高ぶりません。及びもつかない大きなこ

とや、奇しいことに、私は深入りしません。まことに私は、自分のたましいを和

らげ、静めました。乳離れした子が母親の前にいるように、私のたましいは乳離

れした子のように私の前におります。イスラエルよ。今よりとこしえまで【主】

を待て」
(詩131:1~3)

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