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メシアの生涯(89)—耳が聞こえず、口のきけない人の癒し—

  • 2013.12.09
  • マルコ7章:32〜37
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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この癒しを通して、神とのコミュニケーションについて学ぶ。

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「耳が聞こえず、口のきけない人の癒し」

§079 マコ7:31~37

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスは、弟子訓練のためにツロとシドンの地方に立ち退かれた。

②そこは異邦人の地。

③カナン人の女が信仰を示し、娘を癒してもらった。

④その続きで、イエスは依然として異邦人の地を移動している。

⑤異邦人の地で奇跡が起こる。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    「耳が聞こえず、口のきけない人の癒し。4千人のパンの奇跡」(§79)

マコ7:31~8:9

      ①今回は、前半のみを取り上げる。

2.アウトライン

  前置き:地理的情報(31節)

  (1)人々の願い(32節)

  (2)イエスが採用した6つのステップ(33~34節)

  (3)その結果(35~37節)

  3.結論:

    (1)イエスのへりくだり

    (2)この癒しが象徴するもの

この癒しを通して、神とのコミュニケーションについて学ぶ。

前置き:地理的情報(7:31)

「それから、イエスはツロの地方を去り、シドンを通って、もう一度、デカポリス地方のあ

たりのガリラヤ湖に来られた」

(1)イエスの旅程(地図参照)

    ①ツロから北に、

     ②シドンまで行って東に、

     ③ヘルモン山の南、ピリポ・カイザリヤ辺りからガリラヤ湖に向かって南下、

     ④ガリラヤ湖の東側のデカポリス地方に出る。

     ⑤デカポリス地方の住民は主に異邦人であるが、ユダヤ人も多く住んでいた。

(2)イエスはヘロデ・アンティパスの領地を注意深く避けている。

  ①ヘロデ・アンティパスは、バプテスマのヨハネを殺害した。

  ②彼は、イエスが復活したバプテスマのヨハネではないかと恐れている。

  ③イエスは、国主ピリポの領地を通過している(ガリラヤ湖の東部と北部)。

④国主ピリポは、ヘロデ・アンティパスよりもまだましであった。

⑤少なくとも、彼にはイエスに敵対する理由がなかった。

   (3)2つの奇跡は、異邦人の地で行われる。

Ⅰ.人々の願い
(32節)

「人々は、耳が聞こえず、口のきけない人を連れて来て、彼の上に手を置いてくださるよう、

願った」

  
1.「耳が聞こえず、口のきけない人」が登場する。

    (1)彼自身が主体的に行動しているわけではない。

      ①ユダヤ法では、彼のようなハンディを負った人は、律法の義務から除外されて

いた。

②ただし、婦人、奴隷、知的障がい者、未成年者と同類と見なされた。

    ③「律法を守れるほどの教育を受けていない」との理由からであった。

  (2)「口のきけない人」

    
①「舌の回らない人」(新共同訳)

    ②ギリシア語で「mogilalos」。明瞭に話せないということ。

    ③発声器官に問題があるか、耳が聞こえないので発音法を学べなかったか。

2.人々は、「彼の上に手を置いてくださるよう、願った」

  
(1)人々は、癒しの方法をイエスに指示している。

  (2)人々は、魔術師が奇跡を行うのを見るのが好きだった。

    ①彼らは、イエスの噂を聞いていた。

    ②魔術師の奇跡を見るよりも、イエスが奇跡を行うのを見たがった。

Ⅱ.イエスが採用した6つのステップ

1.33節a

「そこで、イエスは、その人だけを群衆の中から連れ出し、」

(1)イエスはなぜこの人だけを群衆の中から連れ出したのか。

  ①一対一の対話を求めた。

    ②公生涯のこの時期、イエスは「しるし」によってご自身のメシア性を公に証明

するということをしなくなっている。

      ②ヤイロの娘の癒し(マコ5章)も、私的空間で行われた。

  2.33b~34節

  「その両耳に指を差し入れ、それからつばきをして、その人の舌にさわられた。そして、

天を見上げ、深く嘆息して、その人に『エパタ』すなわち、『開け』と言われた」

  
(1)イエスはなぜすぐにこの人を癒さなかったのか。

      ①公生涯のこの時期、イエスは信仰があることを条件に癒しをするようになった。

      ②イエスがこの人を癒した方法は、この人の信仰を引き出すためのものであった。

      ③ユダヤ法では、耳と口が不自由な人であってもジェスチャーで会話が可能とさ

れていた。

④イエスは、この人とジェスチャーで会話しながら癒しを行われた。

  3.癒しの6つのステップ

    (1)両耳に指を差し入れた。

      ①これから耳を開けてあげるというメッセージ

    (2)つばきをした。

      ①癒しは必ず起こるというメッセージ

      ②癒しの受け手にとっては大きな励ましとなった。

      「彼らはベツサイダに着いた。すると人々が盲人を連れて来て、彼にさわってく

ださるよう、イエスに願った。イエスは盲人の手を取って村の外に連れて行かれ

た。そしてその両目につばきをつけ、両手を彼に当てて『何か見えるか』と聞か

れた」(マコ8:22~23)

「イエスは、こう言ってから、地面につばきをして、そのつばきで泥を作られた。

そしてその泥を盲人の目に塗って言われた。『行って、シロアム(訳して言えば、

遣わされた者)の池で洗いなさい。』そこで、彼は行って、洗った。すると、見え

るようになって、帰って行った」(ヨハ9:6~7)

(3)その人の舌にさわられた。

  ①つばきをその人の舌につけた。

  ②舌のもつれが解けるというメッセージ

    (4)天を見上げた。

    「するとイエスは、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて祝福を求め、パンを

裂き、人々に配るように弟子たちに与えられた。また、二匹の魚もみなに分けられた」

(マコ6:41)

  ①癒しは天からの恵みによるものだというメッセージ

    (5)深く嘆息した。

      ①罪とその結果に対する怒りであろう。 

「神はお造りになったすべてのものを見られた。見よ。それは非常に良かった。

夕があり、朝があった。第六日」(創1:31)

②イエスの嘆息は、すべての人の希望である。

    (6)その人に「エパタ」すなわち、「開け」と言われた。

      ①これはアラム語である。

②魔術師は意味不明なおまじないの言葉を語る。

③その人は、イエスの唇を読んで、意味を理解した。

Ⅲ.結果(35~37節)

  
1.35節

「すると彼の耳が開き、舌のもつれもすぐに解け、はっきりと話せるようになった」

①この人は瞬間的に癒された。

②イエスの権威が表れた。

  2.36節

「イエスは、このことをだれにも言ってはならない、と命じられたが、彼らは口止めされ

ればされるほど、かえって言いふらした」

 
 ①恐らく彼らは、ユダヤ人であろう。

  ②彼らは口止めされたが、かえって言いふらした。

③マタ9章のふたりの盲人の癒しの場合もそうであった。

  ④いかに良い動機であっても、それは神の御心に反している。

  3.37節

「人々は非常に驚いて言った。『この方のなさったことは、みなすばらしい。耳の聞こえ

ない者を聞こえるようにし、口のきけない者を話せるようにされた』」

  
(1)メシア預言との関連

「そのとき、足のなえた者は鹿のようにとびはね、口のきけない者の舌は喜び歌う。

荒野に水がわき出し、荒地に川が流れるからだ」(イザ35:6)

(2)「口のきけない者」のギリシア語訳(七十人訳聖書)は、「mogilalos」である。

  ①新約聖書では、マコ7:32だけに出てくる。

②マルコは、イエスがメシアであることを伝えている。

③しかし、人々は本当に意味でイエスがメシアであることを理解していない。

結論:

  1.イエスのへりくだり

    (1)イエスは、この人と本当にコミュニケーションしようとされた。

    (2)イエスは、この人に分かる言語(ボディランゲッジ)を用いられた。

    (3)イエスが受肉したのは、私たち罪人とコミュニケーションするためであった。

  2.この癒しが象徴するもの

    はじめに:比喩的読み方は、避けなければならない。

しかし、本文がそれを示唆している場合は、そのように読むのがよい。

(1)この癒しは、弟子たちの耳の癒しを象徴している。

  ①マコ8:18

  「目がありながら見えないのですか。耳がありながら聞こえないのですか。あな

たがたは、覚えていないのですか」

②マコ8:27~30

「それから、イエスは弟子たちとピリポ・カイザリヤの村々へ出かけられた。そ

の途中、イエスは弟子たちに尋ねて言われた。『人々はわたしをだれだと言って

いますか』。彼らは答えて言った。『バプテスマのヨハネだと言っています。エリ

ヤだと言う人も、また預言者のひとりだと言う人もいます。』するとイエスは、

彼らに尋ねられた。『では、あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。』ペテ

ロが答えてイエスに言った。『あなたは、キリストです。』」

    (2)この癒しは、私たちの耳の癒しを象徴している。

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